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Haswellはデジタルサイネージにも入ってる:COMPUTEX 2013

2013年06月06日 17時00分更新

文● 伊藤真広 編集●世界の山さん

 COMPUTEXの会場にいる日本人PC系ライターや編集者の誰も知らないであろう“AAEON”という企業のブースでも“Haswell”対応のマザーボードが展示されていた。

 “AAEON”とは、ASUSのグループ企業であり、工場で運用される機械や車両に使う、組み込み向けマザーボードや、工業用PC向けのパーツメーカー。実は日本にもパーツの輸出を行なっているとのことだ。

■EMB-H81A

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 Micro-ATXサイズのマザーボードで、同社の“Haswell”対応マザーボードとしては、唯一コンシューマー向けのチップセットを採用している。

 使用用途は、デジタルサイネージの管理や販売管理システム(POS)用ということ。映像出力には、DVI、D-SUB15ピンに加えてLVDSによる出力可能など、コンシューマー用には見られな特徴も備える。SATA3(6GB/s)を2基と、USB3.0を2基、USB2.0を7基と合計9基を搭載するほか、PCIエクスプレス2.0を備えるなど、拡張性もそれなりに持ち合わせている。

■IMBA-Q87A

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 工場ラインの制御用や、予約発券システムなどが主な用途となる組み込み系だが、映像出力がD-Sub15ピンにDVI、ディスプレーポート、さらにHDMIと出力端子が充実している。

 予約発券システムでの利用も想定されているだけあり、ギガビットLAN端子を2基搭載するなどネットワーク周りもしっかりしている。インターフェースはSATAを6基に、USB3.0を4基搭載。このほか、PCIエクスプレス2.0とPCIエクスプレスを各1基、さらに工業系ではまだまだ現役のPCI系を拡張するためのPCIスロットを5基も搭載している。

■EMB-QM87A

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 アミューズメント機器や医療用機器、ハイエンドな自動販売機用のオンボードCPUのITXマザーボード。

 DDR31600のメモリを16GB搭載するほか、映像出力にD-Sub15ピンとHDMIに加えて、LVDSをデュアルチャンネルで装備。さらにオーディオ出力も3基用意されている。また、RAID0、1、5、10にも対応。インターフェースは、SATA3(6.0GB)が4基、SATA3(3.0GB)を2基搭載するほか、PCIエクスプレスx16を1基とMini-PCIeを1基、COM Portを5基搭載している。

■GENE-OM87

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 Mini-ITXよりも小型な3.5インチサイズにQM87チップセットを搭載。第4世代Core iシリーズを搭載可能なオンボードタイプのマザーボード。使用用途は、工場の制御系やセキュリティ系、また車両などへの組み込み用となっていた。
 
 

 小型なマザーボードの上にぎっしりと内容が詰められており、メモリは最大8GBまで搭載可能。映像出力は、CRT、LVDS LCDを2基、DVI、HDMIと合計5系統の映像出力を持っている。SATAポートは6.0GBのものを2基搭載し、USBポートは、3.0を2基と2.0を6基の合計8基を備える。コンシューマー向けでは見かけないインターフェースとして、COMポートやDigital I/O、CFの次世代規格のCFastのポートを持っているあたりがユニークだ。稼働環境は、12Vオンリーとなっていたことから、組み込み系のなかでもより特殊な環境下で使用されるのだろう。

■関連サイト
AAEON

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