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NECカシオがスマホ事業から撤退 タブレット事業は継続

2013年07月31日 15時55分更新

NEC スマホ 撤退

 NECは本日付けのプレスリリースにおいて、子会社で携帯事業を展開しているNECカシオモバイルの事業見直しを発表しました。

 内容は、スマホの新規開発、生産、販売を終了し、今後はフィーチャーフォンに注力するというもの。

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 同社は、2画面搭載の“MEDIAS W”などの特徴的なモデルやモバイルに最適な薄型スマホを数多く出していました。なお、タブレット事業に関しては今後も継続して開発は行われるとのことです。

 以下、NECの該当プレスリリースです。

携帯電話端末事業の見直しについて
~ 社会ソリューション事業に経営資源をシフト ~


平成25年7月31日
日本電気株式会社

当社は、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」を軸とした成長戦略を加速すべく、NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市中原区、代表取締役執行役員社長:田村義晴)が担う携帯電話端末事業の見直しを決定しました。

具体的には、本日付でスマートフォンの新規開発を中止し、現在販売中の機種をもって生産および販売を終了します。なお、スマートフォンに関する保守は引き続き行います。また、従来型携帯電話機の開発および埼玉日本電気株式会社(本社:埼玉県児玉郡神川町、代表取締役社長:井上武俊)での生産は継続します。埼玉日本電気については、従来型携帯電話機の生産に加え、社会ソリューション事業で活用します。なお、当社が行っているタブレット事業については継続します。

スマートフォンの急速な普及など携帯電話端末の市場が大きく変化する中、競争力の維持・強化にはスケールメリットが重要となっています。しかしながら、当社の携帯電話端末事業は出荷台数が減少傾向にあり、今後の業績改善を見通すことが難しくなっています。こうした状況を踏まえ、当社は、携帯電話端末事業の方向性について総合的に検討した結果、このたびの決定にいたりました。

当社は、ポートフォリオ経営を一層強化し、経営資源を社会ソリューション事業に集中します。今後、携帯電話端末事業で培った無線通信や端末開発、ヒューマンインタフェースなどに関する技術・ノウハウを、当社が注力する社会ソリューション事業に活用することで、同事業の強化を図ります。これにともない、NECカシオモバイルコミュニケーションズ社の従業員のうち、継続事業に従事する従業員を除き、当社グループ内で社会ソリューション事業を中心に再配置します。

なお、本件による当期業績への影響については現在精査中であり、今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかに公表します。

<NECカシオモバイルコミュニケーションズ社の概要>
事業内容   携帯電話端末の開発、製造販売および保守
資本金       50億円
売上高       約1,400億円(2012年度実績)
出荷台数    約290万台(2012年度実績)
従業員数    約890名(2013年4月現在、単独)
出資比率    NEC70.74%、カシオ計算機20.00%、日立製作所9.26%

以上

●関連サイト
NEC 該当プレスリリース

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