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ルールは常に疑っていかないといけない――リーダーシップコンサルティング代表 岩田松雄

2013年10月25日 11時25分更新

ルールを変えようキャンペーン

 元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高経営責任者、リーダーシップコンサルティング代表の岩田松雄さんに、「大切にしている自分ルール」や「ルールについての考え方」をお聞きしました。

 

 みなさん、こんにちは。リーダーシップコンサルティングの岩田松雄です。
 今回、「ルールを変える」ということで、お話をさせていただきます。

 ルールを変えるということで、真っ先に思ったのは、まず憲法ですね。
 国にとって一番大切なルールといわれている憲法。
 戦後、占領軍が作ったといわれる憲法をいまだに使っていますけど、これで本当にいいのか、それはぜひ議論をしたらいいと思います。

 それから、世の中にいろんなルールがありますけど、すごい小さなことなんですけど、踏み切りで一旦停止するのを、免許を取ったときからずっと不思議に思っていました。
 なんで遮断機のないところで一旦停止するのか、パッと見て大丈夫だったらすぐ渡ればいいじゃないかと、ずっと思ってきました。
 むしろ止まることのほうがエンスト起こしやすいんじゃないかと。
 でも、日本では一旦停止しないと法律違反になってしまう。
 アメリカに行くと、すべての州かどうかわからないですけど、少なくとも僕が行った州では一旦停止する必要はまったくなかったんですね。
 ですから、国によって、ルールは大きく変わってしまうということなんです。

 最近、社会の中の大きな変化のひとつに、メディアの在り方というのが、僕はすごく大事になってくるんじゃないかなと思います。
 これから、コンテンツを作る人、コンテンツプロバイダーと、コンテンツを受け取る人、今まではメディアを通じてつながっていたものが、今はSNS等を含めて直接アクセスできるようになった。
 そうしたときに、中間にあるメディアの在り方がすごく問われてくるんじゃないかなと。
 僕は基本的にそこに、必要である、ポータル的な、要するに見分ける力、編集する力、今まで以上にすごく問われていくんじゃないかなと思っています。

 世の中、本当に大きな変化が起こっているわけですけど、何十年も前に作られたルールが今も環境の変化に応じて変化してない。
 つまり、ルールは常に疑っていかないといけないんじゃないかなと。
 上は憲法に始まり、下は踏み切り一旦停止まで、すべてのルールを疑ってかかってみるっていうことは、すごく大事だと思います。

 

岩田松雄(いわたまつお)

元スターバックス コーヒー ジャパン株式会社CEO。早稲田大学ビジネススクール、グロービス・マネジメント・スクール講師。
1958年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、日産自動車に入社。生産、品質、購買、セールスマンから財務に至るまで幅広く経験し、UCLAアンダーソンスクールに留学。その後、外資系コンサルティング会社、日本コカ・コーラ役員を経て、ゲーム会社の株式会社アトラスの代表取締役社長として、3期連続赤字企業をターンアラウンド。タカラ常務取締役を経てイオンフォレスト(ザ・ボディショップ)の代表取締役社長に就任。店舗数を107店舗から175店舗に拡大、売り上げを67億円から約140億円に拡大させる。その後、スターバックス コーヒー ジャパンのCEOとして「100年後も光り輝くブランド」を掲げ、2010年度には過去最高売り上げ1016億円を達成。著書に『スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉』(中経出版)、『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』(サンマーク出版)、『ミッション』(アスコム)がある。

■関連サイト

岩田松雄のリーダーシップ コンサルティング

角川EPUB選書 創刊記念 ルールを変えよう!キャンペーン 特設サイト

ルールを変えようキャンペーン

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