2013年01月29日17時00分

Firefox OSのα版をNexus Sで動かしてみた(動画あり)

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 個人的に『Nexus S』は、ここ2年の買い物のなかでは三本の指に入るほどの当たり製品だった。International CESの取材に訪れた2011年の元旦にアメリカで購入。対応する周波数帯が多いのは魅力的で、海外取材の際には各国で現地SIMを購入しては、通話、2Gと3Gのネット接続、そしてテザリングまで幅広く活用していた。加えてNexusシリーズなだけに新しいAndroidがOTAで降ってくるのも早く、Androidの新機能を試すにはうってつけの端末でもあった。最終的にはJelly BeanことAndroid 4.1まで更新が続いた製品でもある。

 とは言え、進化も早いスマートフォン。搭載するシングルコアのExynos 3ではじょじょに負荷が厳しくなっていったことと、2012年夏にはPure Googleの後継である『Galaxy Nexus』を手に入れたことで、以降はその役割が予備機の位置づけになっていた。万一のトラブルに備えて今年1月に開催されたCES 2013までは海外取材のたびに持参していたが、1月は結果的に一度も使わなかったことで帰国後に引退させることにした。

Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑“閉封の儀”を行なって保存しようとしていたNexus S。

 世の中なにかと“開封の儀”ばかりがちやほやされているが、これだけ役に立ってくれた端末なだけに大切にしておきたい。中古として売却してしまう製品も多いが、記念碑的なものはパソコン、スマートフォンともに残していたりする。Nexus Sもその仲間に加えて保存しておくことにした。クリーナーを使って本体を丁寧に清掃し、バッテリーを抜いて元箱へと納めた。つつましやかな“閉封の儀”である。

 しかしACCNの要望によって、わずか2週間後に『Firefox OS』を搭載するスマートフォンとしてNexus Sは復活することになった(バッテリーはかなりへたってきているのに)。Firefox OSはMozillaが開発を進めているモバイル向けOSで、HTML5のウェブブラウザーベースとなっているのが特徴だ。Nexus S向けのインストールパッケージは現時点ではα版で、1月21日付けでようやくα2に到達したらしい。Mozillaは1月22日付けで“Firefox OS Developer Preview Phone”2機種を開発者向けとして2月に発売することをアナウンスしているので、なんともタイミングがいい。

 Nexus Sへの導入は、XDA Developers(外部サイト)で提供されているカスタムROM形式のものを利用すると意外に簡単に行なえるという。2月に発売される開発者向け製品の下位モデルのスペックはシングルコアのSnapdragon S1(1GHz)で、メモリーは512MBを搭載という仕様。意外にNexus Sに近い感じがする。ということでACCNの口車に乗って、一足早くどんな感じで動作するのか試してみることにした。

Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑起動後、ローミングでSoftBankの電波をつかんでいる。モデムのプロファイルの違いか、Android時代に比べるとやや感度は落ちたような気配。

 一時は大切なNexus Sが文鎮になりかけたりもしたが、バックアップも含めて半日近く作業を続けた結果、どうにか無事にFirefox OSがNexus Sの上で起動。昨年9月にドイツで購入したプリペイドSIMを入れて、音声ローミングの設定をしておく。プリペイドの残額はほとんどないはずだが、SMSの着信ならば無料で受けることができるはずだ。

 サイトにもあるように、まだ開発者向けのα版なので、動作が確認できるのはカメラ、WiFi接続、モバイルデータ通信、通話、そしてウェブアクセスを含めたマルチタスク機能など。設定項目は動作するしないはあるものの、デザインも含めて完成しつつある気配がする。

 いまのところリージョンと言語には、日本と日本語を設定することはできないが、キーボードには日本語の選択肢があり、フォントもちゃんと入っている。週アスPLUSのサイトもこんな具合に表示できた。

Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑週アスPLUSのページも表示できる。

 左右のスワイプでホーム画面を切り替えたり、画面の上からプルダウンすることで通知やステータスを参照できるなど、スマートフォンを使ったことがあれば、手探りながらもさほど違和感なしに操作が可能。ただNexus Sでは下に4つのボタンが並ぶなかで、実際に機能するボタンはホームボタンだけなので“戻る”ボタンに慣れていると戸惑いはある。

 いまどきのデュアルコア、クアッドコアと比べればややモッサリした感はあるが、アプリをほとんど入れていないせいもあってか、ホーム画面のスワイプなどはα版とはいえそれなりにサクサク動く。いっぽうでアプリの起動はやや重いイメージ。アイコンのデザインや操作感も含めて『Nexus One』を初めて触ったときがこんな感じだったかもと、ちょっと遠い目にもなった。

 開発者向け製品の発売を2月としていることからも、同月にスペイン・バルセロナで開催されるMobile World Congressでも、Firefox OSの見せ場はあるに違いない。

Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑Jelly Bean時代の最後の姿。キャラが違うだろう、と突っ込んではいけない。
Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑Jelly Beanに代わって、Firefox OSがインストールされたNexus S。
Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑カメラ機能も動作する。いまのところは静止画だけの模様。インカメラも使える。
Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑設定メニュー。リージョンと言語としての日本語はまだ選べないが、キーボードは日本語にも対応。
Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑通話メニュー。コンタクトリストはFacebookから取り込める仕様。
Firefox OSのα版がNexus Sで起動したぞ
↑発売予定の開発者向け製品に比べてNexsu Sの画面解像度が高いためか、アイコンはみな小ぶりに見える。

Firefox OSをNexus Sで動かしてみた

機材協力●キヤノン『iVIS HF S11

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