2013年03月02日20時00分

iTunes Storeで週末に観たい映画「ニューリリースと注目作品」編|Mac

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 MacPeople編集部がお勧めする、iTunesで購入/レンタルできる映画を紹介。今週のテーマは「ニューリリースと注目作品」。3月2日現在、75本がリストアップされている作品の中から各編集者が気になった1本を解説します。

桐島、部活やめるってよ
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 昨年の秋、同年代のデザイナーと居酒屋で飲んでいたときに「吉田さん、これは絶対たほうがいいよ!」と言われてから、ずっと気になっていた映画。iTunes Storeでレンタルが始まったのでさっそくチェックしてみた。

 元になった小説は読んでいないので登場人物の詳しいバックグラウンドがわからなかったが、仲間やグループを維持するため、自分の存在価値を高めるために、登場人物の思惑が絡み合う展開は素直に楽しめた。

 自分の高校時代と重ね合わせて「そうそう、こういうグループとかヒエラルキーとかあったなぁ……」と懐かしく感じる場面もあり。強い意志を持って行動しているつもりでも、何らかのかたちで人の影響は受けているもんだなと。高校時代の自分のポジションを、登場人物に当てはめてみるとより面白くられる。

 30代、40代だとキャストを見てスルーしてしまうかもしれない映画だけど、騙されたと思ってるべき。まぁでも、山本美月とか橋本愛がクラスにいたら、そりゃヒエラルキーが形成されるわなよしだ)。

「桐島、部活やめるってよ」をiTunes Storeで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

ハンガーゲーム(字幕版)
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 貧困地区に住む少年少女の中から男女ひとりずつが代表に選ばれ、ひとり生き残るまで殺し合いを続ける「ハンガーゲーム」。これは、首都に住む富裕層たちの娯楽のためのイベントだった……。米国の作家スーザン・コリンズ原作のファンタジー作品でありながら、この残酷な設定に一気に引き込まれました。

 第12地区の代表に選ばれ、戦いに挑む少女「カットニス」を演じるジェニファー・ローレンスの、幼くも勇敢に立ち向かう強いまなざしは一度見ると忘れられません。代表に選ばれるまで、決戦を目の前に設けられたトレーニング期間、そしてその間の少年少女たちの心の動きが丁寧に描かれ、めまぐるしく変わるシーン展開と重なってドキドキが止まりませんでした。実際にゲームが始まってからは、戦闘や心理戦に息つく暇もないほど。あっという間の2時間22分になること間違いなしです(藤村)

「ハンガーゲーム(字幕版)」をiTunes Storeで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

ボーン・レガシー(字幕版)
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 マット・デイモン主演で人気を博した「ボーン・アイデンティティー」「同スプレマシー」「同アルティメイタム」の3部作。本作は、同シリーズの続編という位置づけだ。僕はオリジナルの3部作が大好きだったので、当然のようにこの映画も劇場で見ようと思っていたのだが、最近の映画によくあることだが気づいたら上映が終わっていた。iTunes Storeでレンタルが始まったということで、期待に胸を膨らませつつ、観賞。

 いや、面白いっすよ。普通によく出来てる。テンポはいいし、アクションも派手だし、ヒロインもかわいいし、ストーリーもちゃんとしてる。十分に楽しめる佳作なのは間違いない。アクション好きなら見て損はない作品だ。ただねえ、旧3部作のファンから言わせてもらうと、「ボーン」シリーズである必要なかったんじゃね? という感じ。正当な後継作品というよりは、舞台設定を借りたスピンオフ作品と言ったほうが近い。「ボーン」シリーズの魅力は、主人公であるジェイソン・ボーンの、精神的に追い詰められてる感じ、ヒリつくような緊張感だと思っている。主人公の身体より先に精神のほうが壊れちゃうんじゃないだろうかという、アクションとは別のスリリングな要素があったからこそ傑作になり得たのだと。そしてそれが実現したのは、マット・デイモンの演技力と、監督の演出のおかげ。それに比べると、本作はどうしても牧歌的に見えてしまうのだ。

 誤解しないでほしいのだが、牧歌的であることはアクション映画にとって決してマイナスではない。牧歌的だからこそ、見た後にスカッとした爽快感が得られるのだし。そういう意味では、旧「ボーン」シリーズのほうが異端であり、本作のほうが正統派アクションと言える。だからこそ、僕のようにヒネた映画好きにとっては、ちょっと物足りないんだよな(諸富)。

「ボーン・レガシー(字幕版)」をiTunes Storeで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

テルマエ・ロマエ
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 原作のコミックがおもしろいと聞いて手に取ったら、文字通り一気読み。その直後に映画が公開されたので、すぐさま観に行きました。上戸彩演じる真美というオリジナルキャラが登場しますが、原作の熱烈な支持者であっても、原作との相違点を不思議なほど意識させられない作品。阿部寛演じる主人公・ルシウスのいちいち真面目なオーバーリアクションなどは職人芸の域。「漫画だからいいけど実写でやったらどうなのよ」というシーンを、見事味わい深く見せています。ばかばかしいことを全力でやる過剰感、大好き。

 特にキャスティングがあっぱれ。古代ローマ人役もすべて日本人が演じている時点で突っ込みどころ満載なわけですが、異様なほどに違和感がないのです。それは、俳優界屈指の「濃い顔」が集結しているから。「顔の濃い俳優」と言われて一般人が思いつく人物が本当に勢揃いしているので、何てオファーしたんだろう、オファーを受けてどんな顔で引き受けたのか想像して思わずニヤニヤしてしまいます。そういった意味で、作り手がおもしろがっているのが伝わってくるし、いい意味で「悪ノリ」しながら作った感じを受けました。

 老若男女が笑って見られる作品ながら、よく計算された演技力と演出力のようなものもかいま見られ、大ヒット映画ながら大人の事情がまったく感じられない点が非常に好印象。最高に気持ちがいい1本です。観賞後は、温泉で一っ風呂浴びたような気分になること間違いなしですよ(山口)。

「テルマエ・ロマエ」をiTunes Storeで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

プロメテウス(字幕版)
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 タイトルでかなり損をしている映画なんだけど、じゃあ「エイリアン・ゼロ」的なタイトルだったら、それはそれでシリーズ作と比較されるだろうから、何にしてもかわいそうな作品。

 もともとは「エイリアン」の5作目という企画でスタートしているというから、本当はもっとストレートな作品になったんではないかと思う。内容は一作目の前日譚で、監督のリドリー・スコットには長年構想があったそうだ。その「エイリアン」は異形の宇宙人のおかけで大ヒットしたけれど、以降の続編は怪獣と戦う肝っ玉母さんの体裁で、肝心の“この宇宙人は何者?”という部分は避けてきている。生態系だとか、実は感情があって母性愛があるとか、それはそれでおもしろいけど、遠回りしすぎだよね?

 よって「エイリアン」5作目は、誰もエイリアンの起源を描けていないということで、アイデアがあった御大が手がけることになり前日譚という形で進んだようだ。だけど製作中にシリーズタイトルとは別の作品名になってしまう。「エイリアン」シリーズはシガニー・ウィーバーの影響力が強すぎるから、ヘタに内容が変わるならばこのほうがよかったんではないかと思うんだけど、どうかな?

 おかげでシリーズファンからも、単に新作SFだと観に行った人からも期待ハズレみたいな残念な評価になってしまって、個人的にとってもおもしろかった作品なのに残念。「グラディエーター」や「キングダム・オブ・ヘブン」などの歴史スペクタクルを撮っていた巨匠が、ちゃんと一作目を踏襲したエログロホラーにしてくれるなんて、ホントに感謝したいくらいです。

 ただ、そういう経緯があるので「エイリアン」を観ていないとおもしろさ半減だから、休日に併せて観てはいかが?(三宅) 

「プロメテウス(字幕版)」をiTunes Storeで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

「エイリアン(字幕版)」をiTunes Storeで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

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