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ドラえもんに会いたい 原画展『大長編ドラえもん』に行ってきた

2013年01月25日 16時00分更新

 オープンから1年4ヵ月を迎え、来場者数も70万人に達し大人気の美術館『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』。1月25日より新しい展示が始まりました! 2013年の展示テーマ、そして今回の展示はズバリ“原画展『大長編ドラえもん』”。藤子・F・不二雄先生のライフワークともいうべき大長編ドラえもんシリーズの魅力をたっぷり感じることができる充実の内容となっています。

原画展 大長編ドラえもん 入口
原画展の入口。藤子・F・不二雄先生の制作風景の写真が迎えてくれます

 今回の展示は1980年に発表された『のび太の恐竜』から1996年の『のび太のねじ巻き都市冒険記』までの18作品を3期にわけて紹介。1月25日から5月末までの第1期は、『のび太の宇宙開拓史』、『のび太の宇宙小戦争』などの1980年代前半の作品。水彩絵の具で描かれたカラー表紙原稿や、ペン入れされたモノクロ原稿など、間近で見るからこそわかる線があったりとワクワクしどおしです。なお、今回の展示に合わせ、展示室の壁が深い藍色になり、より作品への没入感が生まれ、じっくりと原画を楽しむことができるようになりました。

のび太と宇宙小戦争 カラー原画
現在は『のび太の宇宙小戦争』をはじめ7作品のカラー原稿などが間近で楽しめます

 そして、展示室Ⅰにも注目です。新たに『T・Pぼん』、『21エモン』、『SF短編』、『モジャ公』、『ウメ星デンカ』の原画をはじめとした作品が加わり、藤子・F・不二雄ワールドを一層楽しめる内容にパワーアップ。自分が知っている作品の原画を見つけるのも楽しいですが、それと同時に新たな作品との出会いも可能な幅の広い展示となっています。なお、気になった作品はミュージアム内の“まんがコーナー”で読むことができるのもウレシイですね! なお、展示内容に関しては実際に行ってみてほしいので、あえてここでは詳しくは書かないことにしてみます! やはり自分で足を運び、本物を自分の目で感じたときの感動はひとしおですから!

T・Pぼん トロイが亡びた日
歴史とタイムパトロールが融合した冒険もの『T・Pぼん』のなかから『トロイが亡びた日』より。ユミ子ちゃんもかわいいけれど、個人的にはリームが好き!おススメなのでぜひ読んでみてください!

 ほかにも屋外にモニュメントが新たに設置されたり、キッズスペースが藤子・F・不二雄先生のあたたかさを感じるような木調に模様替えと見所もたっぷり。

キッズスペース
ひみつ道具『コエカタマリン』でつくった文字たちが奥に!てんとう虫コミックス掲載の実際の文字から起こしたそうですよ!

 また、今回は、大長編にちなんだ、新メニューも登場! 美術館を楽しんでお腹ペコペコになったら、おススメはこちら。『ドラえもんのジャンボバーベキュー(1500円)』。『のび太と海底鬼岩城』のワンシーン”水中キャンプファイア”でドラえもんたちが食べていたプランクトンで合成した食事を再現しています。

ドラえもんのジャンボバーベキュー
お肉がジューシーで野菜の味もしっかり。そしてかなりのボリュームですが、おいしいのでペロリと平らげられます。映画でみんなが食べていた味はこうだったのかと想いながらモグモグ

 新デザート2種もおススメ。『たまご鳥パンナコッタ(450円)』は『のび太の宇宙開拓史』のロップルくんの住む星の森に住んでいる鳥をイメージしたパンナコッタ。ふわふわ揺れる羽がカワイイ!

たまご鳥パンナコッタ
口のなかでフワリととろけ、やさしい味が広がります。底に隠れているマンゴームースと混ぜて食べると一層美味に!

 また『のび太の恐竜』でお馴染みのピー助をイメージした、『ピー助のたまごプリン(450円)』もぜひ食べてみてください。とろ~りとろとろで、濃厚ながら、口に入れるとスーッと溶けます。超クリーミィー! 今回の新メニューの元ネタもさきほどの“まんがコーナー”の全集で確認できますよ。

ピー助のたまごプリン
ピー助のシルエットを模ったチョコレート付き

 お土産用にテイクアウトコーナーでも手に入れることができます。あまりの美味しさに個人的にゲットしました。

ピー助のたまごプリンとたまご鳥パンナコッタ 2個セット
『ピー助のたまごプリンとたまご鳥パンナコッタ 2個セット(900円)』

 ちなみに、今回ほかにもお土産としてゲットしたのは『どら焼きフレーバー紅茶(1380円)』と『手焼きどらやき(200円)』、そして『アンキパンラスク(120円)』。どら焼きフレーバー紅茶は、ふんわりとした甘い香りにほんのりとどら焼き味。想像以上に美味しい! そしてサクサクのアンキパンラスクとふんわりどら焼きをモグモグ。あ~幸せです!

お土産一式
手前右『手焼きどら焼き(200円)』 手前左『アンキパンラスク(120円)』、中央『どら焼きフレーバー紅茶(1380円)』

 なお、今回の原画展について、同ミュージアムの伊藤館長と、川崎市の阿部市長の会見も行なわれました。今回の原画展に関して、館長は「大長編ドラえもんは先生が劇場用映画の原作として書き下ろした、まさにライフワークとも言える作品群。大長編を執筆されるとき、どんな気持ちで執筆されたのか? ドラえもんの仲間たちとワクワクしながら先生自身が描いていらっしゃったのではないかと思っています。そんな作品世界を原画をとおして感じていただきたい」と話してくれました。

ドラえもんと館長と川崎市長
伊藤館長(写真左)と川崎市長、そしてドラえもんのスリーショット

 今年は藤子・F・不二雄先生誕生80周年にちなみ、さまざまなイベントなどを開催予定とのこと。詳細は5月ごろに発表なので、まずはミュージアムに足を運んで、ドラえもんといっしょに大長編の世界へ冒険に出かけてみてはいかが?
 

『原画展 大長編ドラえもん』
●場所 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム 
●チケット料金 大人・大学生 1000円、高校・中学生700円、子ども(4歳以上)500円 ※チケットは日時指定による予約制

●関連サイト
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム


(C)Fujiko-Pro

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