2013年06月07日18時30分

WWDC2013を人より楽しむ完全ガイド~基調講演、Apple重要人物編|Mac

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基調講演予想タイムスケジュール

 WWDCはApple製品のサードパーティーデベロッパーにとって1年で最大のお祭りであり、世界中のマスコミやオンラインメディア、ブロガー、そしてユーザーが注目する5日間だ。恒例となった初日冒頭の基調講演(キーノート)内での新製品や新技術の発表は、Appleファンが固唾をのんで見守るだけでなく、ほかのIT関連企業や家電メーカー、通信キャリアなどの製品やサービス計画にも影響を与えるほどの重要性を持つ。

 今年も全世界が注目して待つWWDCを完全予測してみる。

WWDC2013を人より楽しむ完全ガイド

6月11日(火)

2:00AM~2:15AM ティム・クックの自慢話

 例年、WWDCのキーノートは、Appleの業績や市場シェアに関する最新情報からスタートする。今回は、減益には触れずに売上高とiOSデバイスの販売台数の伸びや、株主還元策などが中心となりそうだ。また、App Storeからの累計ダウンロード数が500億を超えたことも、大きなマイルストーンとして紹介されるだろう。

WWDC2013を人より楽しむ完全ガイド
↑基本構成はジョブズ時代を踏襲しつつも、製品発表のプレゼンが板についてきたクック。

2:15AM~2:45AM アップデート製品の紹介

 マーケティング担当上級副社長のフィル・シラーにバトンタッチし、マイナーアップデートされた製品の紹介が行われる。ほぼ確実なのは、MacBook系の製品ラインで、Air、Proともに新CPUとGPUを得て、さらに魅力を増す。iPad miniへの128GBモデルの追加も考えられるが、Retinaディスプレイは見送りの公算が大きい。

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↑MacBook AirとProはアップデートされ、新CPUやGPUを搭載して性能アップ。

2:45AM~3:05AM OS系の新発表1 iOS7

 iOSのオーバーホールと進化は、WWDC 2013 全体を通したメインテーマとなるだろう。

 そのポイントは、さまざまな処理の自動化やSiriの大幅な強化などの機能面もさることながら、インターフェースの改革にある。スティーブ・ジョブズも、更迭されたスコット・フォーストールも、実世界のメタファーをデジタル機器内で再現するスキューモーフィズムの信奉者だった。しかし、新たにデザイン面からOSや純正アプリの在り方をリードするジョナサン・アイブら現行幹部は、デジタルならではの次世代インターフェースを推進する方針だ。結果として、よりフラットで抽象化が進んだインターフェースが採用され、WWDCの見所のひとつになるに違いない。

3:05AM~3:20AM OS系の新発表2 OS X 10.9

 iOSとともに、Mac向けのOS Xの次期バージョンに関する情報も伝統的にWWDCで公開されることが多く、今年も例外ではないはずだ。実際のリリースは少しあとになるとしても、次期OS Xの10.9に関するアナウンスとプレビューが行われることはほぼ間違いない。当日、または遅くとも会期終了後間もなく、開発者向けのβ版がダウンロード可能になるだろう。

 OS X 10.8のマップやSiriに対する失望感を払拭するためにも、その方面での機能強化が図られることは必至で、iCloudに関しても大きな進展が期待される。また、iOSとの融合がさらに進み、見た目もiOS7に近づくものと思われる。

3:20AM~3:50AM 隠し球の発表はあるか? Mac Pro

 今回のWWDCで隠し球的な発表があるとすれば、長期にわたって大きな改良を受けておらず、クックが今年の登場を示唆したプロ向けハイエンド製品のMac Pro。あるいは、「Google Play」などの音楽購読オプションに対抗する、iTunesのサブスクリプションサービスの発表になる公算が大きい。

 前者であれば、2003年のPower Mac G5以来、実に10年間も変更のなかったアルミ合金製のボディーがフルモデルチェンジされ て、性能も一気に最前線へと躍り出る。

 後者の場合は、ジョブズ時代から、必要に応じていつでも実施に踏み切れるようにテスト運用を行っていたとされる定額制iTunesサービスの全貌が、いよいよ明らかになるわけだ。

4:00AM アップルストアオープン

  ハードウェアの新製品の発表が行われる際には、それに先立って世界各国でオンラインのアップルストアがメンテナンスモードに入り、「We'llbe back.」などの表示を行って開店準備中となるのが恒例だ。キーノートが終了して、製品情報の公開が解禁されるとアップルストアも再開され、購入や予約が行えるようになる。

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↑基調講演中に「Today」と決め台詞が出た新製品は、サイトでも店舗でも即日販売される。



 

Apple重要人物紹介

ティム・クック Tim Cook
CEO(最高経営責任者)

アップル最重要人物列伝

 慎慎重さと大胆さを併せ持つ人物。ジョブズとの面接の際には5分も経たずに彼の魅力に惹かれ、大手Windowsマシンメーカーコンパックの副社長の座から、まだ不安定だった1988年のAppleへと転職した経歴を持つ。

 物腰はやわらかいが、仕事へのきびしさはジョブズに勝るとも劣らず、ひとたび重要課題を前にすれば、部下が即答できない質問を投げて窮地に追い込むようなことも平気で行うと言われている。

 毎日、朝の4時半から部下にメールを送り始め、早朝のジムやジョギング、サイクリングの後、ほかの誰よりも早く出社し、夜は誰よりも遅く退社するほど、根っからの仕事中毒でもある。

 様々な現場を経験し、製造販売業の仕組みや問題点を知り尽くしたことでサプライチェーンの重要さにいち早く着目し、現在のAppleの土台を作り上げた。その洞察力と実行力がジョブズに買われて、彼の病気療養中にはCEOを代行。最終的に、その後継者として現職に就いた。

 最後にジョブズから「スティーブならどうするか、ではなく、そのときのベストは何かを考えろ」とアドバイスを受け、その教えを守りながらAppleの采配をとっている。

フィル・シラー Phil Schiller
ワールドワイドマーケティング担当上級副社長

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 ジョブズがAppleへ復帰した直後の1997年4月にAppleに加わったベテラン幹部。一貫してマーケティングを担当した人物である。製品発表会のステージやビデオに登場することも多いため、ユーザーにも馴染みが深い。

 生物学の学士号を持ち、カーマニアでもあるなど、幅広い好奇心がアートとテクノロジーの融合を目指すAppleの方向性と一致している。

クレイグ・フェデリギ Craig Federighi
ソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長

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 カリフォルニア大学バークレー校出身。電気工学の学士号とコンピューター科学の修士および学士号を持つ、自他共に認めるコンピュータオタク。2009年以降、一貫してMac用OSの開発プロジェクトの中心的立場にあり、2012年秋の組織改編によってiOSの開発チームも彼の指揮下に入った。

 MacとiOSデバイスの棲み分けと融合を両立させることが彼の使命だ。

ボブ・マンスフィールド Bob Mansfield
テクノロジー担当上級副社長

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 生粋の技術者で電子工学の学士号を持ち、シリコンバレーのIT企業の幹部を歴任した後、1999年にAppleに移籍してMac製品のハードの進化に大きく貢献。2012年秋に更迭されたスコット・フォーストールとの確執から一時は引退も考えたが、クックのたっての希望で再び前線に復帰し、新設のテクノロジー部門で次世代プロジェクトを率いている。

エディー・キュー Eddy Cue
インターネット・ソフトウェア&サービシーズ担当上級副社長

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 キューバ系のアメリカ人で、コンピューターサイエンスと経済学の学士号を取得している。1980年代後半に入社して以来Apple一筋の古参スタッフでもあり、2011年秋に上級副社長となったことを考えると、大器晩成型の逸材だ。ジョブズが推進したデジタルハブ構想の実現で中心的役割を果たし、ネット系プロジェクトでは常にコアメンバーだった。

ピーター・オッペンハイマー Peter Oppenheimer
上級副社長兼チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

WWDC2013を人より楽しむ完全ガイド

 Appleの財務会計を司るエキスパート。同社がビジネス強化や技術取得のために進める買収戦略にも深く関わる、縁の下の力持ちだ。

ケビン・リンチ Kevin Lynch
テクノロジー担当副社長


 Adobeのチーフ・テクニカル・オフィサーとしてFlash技術を擁護していたが、3月にAppleに電撃移籍。元iPodの技術者たちと新プロジェクトに取り組んでいるという。

ジョナサン・アイブ Jonathan Ive
デザイン担当上級副社長

WWDC2013を人より楽しむ完全ガイド

 イギリスのロンドン出身で、大学在学中から多くの有名企業の誘いを受けていた。インターン(研修生)の時点で、受け入れ先のデザイン事務所から日本のゼブラの商業プロジェクトを任されるなど、天才的な才能を見せた。

 コンピューター音痴を自認していた学生時代にMacに触れ、そんな自分でも普通に使えてしまうことに驚いて、密かにAppleへの憧れを抱く。その後、友人らと共同でデザイン事務所を設立して活躍するも、Appleのコンサルティングを行ったことがきっかけで家族と共に移住を決意。1992年にAppleアップルに入社した。

 「デザイナーとは世界を変える仕事」という父の言葉を座右の銘に、コンピューターや電子機器の概念を覆すデザインを世に送り出し続けている。

WWDC2013を人より楽しむ完全ガイド

 MacPeople7月号(5月29日発売)では、WWDC2013を読み解く特集を掲載。もっともっと基調講演を楽しむための重要キーワードや、Appleでの功績などさらに細かい人物紹介、驚きの数字や製品から読み解くAppleという企業情報や、なんと2013年後半に出てくる製品予想も。Appleファンなら知っておきたい基礎知識など、これがわずか第1特集の第1部というのだからビックリ。

 WWDCどころか今年一年使えるガイドブックとして、ぜひ手に入れてほしい。ちなみにNewsstand版なら、ちょっとお安い600円で読めますよ!

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