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IFA会場で見つけたWindows Phone:IFA2013

2013年09月12日 22時45分更新

 2013年9月6日よりドイツ・ベルリンで開催されたIFA2013では、Xperia Z1やGALAXY Note 3に混じって、Windows Phoneもしっかり展示されていました。

IFA会場で見つけたWindows Phone:IFA2013-
↑IFA会場となったドイツのメッセ・ベルリン。

 特にIFA開幕直前の9月3日には、マイクロソフトがノキアの携帯電話部門を買収することで合意。2014年第1四半期の買収完了を目標に動き出すことを発表しました。はたして今後のWindows Phoneはどうなるのか、IFAにおける注目の話題のひとつとなりました。

 それでは、IFAで見つけたWindows Phoneをさっそくご紹介していきます。

■ファーウェイが2機種目のWP8端末『Ascend W2』を展示

 ファーウェイブースには、Windows Phone 8端末『Ascend W2』が展示されていました。4.3インチ・800×480ドットのディスプレーを搭載し、初代の4インチ端末『Ascend W1』の上位モデルと見られています。

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↑ファーウェイ2機種目のWP8端末、『Ascend W2』。
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↑4.3インチのディスプレーを搭載、W1よりも大型となる。

 ところでAscend W2は、6月に上海で開催されたMobile Asia Expoに突然現われたあと、まだファーウェイから正式発表されていない状態となっています。Webサイトにも掲載がなく、現在のステータスは不明であるものの、近日中の発売を期待したいところです。

■スプリント『Samsung ATIV S Neo』の実機が公開

 IFA2013に合わせてベルリン市内のホテルで開催されたサテライトイベント『Digital Focus』の会場には、マイクロソフトがブースを出展。Windows8とWindows Phone、Xboxの連携についてデモを行なっていました。

 Windows Phoneの体験コーナーには、米スプリントからまもなく発売予定の最新WP8端末『ATIV S Neo』の実機が展示されていました。

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↑スプリントから2機種目となるWP8端末『ATIV S Neo』。
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↑ATIV Sと基本的な使用感は似ているが、異なる筐体を採用する。

 基本的にはATIV Sの仕様を踏襲しており、背面カバーやバッテリーを取り外せるデザインも共通。ただしSIMカードスロットの向きが異なるなど、細かく見ていくと異なる筐体を使っていることがわかります。

 プロセッサーもATIV Sの“Snapdragon S4 Plus 1.5GHz”から1世代新しい“Snapdragon 400(MSM8930AA) 1.4GHz”に変更。スプリントのLTEネットワークにも対応しています。一方、バッテリー容量は2300mAhから2000mAhに減少し、わずかに厚みと重さが増しています。

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↑Lumia 1020から外部ディスプレーにHDMI出力したデモ。

 また、Windows Phone 8の画面をmicroUSBポートからHDMIへ出力する装置も再び使われていました。仕組みとしては、デモ用の特殊なアプリを使用することで、microUSBから画面出力を行なっています。こういったおもしろい機能は一般にも公開してほしいものです。

■ドイツテレコムのT-Mobileブースにはジオラマが出現

 3月にハノーバーで開催されたCeBITと同じく、T-Mobileブース内のノキアコーナーにはジオラマが設置されていました。今回は“島”をモチーフとしており、大小さまざまなオブジェクトが配置されています。

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↑T-Mobileブースのノキアコーナー。Lumia 1020のカメラ性能を試すことができる。

 この周囲にはLumia 1020が何台も設置されており、来場者は41メガピクセルのカメラでジオラマを撮影、拡大することで、細部を見ることができるという仕組み。Lumia 1020の強力なカメラ性能をアピールする展示となっています。

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↑拡大してみると様々なオブジェクトが配置されている。

 興味深いのは、ジオラマ内にマイクロソフトのロゴが目立っている点です。この点をノキアのドイツ法人のスタッフに指摘したところ、「そんなに深い意味はない」とのこと。

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↑ノキアとマイクロソフトの共同生活が始まる?

 買収発表後、現場が混乱しているのではないかと指摘したところ、「まだ何も知らされていないよ。来年にはマイクロソフト社員になってるかもね」と一笑に付していました。

■Vodafoneブースではサムスン、ソニーに並ぶ存在感

 T-MobileのライバルであるドイツのVodafoneも、ブースにWindows Phoneを展示。Lumia 1020やLumia 925といった最新端末をそろえていました。

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↑VodafoneブースではLumia 1020とLumia 925を並べて展示。

 ドイツのVodafoneでは、Lumia 1020を9月12日に発売する予定とのこと。契約なしの端末価格は699ユーロ(約9万3000円)と、かなりの高額に設定されています。この点を指摘したところ、「ハイエンド端末としてiPhone 5やGALAXY S4と同程度の価格帯。カメラ性能ではLumiaが優れているので、十分に対抗できる」(ブース担当者)との説明でした。

 なお、Vodafoneブースで注目したいのはノキアコーナーの広さ。サムスンやソニーと同じく2つのエリアを占めており、HTCを上回る存在感を放っていました。その理由は、ノキアがLumiaシリーズだけでなく、フィーチャーフォンの販売も続けているためです。

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↑ノキアがHTCを上回る2つの島を占有。

 実際にVodafoneブースでは、8月に発表されたばかりのフィーチャーフォン『Nokia 515』が展示されていました。ただ、すべてのノキア端末が“Windows Phone”と紹介されていたのは少々気になるところではあります。

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↑8月に発表されたばかりのフィーチャーフォン『Nokia 515』。パネルには“Windows Phone”との説明があるが、実際には異なる。

■ホール9にはノキアブースも

 スマートフォンやタブレットなどモバイル関連の展示が集中することで知られる“ホール9”には、小規模ながらノキアのブースもありました。

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↑ホール9のノキアブース。オールドベンツが置いてある。

 ブースを占有するオールドベンツの車内には、ノキアやマイクロソフトの最新デバイスが並んでおり、さながら“ノキアカー”とでも呼ぶべき内装になっていました。

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↑なかはLumiaやSurface、ノキアの“JBL PLAYUP”スピーカーを配置。

 最近では、マイクロソフト同様に展示会への大規模なブース出展は行なっていないノキアですが、9月末にはフラッグシップとなるファブレット『Lumia 1520』の発表も期待されており、独自の動きに注目したいところです。

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