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【私のハマった3冊】カレー、マヨネーズ、お酢は裏切らない 食品メーカーレシピ本

2012年12月19日 10時00分更新

私のハマった3冊

S&B社員のとっておき赤缶カレー粉レシピ
監修 エスビー食品株式会社
池田書店
893円

キユーピーのマヨネーズレシピ
監修 キユーピー株式会社
主婦と生活社
900円

日本一お酢を売っている! ミツカン社員公認 お酢レシピ
監修 株式会社ミツカン
ワニブックス
900円

 ひとり暮らしが長かったせいか、得意メニューは丼とカレー。ドンと一品料理だけでおしまいだった。だが、ひとりが二人になり二人が四人になると違ってくる。一汁三菜を念頭に入れつつ試行錯誤するのだが、レパートリーが貧弱だから、一向に増える気配がない。嫁さんがよくやる“ありあわせで一品”というのが不得手なのだ。ネットは確かに役立つが、何を何で作るのか、わかってないと検索できない。

 そんなとき役立つのはレシピ本。食材や器具など、テーマに沿って編集しているのがありがたい。しかも最近はやりの、食品メーカーが自社商品をパッケージングした三冊をご紹介。

 まずヱスビー。カレーの辛さ調整にしか役立ててなかったが、意外な使い方や隠し味としての役割を教えてもらう。ちょい足すだけで青身魚やレバーの臭み消しになるんだって。さらに、カレーとしょう油の相性は抜群で、白和え、ナムル、大根のカレー煮といった“もう一品”のヒントをもらう。

 次はキューピー。調理に多少失敗しても、マヨネーズならなんとかしてくれる。だが本書からは、マヨ味が全面に出ている料理よりも、むしろ裏技、隠しツールとしての働きを学んだ。ホットケーキをふんわりサクッとさせることは知っていたが、唐揚げの下味にもみ込んでも柔らかく仕上がるぞ(実証済)。

 最後はミツカン。隠し味から決め手まで、実戦でお酢は、かなり幅広く使えることを知った。カレーにコクを出したり、ビールをドライするだけでなく、エビチリやポテトサラダの味を鮮やかにしてくれる。恥ずかしながら、これで甘酢や三杯酢も使えるようになった……というか、余った食材が簡単に“酢の物”になることを知った。

 カレー、マヨネーズ、お酢は裏切らない。いつもの料理に変化を付けたり、ちゃちゃっと一品追加するのに欠かせない。調理から調味へ、ちょい足しに最適な三冊をどうぞ。

Dain
古今東西のすごい本を探すブログ『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』の中の人。

※本記事は週刊アスキー12月25日・1月1日合併号(12月10日発売)の記事を転載したものです。

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