2013年06月08日18時30分

WWDC2013で発表!? 新MacBook AirやiPhone5Sに搭載される新技術|Mac

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新MacBook AirのモニターがRetina仕様になる日は近い!?

 MacBook Pro Retinaモデルの液晶パネルがほかのラインアップにも採用される可能性はあるのだろうか? 実は、MacBook AirのRetinaモデルへの準備は整っていると考えられる。13インチモデルはすでにMacBook Pro Retinaモデルで実績があり、2560 × 1440ドットのパネルをそのまま利用できる。11インチに関しても他社製マシンでフルHDパネルを搭載しているものがあるため、パネル自体の調達は難しくない。問題は、Airのような薄型マシンで、消費電力の大きくなりがちなRetinaディスプレイのエネルギー効率をどのように改善するかだ。

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 MacBook Proの通常モデルとRetinaモデルでアプリのアイコンを比較。後者は非常に多くのピクセルを使って、より精細にアイコンを表現している。

 '13年5月にシャープはノートマシン向けの「IGZO」パネルの生産開始を発表している。IGZOとは高解像度モニターのエネルギー効率を改善する技術のこと(IGZOとは? 関連記事)。このパネルを使えば、2倍近いピクセル数のMacBook Airを製造することも不可能ではない。

次期MacのIEEE 802.11ac採用で、無線LANが高速化I?

 光ファイバー網の整備とストレージ デバイスの高速化、HDビデオの普及などにより、無線LANにもより高速な伝送速度が求められている。主流であるIEEE802.11b /g/ n が使用する2.4GHz帯は、Bluetoothや電子レンジなどと同じ周波数帯を利用する。そのため、ほかのデバイスとの相互影響や機器間の距離によって伝送速度が低下する場合があり、ギガビットイーサネットに実力値で匹敵するにはまだまだ改善の必要がある。

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 IEEE802.11n以降の無線LANは、複数のアンテナと無線回路(PHY)を使って転送速度を向上させるMIMO(Multiple- Input and Multiple-Output)技術が導入されている。11acではアンテナが8本までサポートされる。

 今後の無線LANとして期待されているのが「IEEE 802.11ac」だ。現在はまだドラフト段階だが、IEEE802.11aと同じ5GHz帯を併用し、最大6.9Gbps(理論値)とギガビットイーサネットを大きく上回る転送速度を実現する。本規格がMacの内蔵AirMacに採用されるのは時間の問題だ。

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 IEEE802.11ac対応の無線LANルーター「Aterm WG1800HP」シリーズ。新たに開発された「μSRアンテナ」により、アンテナが飛び出さないシンプルなデザインだ(1万5000円前後)。

 

次期iPhoneに搭載されるかもしれない「Apple A7」とは?

 次期iOSデバイスに搭載される予定の「Apple A7プロセッサー」。その方向性を探るにはARMコアの行く先を見極める必要がある。現在主流のスマートフォン向けアーキテクチャーは「Cortex-Aシリーズ」で、その最新版である「Certex-A15」「同A7」がApple A5や同A6に搭載されている「Cortex-A9」コアの後継となる。

 一方、'12年に発表されたプロセッサー「Cortex-A50」シリーズには、64ビット対応アーキテクチャー「ARMv8-A」が採用された。しかしiOSの64ビット化やアプリの対応には多くの時間とリソースを要する。そのため、次世代モデルは32ビット対応となり、Cortex-A15/同A7がベースとなる可能性が高い。

 この場合、同プロセッサーがサポートする「big.LITTLE」構成を採用すると推測できる。高性能だが消費電力の大きいCortex-A15コアと小型で低消費電力のCortex-A7コアを組み合わせ、高い性能と長いバッテリー駆動時間を両立する技術だ。これは、韓国サムスン電子社も「Exynos」で採用している。

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「big.LITTLE」とは、大型だが高性能で強力なプロセッサーコア(big)と、小型だが省電力設計のプロセッサーコア(LITTLE)を組み合わせ、両者を処理負荷に応じて切り替えることで高性能と省電力の両立を図るテクノロジーだ。

次期iPadの液晶パネルのベゼルを狭くする方法とは?

 液晶パネルの表示エリアの外側には、液晶の各ピクセルに信号を送るための配線やパネルガラス/バックライトシステムを構造的に支えるフレーム、2枚のガラスパネルの間にある液晶体を閉じ込めるシール材など、デバイスを動作させるための部品が多く配置されている。9.7インチのiPadのように、両手で持つことを前提としたデバイスにはある程度ベゼルの幅が必要だが、iPad miniのように片手で持てるものは、最低限必要な配線以外をパネルの裏側に配置することで、表示エリアの比率を極限まで拡大できる。

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側面のベゼルの幅はiPadが16mm、iPad miniは約5mm。片手で持てるiPad miniとは異なり、両手を使うiPadは、指で画面が隠れる、持ち手でタッチパネルを操作してしまうことからベゼルの幅が広い。技術的にはiPad mini以下まで狭めることは可能なのだ。

 さらに、構造を維持するためのフレームをパネルと一体構造にするといった工夫を施すことで、将来的には10インチクラスのパネルのフレームを1mm以下に抑えることが可能だという。またその上に配置されるタッチパネルも同じく1mm以下の狭額縁にするための技術が登場している。そう遠くないうちに、iOSデバイスの表面全体が表示エリアになり、かつ全体がタッチパネルとなる時代がやってきそうだ。

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パナソニックエレクトロニックデバイスは、'11年5月に狭額縁と優れた視認性を実現する静電容量方式タッチパネル「EMU605シリーズ」を製品化している。3.5インチクラスのパネルで1mm以下の狭額縁設計が可能だ。

次期iPhoneにNFCはなぜ搭載されると言われている?

 NFC(Near Field Communication)とは、10cm程度の極めて短距離での小電力無線通信技術のこと。文字どおり対応機器同士を「かざす」ことでデータ通信が可能だ。Bluetoothのペアリングや無線LANへの接続が容易になるなど、どのように活用するのかさまざまな憶測を呼んでいるが、最も大きな期待は「おサイフケータイ」のような電子マネー機能が搭載されるのかどうかだろう。しかしながら日本では可能性は低そうだ。

 AppleがNFC対応で目指したものは、もちろん電子マネー機能の実装だろう。ところが、日本でNTTドコモの「おサイフケータイ」などに採用されているNFC技術「FeliCa」は、国内ではSuicaなどの乗車券として普及しているものの、世界規模で見た場合は少数派だ。現在世界で主流となっているのはオランダのマイフェア セミコンダクターズ社の「MIFARE」(MikronFare-collection System)で、多くの先進国で交通機関の乗車カードや電子マネーとして普及しており、国内におけるFeliCaと同様の役割を担っている。

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「MIFARE」は世界規模で最も普及しているNFC。海外での乗車券のほか、国内でもタバコの自動販売機で使用される「成人識別ICカード」(taspo)に採用されている。

 このため、ワールドワイドで見た場合のFeliCaの市場規模と実装コストが見合わないのだ。ユニバーサルデザインで単一機種を提供するアップルのポリシーから考えて、現状では日本独自のおサイフケータイ機能をサポートする可能性は低いだろう。

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シャープの「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」は、'12年6月に世界で初めてFeliCaを含むNFC通信に対応したスマートフォン。最近では他社も追従の動きを見せているが、まだ普及の歩みは遅い。

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