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森永チョコ、144個入り『GROS』が現実に 虚構新聞社主が謝罪会見

2013年07月10日 23時22分更新

 Twitterで大騒動となった、森永の白いダース12ケース入りの『GROS(グロス)』。7月10日18時に発売され、限定12個がすぐに完売となった。騒動の元となった虚構新聞社主が現場で謝罪会見をした。

■森永『GROS(グロス)』ってなに? 虚構新聞の記事が現実化に

GROS虚構新聞

↑12個限定で発売された森永チョコレートの『GROS(グロス)』。白い『DARS(ダース)』が12個、つまり144粒のチョコが入っています。

 虚構新聞といえば、大嘘を書く人気サイトですが、それが現実化しちゃうってことがあるんですね。虚構新聞が“森永チョコ、144個入り「グロス」発売へ”(関連サイト)という記事を書いたところ、森永チョコレートの中の人(@MorinagaChoco)が「おおおおおおおおお」と大興奮。

 すっかり本気になった森永チョコの中の人が、わずか5日で、存在しなかった『GROS(グロス)』という商品をつくっちゃったのです。Twitterでは「森永チョコ、やるな!」と大騒ぎに。

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↑お台場ダイバーシティにある“おかしなお菓子や”で7月10日18時に『GROS(グロス)』発売。限定12個に行列ができた。

 森永チョコレートが急遽つくった『GROS(グロス)』は、7月10日の18時に限定12個が発売されました。Twitterで前日に告知しただけなのに、午前中から行列ができました。先頭に並んだ女性は、なんと朝の10時30分から並んだとか。17時前には12人が並び、発売前に“完売”になっちゃったのです。Twitterオソロシスw

■白いダースが12個入った144粒入りの『GROS(グロス)』

GROS虚構新聞
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↑『GROS(グロス)』は虚構新聞がサイトで書いたとおり広辞苑ぐらいのサイズ。

 その『GROS(グロス)』ですが、箱の大きさは広辞苑ぐらいのサイズ。おなじみの白い『DARS(ダース)』そっくりのケースに、白い『DARS(ダース)』を12個詰めます。

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↑白い『DARS(ダース)』を12個詰めて、144粒=グロスのチョコレートが入る。

 12個も入るとずっしり重いサイズですが、これで1500円。話のタネに並んだ方が多かったようですが、みんなワクワク楽しそうに待っていました。

■現実化してしまった虚構新聞社主が謝罪会見!

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↑大嘘を書くはずの虚構新聞が、現実化してしまったことを謝罪会見。

 さて問題の虚構新聞。大嘘で『GROS(グロス)』と書いたつもりが、森永チョコレートの逆襲にあって、現実化してしまいました。お詫びの記事を出すだけでなく、発売現場にかけつけて謝罪会見を開きました(笑)

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↑左が森永チョコレートの中の人、右が虚構新聞社主。

 お詫びのプラカードを下げ、お客さんに頭を下げる虚構新聞社主。「この度は、わが記事が“現実化”してしまい、大変申し訳ありませんでした。森永チョコレートさんの仕事の速さに怖れいりました、完敗です。虚構新聞の“現実化”は今年三度目の不祥事であり、大変反省しております」と、たくさんのお客さんの前で反省しておりました。率直にお詫びする姿勢は、政治家の皆さんも見習って欲しいですね。

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↑虚構新聞の謝罪会見に集まるお客さん。

■森永の中の人「予想外の反響でビックリです」

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↑『GROS(グロス)』の12個めをゲットした“姫”さん。

 限定12個のうち、ちょうどダースとなる「幸運の12番め」をゲットしたのは、某メディア系大学院に通う大学院生の姫さん。偶然にお台場の近くにいて、この騒ぎを知って駆けつけ、幸運の12番めをゲットしたそうです。「偶然に12番めを入手できたのは本当にラッキー。今年はいいことありそうです」とホクホク顔でグロスを持ち帰りました。

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↑森永チョコレートの中の人も驚いた『GROS(グロス)』騒動。反響が大きれば全国発売もある?

 森永チョコレートの中の人にインタビューしました。

「最初に虚構新聞で、森永の『おっとっと』の記事を見たんです。そして『GROS(グロス)』の記事を見て大興奮してしましまして。投げられたボールは返さなきゃと思って、急いで『GROS(グロス)』をつくったんですよ。」とのこと。かなり思いつきの企画だったようですが、森永チョコレートのTwitterアカウントは、この騒動でフォロワーが2000人近く増えたとのこと。宣伝効果としても抜群でしたが、広報の方に聞いたところ「こんなに盛り上がるとは思ってませんでした。今までTwitterは受け身の運用が多かったのですが、こんなふうにイベント的に盛り上がると最高ですね。お客様、そして虚構新聞さんに感謝したいです」とのことでした。気になる今後の発売ですが、「お客様からの反応が多ければ、全国発売も考えてみたい(中の人)」だそうです。『GROS(グロス)』の全国発売に期待したいですね。

■号外を寄稿する週アス編集部にも謝罪に訪れる

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 またお台場での謝罪会見後、今回もまた虚構が現実になったことで、本誌週刊アスキーへ号外を寄稿する虚構新聞社主のUK氏が週刊アスキーにも謝罪に訪れた。

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「お騒がせしました。すいません。これはよくTwitterで書かれていますが、最初から裏で出来レースだったのではないかという話。本当に違うんです。ステマじゃありません。この暑い夏、チョコレートが溶ける中でやるわけありません。改めて違います。口を酸っぱくして言いたいです。上半期のランキングで、下半期の目標が謝罪ゼロと言っていたのに、6日目での謝罪となりガッカリしました。お台場での会見は謝罪文をもって回らせていただきました。また、お台場に謝罪文の色紙を置いていきました。森永製菓のショップに飾られるようです」

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↑限定発売された『GROS(グロス)』の中入っている『DARS(ダース)』をいくつかお詫びとして編集部に置いていった。

「『GROS(グロス)』は思った以上に存在感があり、本来はおしゃれなロゴの『DARS(ダース)』なのにGROSは、私がペイントソフトで書いたままのフォントを再現していたのには驚きました」

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↑謝罪でお裾分けいただいた『GROS(グロス)』の中身の『DARS(ダース)』は編集部一同でおいしくいただきました。

■関連サイト
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