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iPhone/iPadの映画や音楽コンテンツをAirPlayで使い倒す|Mac

2013年04月03日 20時30分更新

 iPhoneやiPadのiTunes Storeで映画や音楽を購入・レンタルし、出先で楽しんでいるユーザーは多いことでしょう。でも、やっぱり家では大型テレビで映画を見たいし、高級スピーカーで音楽を聴きたい。そんな要求に応えてくれるのが「AirPlay」です。

■iPhone/iPadの映画を大画面テレビで見る!

 iOSデバイスでの映画視聴は、どこにでも持ち運んで見られるというメリットがある一方、画面が小さい、iPhoneやiPadスピーカーでは音がいまひとつといった欠点があります。それらを解消してくれるのが、アップルの「AirPlay」と呼ばれる技術なのです。

 どういうものかと言うと、無線LANを利用して映像や音楽をほかの機器にストリーミングできる機能で、映像に関してはアップルがリリースしているセットトップボックス「Apple TV」が必要です。HDMIケーブルでテレビに接続しておけば、同一無線LAN内にあるiOSデバイスから転送した映像と音声をApple TVが受け取り、テレビから出力してくれます。

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 「ビデオ」アプリで映画を再生すると、同じ無線LAN内にApple TVがある場合に、再生コントロールに「AirPlay」アイコンが現れます。AirPlayの出力先を「Apple TV」にすると、再生途中からの映像と音声がテレビに映されるというわけです。再生中はiOSデバイスの画面にコンテンツは表示されません。

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「Apple TV」は、1080p/HD画質のiTunes Storeの映画や「Hulu」、「YouTube」などのコンテンツをテレビに出力して視聴できるセットトップボックス。サイズは幅98×奥行き98×高さ23mm、重さは272g。価格は8800円。

■AirPlay用のルーターは「AirMac」を使ったほうがいい?

「AirPlay」は、映像/音声の転送元や転送先には対応機器が必要ですが、途中にある無線LANルーターの仕様に制限はありません。なので、Appleの無線LANベースステーション「AirMac Extream」 や「AirMac Express」はAirPlayの場合は必須ではありません。

 ただし、AirPlayはストリーミング送信のため、常に一定のデータ量を送信できるネットワークの帯域幅が必要です。通信状態が悪いと再生スピードに帯域幅が追いつかず、映像が止まってしまいます。そのため、多くの電子機器に利用されているIEEE 802.11b/g/nの2.4GHz帯よりも、IEEE 802.11 a/nの5GHz帯を使ったほうが通信は安定します。使用環境のWi-Fi電波強度を調べられる「Wi-Fi診断」で、接続状況を確認してみましょう。黄色の線が信号で、まっすぐだと通信が安定しています。

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 電波強度を調べるには、「システム」→「ライブラリ」→「CoreServices」にある「Wi-Fi診断」を起動。「コマンド」+「N」キーで「ネットワークユーティリティ」を開き、「パフォーマンス」タブで確認します。

■音声はテレビのスピーカーからしか出せないの?

 Apple TVの背面には光デジタル音声端子が装備されています。この端子とステレオコンポを接続すれば、音声をテレビ以外のオーディオ機器から出力可能です。この場合は、コンポがAirPlayに対応していなくても使用できます。

 また、iTunes Storeで入手できる最新映画など、5.1チャンネルのサラウンド音声に対応した映画の音を楽しみたい場合は、HDMI入力ポートを備えたAVアンプに前面左右+背後左右+ウーハー構成のスピーカーを接続し、「オーディオとビデオ」設定で「ドルビーデジタル」をオンにしましょう。

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 ほとんどのテレビは左右のスピーカーしか備えていないため、「ドルビーデジタル」を「入」にしても意味はありません。ソニーの「STR-DN2030」をはじめとする、HDMI端子を装備するAVアンプにApple TVを接続し、そこからテレビへの映像出力/スピーカーへの音声出力を設定しましょう。「STR-DN2030」についてはこちら(外部リンク)。

 ほかにもAirPlayは、音楽やプレゼン資料の転送にも対応しています。MacPeople5月号(3月29日発売)の「AirPlay マスターガイド」特集で、AirPlayについてより詳しく解説しています。また、AirPlayでは転送できないテレビ放送をソニーのサービスを使ってワイヤレス転送する方法も紹介しています。iOSデバイスと大型テレビ&スピーカーで、もっと映画や音楽を楽しみましょう!

●関連リンク Appleソニー

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