2012年09月12日21時00分

ソニー新『NEX-VG』を旧機種と比較 電動ズームにフォーリンラブ

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NEX-VG900
NEX-VG900/VG30
↑フルサイズセンサーを採用。Aマウントアダプターが標準で付属する。
NEX-VG30
NEX-VG900/VG30
↑基本的なデザインやセンサーサイズ/画素数は前モデル『NEX-VG20』を踏襲。

 9月12日、ソニーはレンズ交換式ビデオカム、ハンディカムNEX-VGシリーズをリニューアル。NEX-VG20の正当後継機『NEX-VG30』と上位機種として、35ミリフルサイズセンサーを搭載した『NEX-VG900』の2つがラインナップされた。同日、品川のソニー本社で行なわれた発表会で実機を触る機会を得たのでレポートする。

 NEX-VG900とVG30ではセンサーと本体サイズ、ボタン類に差はあるものの、カメラ自体のファームウェアは共通部分が多い。また、電動ズームに関する部分もほとんど共通だ。とはいえ、画質面では新開発の35ミリフルサイズセンサーを搭載したNEX-VG900のほうが、NEX-VG30と比べると、若干ではあるがより明るく低ノイズであることが本体液晶ディスプレー上ではあるが、確認できた。

NEX-VG900/VG30
↑NEX-VG20(奧)とNEX-VG900(手前)を比べたところ。NEX-VG900の方が10センチ前後本体が長い。
NEX-VG900/VG30
↑NEX-VG900では絞り、ゲイン、シャッタースピードのボタンが本体側面に移動。新たにホワイトバランスや白とび表示のオン/オフボタンが追加された。
NEX-VG900/VG30
↑電源や録画、写真用のシャッターボタンなどの配置はNEX-VG20をそのまま受け継いでいるが、グリップの上部に電動ズーム用のズームボタンを搭載。
NEX-VG900/VG30
↑NEX-VG20(左)とNEX-VG30(右)を並べたところ。電動レンズ以外の外観の変化はこの角度ではない。

NEX-VG20にも使えた! 新電動レンズが欲しい!!

 実は私もふだんからNEX-VG20を愛用している。APS-Cサイズのセンサーで映像のキレもボケ味も良好なのでかなり気に入っている。また、普通のデジタル一眼と違い、サラウンドマイクが搭載されているため、アクセサリーを使わなくても立体感のある音質で録れる。したがって、基本的にはNEX-VG20で不足ないのだが、1点だけ使いにくいと感じていたところがあった。それがズーム操作が手動だということ。

 NEX-VGシリーズは、スチルカメラ用に開発されたEマウントレンズを使用するため、一般的なホーム用のビデオカメラならば当たり前に搭載している電動ズームが非搭載。それを解消したのが今回のVG900とVG30だ。

NEX-VG900/VG30
↑NEX-VG30(右)では、グリップ部分に電動ズーム用のズームボタンを搭載。その他はアクセサリーシュー以外は変化なし。

 『NEX-VG30H』に付属する電動ズームレンズ『E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS』は、レンズ本体にもスライダーとズーム速度を切り替えるスイッチ、オートフォーカスの切替ボタンがある。もちろん、カメラ側からのズーム操作でも動作する。ズーム速度は多段階8速以上。設定はカメラ本体のほか、レンズ側面の“H”、“M”、“L”のスイッチを切り替えると変化する。“L”に入れると、ホーム用カメラにはないプロのカメラマンが操作するような、ゆっくりと滑らかなズーム操作ができた。この動きだけでも「欲しい!」と思ってしまえる魅力が電動ズームにはある。

NEX-VG900/VG30
↑VG900、VG30のカメラ側からのズームは“可変”と“定速”で変更できる。“可変”は押していると徐々に速度が速くなり、“定速”は32段階の速度を任意に設定可能。
NEX-VG900/VG30
↑電動ズームがきかないEマウントやAマウントレンズではデジタルズームとなる。倍率は最大で2倍。ズーム領域は中央のみ。任意にズーム領域の設定はできないとのこと。ズーム速度は32段階で調整可能だ。
NEX-VG900/VG30
↑あまりに欲しすぎて自前のNEX-VG20に『E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS』を装着してみた。

 試しにこの電動ズームレンズをNEX-VG20に付けてみたところ、電動ズームも含め普通に動作。電動ズームの操作はレンズ側のスライダーで操作できた。ちなみに、このレンズは『NEX-VG30H』に付属しているが、今のところは単体売りはされないとのこと。

 NEX-VG20ユーザーとしては画角が変わらず電動ズームが手に入るのでぜひ欲しいところだ。会場の説明員の方によると「いずれは発売したい」とのこと。なので期待して待つことにする。また、レンズ内手ブレ補正を搭載しており、アクティブ手ブレ補正の効きは『NEX-VG20H』の付属レンズと同程度だった。

ビューファインダーの画質が大幅に向上

 VG900とVG30で本体性能が目に見えて変化した点はビューファインダーの画質が大幅に向上したこと。XGA 有機ELビューファインダーの採用により、NEX-VG20では映像がややぼやけた感じに見えていたのが、VG900とVG30では目に見えて解像感が向上し、クッキリとシャープになった。

 また、色もNEX-VG20ではやや色あせていた感があったが、本体側面のタッチ式液晶を見ているのとほぼ変わらないレベルまで向上。個人的には、NEX-VG20ではビューファインダーでフォーカスが正確に確認しにくいため、あまりビューファインダーを使わなかったが、VG900とVG30のファインダーならば実用に耐えると実感した。ファインダー内の写真がうまく撮れなかったため、比較画像がないのが残念だが、NEX-VG20やVG10のユーザーであれば、誰でも自覚できるレベルの向上なので期待してほしい。

 

アクセサリーシューがデジタル一眼と共用化

NEX-VG900/VG30
↑奥が従来のアクセサリーシューで、手前がマルチインターフェースシュー。

 従来は専用のアクセサリーシューを採用していたが、“マルチインターフェースシュー”という名称で、アクセサリーシューが変更されたのも気になるポイント。これは今後発売されるソニーのカメラで共通化される。NEX-VG20と比べると、アクセサリーシューの位置は同じだが形状が変更されているのがわかる。これにより、デジタル一眼レフ用のアクセサリーなども使える。またこの新型シューはシューアダプターで、従来のアクセサリーも使えるのでご安心を。

NEX-VG900/VG30
↑XLR端子を2ポート増設できる新アクセサリー『XLR-K1M』を装着し、さらにクリップオンLEDモニターやLEDライトを取り付けた例。

■関連サイト
NEX-VG900
NEX-VG30H

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