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21世紀に生まれた“ニコ生司会者”という新しいお仕事【ニコ動今昔物語】

2013年01月17日 20時00分更新

 週刊アスキーの連載ページ『ネット早耳かわら版』に掲載している“ニコニコ動画 今昔物語”クロス連載。現在のテーマはニコニコ生放送で、ユーザー生放送の配信者(生主)出身の“百花 繚乱”さんをゲストにお迎えしてお話を聞きました。

ニコ動今昔物語ニコ生編

 本誌3回目のテーマは、ニコ生の司会業というお仕事について。百花 繚乱さんは、生主として参加したドワンゴの公式番組で注目を集めたことで、公式番組のアシスタントや出演者として声がかかるようになりました。そこで培ったトーク力を見込まれて、ニコ動関連のイベントや生放送で司会者として起用されています。'11年からは、テレビ東京系の情報番組『ドリームクリエイター』でもメインMCとしても活躍。ネットでもリアルでも引っ張りだこの才能なのです。

ニコ動今昔物語ニコ生編

↑2012年の夏~秋にかけては、全国7ヵ所をまわったイベント“ニコニコ町会議”にて5会場にてMCを担当していた。

 その百花 繚乱さんによれば、ひと口に司会者といっても、ニコ生とテレビは微妙に異なるそうです。ニコ生では話をスムーズに進めたり、出演者からうまく話を引き出すほかに、視聴者が打って画面に流れてきたコメントをいかにうまく拾って反応したり、特定のシーンでコメントを一緒に打ってもらって盛り上げるようなテクニックが必要なのだそうです。

ニコ動今昔物語ニコ生編

↑1月10日、東京六本木のニコファーレで行なわれたニコニコミュージカル『千本桜』のキャスト発表会でも司会を担当。このときも「みなさんスクリーンショットを撮るなら今です」とネットに呼びかけていた。

 テレビに慣れた人が、そのままのスタイルでニコ生で司会をすると、番組としては普通に成立してても、視聴者が置いてけぼりを食った印象を受けてしまってニコ生ならではのおもしろみが出てこない。前回触れた、ニコ生の醍醐味である一体感をいかに引き出すかが、司会者の腕にかかっているわけです。筆者も何度かニコ生で司会をやったことがありますが、リアルの場に気を配りながらネットにも目を向け、両方をうまく融合させて番組を盛り上げていくというのはかなり大変なことです。

 男なのか女なのか、若いのか年齢が上なのか、まったくわからない匿名さんを“客いじり”して、いかにコメントを打たせるか。百花 繚乱さんは「その小技の数なら誰にも負けません」と自信を見せてました。

ニコ動今昔物語ニコ生編

↑1月15日、“ニコニコ超会議2”の発表会でも前説生放送で進行役に起用されていた。っていうか出演し過ぎでしょう(笑)

■関連サイト
週刊アスキーチャンネル(ニコニコチャンネル)

■週刊アスキー 連載ページ『ネット早耳かわら版』
 リニューアルしてパワーアップしたネット情報満載の連載ページ。SNSを使いこなすテクニックやウェブアプリやサービスの紹介、ソーシャルメディアの話題など、盛りだくさんの4ページでお届けしている。

■著者紹介-広田稔
 ウェブサイト“ASCII.jp”でMacやネットサービスなどのネタを担当。初期からニコニコ動画を取材し、2007年には笛のお兄さんの「Fooさん」を取材(関連サイト)していたりして、有り体にいえば“ニコ厨”(ニコ動好きな人)、好きが高じて『ニコニコ動画めもりある ~ニコニコ大会議編~』という書籍を執筆。

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