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初音ミク V3とEnglish版発表、そしてミクさんが遂にMacへ!

2013年07月26日 22時00分更新

 ヤマハが7月24日に『VOCALOID Editor for Cubase NEO』の発表会を行ない、スペシャルゲストとして登壇したクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之氏が、“初音ミクV3”のリリースと、“ 初音ミク V3 English”の完成、Macへの対応を発表しました。

VOCALOID Editor for Cubase NEO

 伊藤社長は、「我々は6年間、ユーザーから言われ続けてきた“歌以外はどうすればいいの?”と“Macに対応してほしい”この2つの要望に取り組んできた。今日、ようやく応えることができる」と冒頭に話し、「誰もを音楽クリエイターに」をテーマに“初音ミク V3”のほかに、“音声エディタ(Piapro Studio)”と、“楽器音源”が入ったオールインワンパッケージの発売を発表。

VOCALOID Editor for Cubase NEO

 初音ミク V3に関して、「現在の『VOCALOID2 初音ミク』と『MIKU APPEND』、そのなかかから抜粋して元のミクの愛着の強いニュアンスを失わないよう徹底的に音の磨き込みを行なった。V3の技術であるトライフォン(母子+子音+母子の3音子をつなげ、より高度な歌声を合成する技術)を極力使い音の滑らかさを追求した」と語ってくれました。なお、現在開発中とのことで、価格や発売日などの詳細は8月上旬に発表予定とのことです。

VOCALOID Editor for Cubase NEO
VOCALOID Editor for Cubase NEO

 また、パリのJAPAN EXPOとアメリカのANIME CONTENTS EXPO 2013で発表され高い評評価で話題となった“初音ミク V3 English”の完成と、世界同時発売(北米、中南米、欧州、台湾など)も発表。こちらもトライフォンを生かし滑らかな音のつながりを大事にしながら開発したとのことです。

VOCALOID Editor for Cubase NEO

 なお、公式Facebookの3万9000“Like”達成で制作すると宣言し開発が始まり、2年間必死に英語の発音をブラッシュアップした同製品。実際に同社の公式ニコニコチャンネル(外部サイト)にて公開中の歌声を聴きましたが、ミクさんのキュートさを残しながら、クールビューティーな印象。わずか1分35秒しかありませんが、ピュアな歌声にすでにメロメロです。ミクさんと世界のボカロPたちのコラボによってどのような名曲が生まれるのか期待が高まります! 

 今後、鏡音リン・レン、巡音ルカをはじめとした同社のキャラクターは順次Macに対応予定。Windowsだけではなく、Macでも制作したいボカロPにはかなりの朗報ですね。

 なお、8月5日には、ヤマハから『VOCALOID Editor for Cubase NEO』がついに発売されます。この製品は『Cubase 7』または『Cubase Artist 7』に、『VOCALOID3』対応の歌声ライブラリを組み込み楽曲制作ができるソフト。Windows、Macに対応し、環境を選ばずVOCALOIDの楽曲制作が可能です。

VOCALOID Editor for Cubase NEO
VOCALOID Editor for Cubase NEO

 発表会では、ボカロPのキャプテンミライ氏がデモを行ない、「VOCALOID EditorとCubaseとが連携でき、ソフト間を移動することなく作業できるのでとてもいい。またリアルタイムエディットがとにかく使いやすい」と絶賛。Windows版で制作した作品もMac版に読み込むことができるため、移行後も作品の調整が可能です。

VOCALOID Editor for Cubase NEO

 会見の最後にはクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之氏とヤマハの剣持秀紀氏とが固い握手。今後のボカロの未来が楽しみです!

VOCALOID Editor for Cubase NEO
VOCALOID Editor for Cubase NEO

『VOCALOID Editor for Cubase NEO』
● 実売価格 1万円前後
ヤマハ

■関連サイト
● クリプトン・フューチャー・メディア

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