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Optimus G Proはウィンドウでアプリが動くんです

2013年02月23日 13時00分更新

 デジタル機器のスペックは高いにこしたことはありません。『Optimus G』を好きだったのも、発売時、LTE内蔵のクアッドコアCPU『Snapdragon S4 Pro』を採用した唯一の端末だったからです。

Optimus G Pro L-04E

 『Optimus G Pro L-04E』は前モデルよりさらに進化し、Snapdragon S4 Proの1.7GHzに。液晶ディスプレーのサイズは4.7インチから5インチへ拡大し、解像度は1280×720ドットから1920×1080ドットになり高精細化しました。同じ、フルHDの5インチ機『HTC J butterfly』のユーザーとしてはとても気になる存在。しかし実機を触ってみると、ほかの魅力に気づいたんです。

液晶はコントラストが高く自然な発色

Optimus G Pro L-04E
↑左からiPhone5、Optimus G、Optimus G Pro、HTC J butterfly。

 愛用のスマホを全部並べました。ぜひ、写真をクリックして拡大表示してみてください。一見iPhone5が明るくてよさそうに見えますが、階調が浅く明部は飛び気味です。Optimus Gも似た傾向があります。
 Optimus G ProとHTC J butterflyは一見暗めですが、実寸ぐらいに拡大して見ると、左の2台のような浅さがないことがわかります。特にOptimus G Proの画質はすばらしい。明暗も中間調もバランスがよく高コントラストで、オレンジの皮のぶつぶつやリンゴの皮の模様がよく見えます。

Optimus G Pro L-04E
↑週アスPLUSのモバイル用サイトではなくPC用サイトを表示。
Optimus G Pro L-04E
↑左はOptimus G、右はOptimus G Pro。細かい文字でも読める。

 精細さの違いも、写真を拡大表示してぜひ見てください。Optimus G Proは極小文字でもクッキリです。

 同じフルHDのHTC J butterflyと並べると、文字の見やすさはほとんど同じでした。

Optimus G Pro L-04E
↑左はOptimus G Pro、右はHTC J butterfly。どちらも5インチでフルHD。

 ついでにHTC J butterflyとのサイズ感をチェック。幅は1ミリしか違いませんが、高さは4ミリHTCのほうが長い。

Optimus G Pro L-04E
↑左のOptimus G Proより、右のHTC J butterflyのほうが4ミリ縦長。
Optimus G Pro L-04E
↑赤がHTC J butterfly、白がOptimus G Pro。HTCのほうが0.8ミリ薄い。

 HTCのほうが0.8ミリ薄いうえに背面がカーブを描いた形状になっていて非常にスリムな印象です。そのぶんバッテリー容量はOptimus G Proが3000mAhなのに対してHTC J butterflyが2020mAhと、980mAhも差があるんです。

 実際、Optimus G Proでメールを自動受信できる状態で放置しておいても、2日でバッテリーが半分ほどしか減っていませんでした。もちろん、スケジュールなど同期するデータを増やしたり、頻繁にウェブを見たりすればもっと減りは早いと思いますが、Snapdragon S4 Proは省電力なCPUですし期待が高まります。

 ディスプレーに関しては、もうひとつ特徴があります。“ゼロギャップ・タッチ”と呼ばれる、液晶とガラス面が近くタッチ操作が自然にできる状態のことです。

Optimus G Pro L-04E
↑iPhone5と比べてみたけど、写真ではわかりにくいかも。実物を見て欲しいわ。

 これ、画面にメモを書く際に恩恵がありそうです。最近のLGのスマホは、画面をキャプチャーしてそこに手書きメモを書き込める機能があります。

Optimus G Pro L-04E
↑通知バーからメモ機能を呼び出すと同時に画面キャプチャーをとり、そこに書き込める。


アプリがウィンドウで動く“Qスライドアプリ”がすごい

 LGのメモ機能は“Qメモ”といい、通知バーから即座に呼び出すことができます。同様に、“Qリモート”と“Qスライドアプリ”も通知バーから起動できます。

Optimus G Pro L-04E
↑手書きメモの機能は“Qメモ”で呼び出す。“Qリモート”と“Qスライドアプリ”の起動もここから。

 “Qリモート”は、Optimus G ProをテレビやSTB、オーディオ機器、DVDレコーダー、ブルーレイレコーダー、エアコン、プロジェクターなどのリモコンに代用できる機能。対応するのはLGだけでなく、たとえばテレビの場合ソニー、パナソニック、東芝、シャープ、ビクター、日立、三菱などのほかLoewe、Olevia、Palladineなど日本ではあまりなじみのないメーカーも。いろいろなメーカーのAV機器を持っている人には役立ちそうです。

 “Qスライドアプリ”は、起動中のアプリの上に重ねてほかのアプリを表示できる機能。重ねられるアプリは動画ビューワー、ウェブブラウザー、カレンダー、電卓の4つ。たとえばマップアプリの上に動画ビューワーを重ね、動画を再生し、さらに重ねたアプリの透明度を変えて下のアプリを透過させることもできます。

Optimus G Pro L-04E
↑“Qスライドアプリ”の動画ビューワーとウェブブラウザーを起動。
Optimus G Pro L-04E
↑ホーム画面に動画ビューワーを重ねて表示したところ。左は透明度100%、中央は約50%、右は約0%。ジャマな場合は透明度を一時的に下げればいい。

 Qスライドアプリはウィンドウ表示するのも特徴で、ウィンドウ右上の“×”をクリックして閉じたり、右下をドラッグしてウィンドウサイズを変えたりできます。全画面表示も可能。こうなるとまるでパソコンですね。実際、スマホではアプリの切り替えを頻繁にしなければならずイライラすることがあるので、この機能は重宝しそうです。

 今回使用したのは開発途中の端末であるため、まだベンチマークテストなどはできませんでした。早く1.7GHzクアッドコアの実力も確かめたいゾ。

■関連サイト
ドコモ 製品サイト
LGエレクトロニクス 製品サイト

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