2013年07月06日13時00分

MacBook Airの11acは確かに3倍速かった AirMac3兄弟検証

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AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較

 Macに興味がある人の間で最近のトピックと言えば、6月に発売した第4世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Haswell)搭載の新型MacBook Airが上位にくるはず。バッテリー駆動時間が大幅に延びて、ストレージ性能がアップしたのが主な魅力で、週アスでもいきなりWindows 8を入れてベンチマークをとって、その性能の高さを確認してきました(6月25日発売号にて掲載してます)。

 しかし、微妙に忘れがちなのが、Macで初となる次世代無線LAN規格“IEEE802.11ac”(ドラフト)への対応です。同じタイミングで発売された『AirMac Time Capsule』か『AirMac Extreme』といった無線LANルーターを併用することで、無線でも最大1.3Gbps(理論値)という通信速度を実現します。

 アップルによれば、従来AirMacの中で最速だったIEEE802.11nの450Mbps(理論値)と比べて、「最大3倍速い」とのこと(色は白なのに……)。3倍と言われて、気にならないわけがない。じゃあ実際に計測してみよう!というのが今回の主旨。

 さらに同じく新MacBook Airを衝動買いした“エア友”である週アス編集部、ジサトライッペイさんから「ついでにWindows環境でも測ってよ」との鬼のオーダーがきたので、OS X/Windows 8の両方でチェックしてみましたよん。

あれ、意外に遅いんですけど……

 比較対象として用意したのは、拙宅に転がっていた『AirMac Express』。つまり、Time Capsule、Extreme、Expressの“AirMac3兄弟”で比較しました。ちなみにExpressは最大通信速度は従来のIEEE802.11n対応ですね。

AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑左がAirMac Express、右が新型のAirMac Extreme。高さが23mm、168mmと歴然の差。というかExtremeデカすぎ。
AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑横から見比べてみたところ。今までExtremeの本体は横長だったが、縦長にしたことで底面積が64%減ったとのこと。

 テストは、1GBのイメージファイルをLAN内でコピーした時間を計測しました。具体的には、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルの内蔵フラッシュストレージにファイルを置き、有線でExtreme/Expressに接続。MacBook Airから無線でアクセスして、ファイルをダウンロードします。

 MacBook Pro Retinaディスプレイモデルを有線LANにつなぐのは、無線のテストは周囲の電波状況で結果が変わりがちなので、すこしでもそのリスクを減らそうという意図です。細かいことを言うと、実はExtremeは1000BASE-TX、Expressは100BASE-Tと有線LANの通信速度も違うので、11acと11nの純粋な比較にならないわけですが、今回は3兄弟の中で実際の使い勝手でどれくらい速度が違うかのという参考にしてくださいな。というわけで、測ったのがこちら。

AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑いずれの値も3回計測した平均値。何度か前後して計測してますが、だいたい同じ傾向を示しました。

 ………あれ、なんかあんまり速くない?確かにOS X環境では10%ほど短縮されてるけど、BootCampのWindows 8環境では逆にExpressのほうが速いんですけど……。これじゃExtremeに変えた意味があんまりないってば!

うわっ…私のExtreme、遅過ぎ…?
AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較

 もしかしてBoot Camp環境のWindows 8では11ac用チップのドライバーが出てない?それともライバルには11acは使わせねーぜというアップルの隠れた嫌がらせ!?確かにWinodws 8の画面ではExtremeにつながっていても“802.11n”と表示されています。もしかして本当に11nでしかつながってないのかも……?いろいろ調べてみたのですが、全然わかりません。

AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑Winodws8の無線LANアクセスポイント一覧でマウスを合わせると、種類が“802.11n”と表示される。

5GHzの独立したアクセスポイントを作るべし

 というわけで「助けてジサトラえもんー!!」と編集部に相談してみたところ、イッペイさんから「5GHzのアクセスポイントは作りましたか?」という神アドバイスをいただきました。

 現状、無線LANは、2.4/5GHzという2つの電波帯域を利用している。このうち2.4GHz帯は、無線LAN初期の802.11bから最近の11nまでメインでカバーしてきた上、Bluetoothや電子レンジなどほかの機器でも使われる帯域。要するにすでに渋滞しているわけで、周囲に無線LANアクセスポイントがわんさかある状況ではチャンネル干渉などが起こって速度が落ちてしまうのです。

 一方、あとから出てきた5GHz帯は比較的空いてる高速道路のようなもの。11nでは2.4/5GHzの両帯域をサポートしていましたが、11acは5GHz帯域のみという違いもあります。

 AirMacは、初期設定の状態ではこの2.4/5GHzの帯域を自動で選ぶようになっていますが、設定ツールの『AirMacユーティリティ』で5GHz帯専用のSSIDを作れます。

 

AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑AirMacユーティリティ。OS Xなら“アプリケーション”の“ユーティリティ”内にある。iPhoneやiPadではApp Storeからアプリをダウンロードしよう。Macでは、編集画面を開いて“ワイヤレス”タブの“ワイヤレスオプション”を押して、“5GHz ネットワーク名”にチェックを入れてアップデートをかける。
AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑見事、5GHz帯専用SSIDが出てきました。やった!これでAirMacの新のパフォーマンスが発揮されるかも!?
AirMac3兄弟で無線LAN速度を比較
↑んで、計測し直したのがこちら。紫のバーが5GHz、青のバーが2.4GHzのアクセスポイントにつないだものになる。全体的にOS XよりもWindows8環境のほうが高速。

 圧倒的じゃないですか!特にWindows 8の成績がめざましく、同じ5GHz帯で比べても11acのおかげで、Express(11n)の3倍以上速いという結果に終わった。計測場所である筆者宅は、微弱な電波も含めれば周囲にざっくり40~50ほどのアクセスポイントが見つかる状況。しかも今回は、日中10~12時頃に計測していたので、割と無線LANが使われていたのだろう(深夜に測ると、2.4GHz帯の速度が上がる)。

 結論としてはこんな感じ。

・AirMac Extremeはやっぱり速いよ!
・パフォーマンスを引き出すには5GHz帯専用SSIDを使おう!
・なぜかWindows 8のほうが通信が速かったよ!

 これからiPhoneやiPadなどのアップル製品も、徐々に11acに対応していくはず。新しいAirをゲットした人はもちろん、先を見越して今からAirMac Time CapsuleやAirMac Extremeをゲットしておくのもありなんじゃないでしょうか。

■関連サイト
アップル

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