2013年10月02日18時30分

「自分を演じてる高校生の微妙な心境を歌詞に込めました」

よりぬき『MIKU-Pack 03』ボカロPインタビュー Vol.3 Heavenzさん

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この記事は、好評発売中の初音ミクまるごとマガジン『MIKU-Pack music&artworks feat.初音ミク 03』に掲載したインタビュー記事を一部抜粋して再編集したものです。インタビューの全文ならびにHeavenzさんのオリジナル楽曲『ペルソナリティ・コンプレックス』(付録CDに収録)については、MIKU-Pack 03本誌でお楽しみください。

■ Heavenzさん
よりぬき『MIKU-Pack 03』ボカロPインタビュー Vol.1 Heavenz
横顔のアイコンは、深町なかさんによるもの。北海道出身。生音を使わない“打ち込み”(パソコンでの音楽制作)とは思えない重厚なロックサウンドが特徴。ニコニコ動画への初投稿は'09年の『ユラメク』。'12年には、1stアルバム『Systemind Paradox』、2ndアルバム『Humanoid Being』を続けて頒布。さらに、アルバム『小室哲哉 meets VOCALOID』にも参加し、長年の夢だった小室哲哉との共演を果たした。


クリプトンが北海道だから
やっぱ、初音ミクを使うでしょ


── Heavenzさんの曲は、毎回歌詞が心にしみます。
Heavenzさん ボカロが好きな世代って若い子が多いので、何か伝えたくなるんです。いろいろあるけどこう考えたら楽になるよとか、今は辛くても大丈夫だよとか。
── 歌詞のポイントは?
Heavenz 「本当の僕はどこに行ったっけ?」のところです。
── ご自身でもそんな風に、人に合わせる感じだったり?
Heavenz 結構ありますよ。曲を作ってるときは自分を発信できるんですが、実生活では人に言いたいことが言えなかったりとか。提案はするけど、強く主張されたら「じゃあそれでいい」みたいな。
── ご出身ってどちらですか?
Heavenz 函館です。北海道出身のPって多いですよね。
── 今回だとラムネさんも北海道ですね。初音ミクを出してるクリプトン・フューチャー・メディアが札幌にあるから?
Heavenz クリプトンさんには親近感を感じますし、使うべくして使ってる感じはありますね。「北海道だから使うでしょ」みたいな(笑)。地元愛はすごくあります。道外に出ていくら経っても「俺は道民だ」って。ほかの人もそうだと思うんですけど。


小室哲哉にあこがれて
中2でDTMを始めた


── そんな北海道で音楽を始めたのはいつごろですか?
Heavenz “中二病”の中学2年です。小学校高学年ごろがJ-POPの黄金期で、好きだった小室ファミリーみたいな曲を作りたいって。
── 最初からDTM?
Heavenz そうなんです。親に頼み込んで買ってもらって、中2で打ち込みを始めました。当時はWindows 98が出るちょっと前で、友だちの間でもパソコンを持ってるのが珍しかったんです。ネットで曲をあさって、耳コピしてMIDIデータを作ったり。インディーズの音楽配信サイトの“muzie”にトランステクノとかを投稿したり。
── えー、作風が今と全然違う!
Heavenz 最近は作ってないですけど、機会があったらテクノ・ハウス系もやりたい。今も普通にテクノやダブステとか聴いてますし。
── ちょっと意外です。
Heavenz そのDTM用のパソコンがあったおかげで、友だちがいっぱい遊びに来て、「これいいよ」ってCD貸してもらってどんどん洋楽にハマっていったんです。僕の作るバラードで重いギターが入ってるのは、パワーバラードからの影響です。
── 部活も音楽系だった?
Heavenz いや中1のときは漫研で、『るろうに剣心』をひたすら描いたり。中2でサッカー部に変えましたけど。
── DTMといい、黙々と作業するのが好きなんですかね?
Heavenz 一人の時間は性に合ってます。高校は帰宅部で、音楽制作をするか友だちとつるんでいたので。
── 卒業後は?
Heavenz 東京に出てきて、音楽の専門学校に進学しました。サウンドクリエイターコースだったんですが、入るときにもうパソコンで音楽が作れていたので、先生から「君は何をやろうかね?」って。だから自作曲を聴いてもらって、プロのアレンジ手法とかをアドバイスしてもらっていました。


プロデューサーのドギマギ経験が
人見知りの性格を変えた


── 専門学校ではバンドやユニットは組まなかったんですか?
Heavenz 授業でレコーディングしてCDにまとめるというときに、プロデューサーをやりました。「曲を作れるお前が楽器陣にアレンジを指示して」って講師に無茶ぶりされて、「じゃ、じゃあそこはそんな感じで……」って震え声でお願いしたり。
── 今まではパソコン相手だったから、指示すれば勝手に演奏してくれたんですね。
Heavenz そうそう。人見知りだったし、しゃべるのも苦手だったので、気持ちを人に伝えるのが難しかったです。でもそこでドギマギしたのもいい経験でした。専門学校を卒業してから、ネットや知り合いのつてでメンバーを集めて、3~4年はバンドで活動しました。自主制作のCDを出したり、ライブも月に2~3回ほど。
── パートは何でした?
Heavenz キーボード。
── ギターじゃないんですか!?
Heavenz ギターは挫折して、今は弾けないです。ほかのPさんにも「ギター何使ってるの?」ってよく聞かれますけど「申し訳ない、パソコンの音源です」って。
(インタビューの全文および本ボカロPさんのオリジナル楽曲は、MIKU-Pack 03本誌でお楽しみください)

このボカロPを知る3曲

■関連サイト
MIKU-Pack公式サイト
週アス×初音ミク Twitter

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