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プリペイドLTEスマホをウハウハ購入できるアメリカ

2013年03月13日 12時00分更新

 世界各国でLTEサービスの開始が相次いでいます。なかでも日米韓の3ヵ国は加入者数も多く他国を一歩リードしていますが、今年はLTEスマートフォンの登場ラッシュになることからアジアやヨーロッパ各国でもLTEは一気に普及していくでしょう。

アメリカのLTEは外国人でも買いやすい
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 日本や韓国ではキャリア契約でLTEスマートフォンが格安で買えますが、それはあくまでも居住者に限っての話。海外旅行で訪問しても、外国人が安く買えるわけではありません。一方アメリカは元々プリペイドユーザーが多いこともあって、LTEのプリペイド製品もどんどん増えています。もちろんLTEスマートフォンだって旅行者が普通に買うことができるんです。

LTEカバレッジはどんどん広がっています
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 アメリカでは大手キャリアやMVNO、そして地域大手など各社からLTEサービスが提供されています。ただしカバレッジは先行するVerizonとAT&Tは広いものの、SprintやMetroPCSは地方中心。T-Mobileはこれから数都市で、という状況。ですがこれも今年中にはより広いエリアへと拡張される予定です。

 とはいえ大手キャリアのLTEは、まだ普通にプリペイドでスマートフォンが買える状況になっていません。ということで今回は手軽に買えるMVNOや地域会社のLTEスマートフォンを紹介しましょう。

VirginのプリペイドLTEスマホは大きく期待
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 Virgin MobileはSprintのMVNO。なのでカバレッジはSprintとまったく同じエリアで、LTEはまだニューヨークやサンフランシスコなど大都市がカバーされていないのが残念なところ。ですがVirginは料金が安いのが魅力。他キャリアが50ドル前後のプリペイド定額プランを出しているなか、35ドル/月でデータ定額が利用可能です(2.5GB以降は3G速度)。

LTE対応のGALAXY Victory 4G LTE
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 端末はサムスンの『GALAXY Victory 4G LTE』のみですが、今後増えることを期待したいものです。同端末のスペックは4インチ800×480ドット、1.2GHzデュアルコアCPU、5メガカメラ、NFC、Android OS 4.0など。Virgin Mobileは維持もしやすいし、15ドル/月でテザリングも可能になるので、アメリカ用LTE端末としてキープするのもいいかもしれません。

Boost Mobileからも2機種が登場
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 Virgin Mobileと同じSpirintのMVNOであるBoost MobileからもプリペイドLTEスマートフォンが2機種発売されました。HTCのOne SVとBoost自社ブランドのForce。このForceはZTEの製造です。Virgin Mobileとカバレッジは変わりませんから、この2社は料金と端末の好みでどちらにするか選べばよいでしょう。

200ドルで買えるBoost Force
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 2機種のうちBoost Forceは199.99ドル。4インチ800×480ドット、1.5GHzデュアルコアCPU、5メガカメラ、NFC、Android OS 4.0などGALAXY Victoryとほぼ同スペックながらも価格が安いのはさすがZTE製というところでしょうか。ただBoost Mobileはテザリングができないので、LTEスマートフォンの活用の場を広げられないのがちょっともったいないところ。

最強ラインナップのMetroPCS
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 地域大手と呼ばれる“準・大手キャリア”なのがMetroPCS。実はLTEの開始は2010年9月と大手キャリアよりも先。そのためLTEスマートフォンも種類は多く、ハイエンドから低価格なものまでラインナップは豊富。渡米先がカバレッジエリアなら、MetroPCWを選ぶのが一番よいかもしれません。

10機種のLTEスマホ、選び放題です
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 2013年3月時点でMetroPCSが販売するLTEスマートフォンは10種類。100ドルを切る低価格品から500ドル近いハイエンドのGALAXY S IIIまでよりどりみどり。最低料金は40ドル/月、これに10ドル/月(500MB)のテザリングオプションを付けるとほかの端末やPCからもLTEの利用ができます。

T-Mobileと合併するとさらに便利になりそう
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 なお現在、MetroPCSはT-Mobileへの合併準備が進められています。合併後は両者のLTEネットワークと料金が統合され、より使いやすいサービスになっていくでしょう。T-MobileのLTEは他社より出遅れていますが、合併すればエリアは一気に広がります。楽しみですね。

お勧めは最新モデルのLG Spirit
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 どれを選ぶか悩ましいMetroPCSのLTEスマートフォンラインナップですが、やはり最新モデルがお勧めでしょう。出たばかりのLG Spiritは4.5インチ960×540ドットのディスプレー上に、Optimusシリーズでおなじみの、指先でメモが取れるQuick Memoが利用可能。1.2GHzデュアルコアCPU、5メガカメラ、Android 4.0などは価格相応でしょう。

そのうち自販機でLTEスマホが買えるように
プリペイドLTEスマホがウハウハなアメリカ

 アメリカのプリペイドスマートフォンはBestBuyなどでも売られていますし、その場で買ってホテルで開通作業して使い始めることもできます。最近は一部のMVNOキャリアが自販機でスマートフォンを販売しているほどです。近いうちに、アメリカの空港の到着ロビーにはLTEスマートフォンの自販機がずらりと並び、旅行者でも到着後すぐにLTE環境を使えるようになるかもしれませんね。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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