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4100万画素のLumia 1020を実写画像付きで最速レビュー

2013年08月12日 18時30分更新

 7月11日にノキアが発表した4100万画素“PureView”搭載のWindows Phone 8端末『Lumia 1020』が、いよいよ米国で発売されました。

 ノキアのLumiaシリーズでも初となる1000番台のハイエンドモデルで、特にカメラ機能にこだわっているのが特徴です。今回、AT&T版の実機をさっそく入手できたのでレビューしてみたいと思います。

4100万画素のLumia 1020を実写画像付きで最速レビュー
↑Lumia 1020のAT&T版(RM-877)。オレンジと白を基調としたパッケージ。

■カメラパーツの出っ張りが特徴、ストラップも

 Lumia 1020の外観は、カメラを除けばLumia 920と似ています。正面から見る限り、Lumia 920と見分けがつかないほどです。

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↑Lumia 1020本体。この角度から見るとLumia 920に似ている。

 インターフェースは最近のLumiaシリーズを踏襲。操作ボタンは本体右側面に集中的に配置されています。本体はポリカーボネートのユニボディーで、背面カバーは取り外し不可、バッテリー交換はできません。SIMカードはmicroSIMタイプ。microSDには対応しません。

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↑左側面は、ボタン類のないすっきりしたデザイン。
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↑右側面は音量調節、電源、カメラボタンが並ぶ。最近のLumiaシリーズ共通のデザイン。
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↑上部にはヘッドホンジャックとSIMカードスロットを搭載。
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↑スロットを引き抜くにはLumia 920などと同じくピンが必要。形状はMicroSIMタイプ。

 ただしLumia 1020独自の特徴として、本体下部にストラップホールが用意されています。また、付属品としてシンプルなストラップも同梱されています。

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↑下部にはmicroUSBと、ストラップホールを備える。
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↑付属のストラップを装着してみた様子。携帯電話やコンデジのストラップをそのまま使えそうだ。

 これまでにもLumia 710のようにストラップホールを備えた機種はあったものの、最近では珍しい仕様です。あえてストラップに対応した理由として、Lumia 1020がカメラを意識していることが考えられます。一般的なコンデジではストラップホールが用意されていることが多く、Lumia 1020もそれにならった可能性があります。

 今回は入手できなかったものの、Lumia 1020をデジカメのように使うオプションとしてカメラグリップが用意されています。

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↑Lumia 1020に装着できるカメラグリップも。

 OSについても簡単に見ておきましょう。Windows Phone 8のUI全体の言語である“電話の言語”について、Lumia 1020はAT&T版でも日本語を含む多数の言語に対応しています。Lumia 920はAT&T版とグローバル版で対応言語に差がありましたが、Lumia 1020ではその心配はなさそうです。

 Windows Phone 8のバージョンは“GDR2”アップデートが適用済みで、ノキア独自の“Amber”アップデートも適用された最新版となっています。

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↑AT&T版も電話の言語で日本語を選択可能。GDR2、Amberアップデートも適用済み。
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↑Amberアップデートの新機能、Glance Screenの時計表示にも対応。

■Lumia 925より重いが、920よりは軽い

 Lumia 1020といえば大きなカメラパーツが特徴です。初代PureView端末『Nokia 808 PureView』よりは薄型化されたものの、端末背面でしっかりと自己主張しています。そのため、卓上に置いてみると端末全体が傾斜することがわかります。

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↑存在感のあるカメラパーツ。レンズの横には大型のキセノンフラッシュが。
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↑Lumia 1020を卓上に置くと、カメラの出っ張りが接地する。

 本体の大きさをLumia 920や925とも比べてみました。カメラを除く外形寸法はLumia 920とほぼ同じ。重さは実測でLumia 920が186グラム、Lumia 1020が159グラム、Lumia 925が138グラムとなりました。

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↑Lumia 920(左)よりLumia 1020(中央)は軽い。Lumia 925(右)は薄く軽い。

 Lumia 1020が920より軽量化できた理由としては、Qiによるワイヤレス充電がオプションになっていることが考えられます。持ってみた感触としては、Lumia 920が見た目よりもずっしりと重いのに対し、Lumia 1020とLumia 925は見た目どおりの重さに近い印象です。

■Nokia Pro Camは詳細な設定が可能、日本語も対応

 Lumia 1020にデフォルトでインストールされているカメラアプリは、“Nokia Pro Cam”、“Nokia Smart Cam”、“Windows Phone 8標準カメラアプリ”の3種類。カメラボタンを長押しして起動できるアプリは、標準ではNokia Pro Camに設定されています。

 フレームグリッドの設定では、画面に“三分割”や“黄金分割”などの補助線を表示することが可能。撮影する画像のアスペクト比としては、16:9または4:3を選択できます。

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↑カメラアプリ関連の設定項目。

 Nokia Pro Camは、カメラの設定を素早く変更できる独自のインターフェースを採用しています。撮影画面にオーバーレイ表示されるダイヤルで、ホワイトバランスやISO感度、露出補正などの設定を切り替えることができます。いわば物理的なダイヤルが複数搭載された一眼レフカメラのような感覚で撮影できるわけです。

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↑独自UIでカメラ設定の切り替えが可能。シャッタースピードやマニュアルフォーカスも。

 また、一般的なスマートフォンでは指定することがまず不可能な、シャッタースピードの指定やマニュアルフォーカスも可能となっています。一般的なカメラの撮影ノウハウをそのまま使って絵作りができるといます。

■もはやコンデジは不要? 実写画像を紹介

 それではLumia 1020で撮影した実写画像を何点かご紹介します。

 撮影時に気付いたのは、Lumia 1020ではシャッターが物理的に開閉すること。この物理的なシャッター音とわずかに手に伝わる振動があることで、いかにも“カメラで写真を撮っている”気分が味わえます。

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↑34MPのサンプル(1)。

クリックすると上記画像(12MB、7712×4352ドット)が実寸で開きます

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↑34MPのピクセル等倍表示。しっかりディティールが残っている。

クリックすると上記画像(293KB、960×720ドット)が実寸で開きます

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↑自動的に保存される5MPバージョン。

クリックすると上記画像(2.86MB、3072×1728ドット)が実寸で開きます

 被写体にカメラを近づけた際に気になったのは、Lumia 920など他機種に比べて“寄れない”こと。オートフォーカスでは、ほかのスマホよりも気持ち遠めから撮影する必要があるようです。なお、オートフォーカスではピントが合わない距離でも、マニュアルフォーカスなら撮影できることがありました。

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↑34MPのサンプル(2)。

クリックすると上記画像(10.6MB、7712×4352ドット)が実寸で開きます

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↑34MPのピクセル等倍表示。ISO400ということもあり、ノイズが目立つ。

クリックすると上記画像(314KB、960×720ドット)が実寸で開きます

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↑自動的に保存される5MPバージョン。

クリックすると上記画像(2.05MB、3072×1728ドット)が実寸で開きます

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↑34MPのサンプル(3)。

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↑34MPのピクセル等倍表示。画素数を生かしてズームレンズのようにも使える。

クリックすると上記画像(276KB、960×720ドット)が実寸で開きます

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↑自動的に保存される5MPバージョン。こちらは2.06MB。

クリックすると上記画像(2.08MB、3072×1728ドット)が実寸で開きます

 このように、撮影した写真は34メガピクセルの大きな画像と、5メガピクセルの小さな画像の2種類が同時に保存されます。デフォルトでは、5メガピクセルの画像は34メガピクセルを単純に縮小して作られます。

 しかしNokia Pro Camでは、34メガピクセルの写真のうち、“どの5メガピクセルを切り出すのか”を、トリミングするようにして調節することができます。

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↑34MPのサンプル(4)。

クリックすると上記画像(8.99MB、7712×4352ドット)が実寸で開きます

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↑自動的に保存される5MBバージョン。

クリックすると上記画像(1.81MB、3072×1728ドット)が実寸で開きます

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↑構図や倍率、アスペクト比を調節した5MP版を作ってみた。撮影後でも編集可能。

クリックすると上記画像(911KB、2592×1936ドット)が実寸で開きます

 今回は評価期間の関係で詳しくレビューできなかったものの、ほかにもCinemagraphやNokia Smart Camなど、多数のカメラ機能が満載されています。これまでのスマートフォンとは一線を画したカメラを、みなさんもぜひ楽しんでみてください。今後は北米以外のLTEにも対応したグローバル版の発売が予定されています。

●関連サイト
製品公式サイト(英語)

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