2013年02月27日16時30分

クアルコムはSnapdragon 800の新機能とLTEの新技術を披露:MWC2013

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 MWCのクアルコムブースでは、同社の最新ハイエンドCPU『Snapdragon 800』をプッシュ。そのハイパフォーマンスぶりを試すデモを大々的に披露していました。

Snapdragon搭載端末がズラリ
クアルコム MWC2013

 なかでも筆者が感動したのが『Snapdragon 800 Theater』。ハイビジョンを越える4K画質はもちろん、ヘッドフォンでの7.1チャンネルサラウンドの臨場感がスゴイです。本当はスピーカーから出してるんじゃないかと、ヘッドホンを外して確認したくらい。写真で伝えられないのが残念ですが、Snapdragon 800での映画視聴にはかなり期待できそうです。

クアルコム MWC2013
↑Snapdragon 800を搭載したタブレットから4K影像と7.1チャンネルの音声を体験できるシアターコーナー。

 さらに、Snapdragon 800での追加機能をいくつか披露。そのひとつが、音声操作機能の“Snapdragon Voice Activation”。これは、常時音声入力を受け付けていて、特定のキーワードを検知すると、自動でiOSでのSiriのような音声操作機能に切り替わるというもの。入力は常時オンになっているものの、待機電力は微少でバッテリー消費は抑えられるとのことです。

クアルコム MWC2013 クアルコム MWC2013
↑Snapdragon Voice Activationのデモ。キーワードはキャリアやメーカーが独自に設定できます。 ↑規格が承認されたばかりの新しい動画圧縮方式“H.265”のデコード機能も装備。

 Snapdragon 800のパワフルさのアピールとして、高負荷のフォトレタッチ作業をデモ。これはPelican社の技術を使った、カメラセンサーを16個搭載し、ピントや絞りなどを変えた写真を同時に撮影するというもの。

 撮影したあとは、すべての写真を合成。あとは専用のソフトで、たとえばタッチした部分だけピントを合わせてたり、人物を切り取ったりという作業が素速く行なえます。複眼レンズを搭載したAndroidデジカメなんていうのがでたら、おもしろそうですね。

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↑小さなカメラレンズがが16個ならんでいて、昆虫の複眼のようなイメージ。 ↑範囲指定などせずに、タッチするだけで人物を切り抜き。別の写真との合成も可能です。

 クアルコムブースでSnapdragon 800と同じくらいのスペースを使って展示していたのが、LTE通信関連の技術。規格策定中やテスト中のものばかりですが、特にLTEを快適に繋がりやすくする技術を多数展示していました。

 たとえば“LTE Advanced Opportunistic Small Cells”では、基地局のマイクロセルとピコセルを利用者の位置状況などにあわせてコントロール。移動中でも効率良く基地局がリレーでき、ピコセルを自動的にオン・オフにもできるので、電波の混線も防げるとのこと。

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↑LTE Advanced Opportunistic Small Cellsのデモ。サンディエゴで実際に実施されており、オンタイムでのデモも行なわれていた。

 LTE回線をつかった複数の端末に同じデータを同時に配信できる、“LTE Broadcast”も披露。これは端末ごとにデータを配信するユニキャストで配信していても、配信数が多くなった場合はブロードキャストに切り替えられるというもの。サーバーも帯域も負荷を減らせることができるため、たとえばスポーツイベントなどで、動画を配信したり、不特定多数が同時に同じデータを受信するといった状況にピッタリの技術です。

クアルコム MWC2013
↑接続数にあわせてマルチキャストとブロードキャストを切り替えて通信可能。OSのアップデートなど、アクセスが集中する通信にも応用できとのこと。

 また、基地局を介さずにLTE回線で端末同士がダイレクトに通信できるのが、“LTE Direct”。無線LANよりも広範囲の約500メートルというエリアで通信できるのがポイントで音声にも対応。この技術が導入されれば、コミケのような多くの人が集まり、基地局がパンクしてしまうような状況でも、LTEの電波が届く範囲内なら、端末同士で直接通信や通話ができるわけです。

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↑LTE Directのデモ。LTE回線なら端末から広範囲で通信が行なえる。
クアルコム MWC2013 クアルコム MWC2013
↑こちらは屋外もカバーできるフェムトセル。今後はLTEにも対応予定とのことで、日本の法律の規制がなければ、某社が飛びつきそうな製品。 ↑世界中のLTE周波数をひとつのパッケージに統合できる『RF360』これが流通すれば、世界中でLTEローミングができるようになるかも。

 日本国内でもLTEのつながりやすさや速度は重要なポイント。クアルコムの最新技術をどんどん採用して、快適な通信環境を構築して欲しいですね。

●関連サイト
クアルコム 公式サイト(英文)

MWC2013まとめ

(2月28日11:00)フェムトセルの説明に一部異なる表現がありました。お詫びして訂正いたします。

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