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NEX-5Nユーザーの僕が『NEXー5R』を速攻で使ってみた:IFA2012

2012年09月04日 00時00分更新

 ソニーがIFAの会場にて突如として発表したミラーレス一眼『NEX-5R』。現役『NEX-5N』ユーザーの僕としては気にせずにはいられません!

 ということで、ソニーブースに突撃して使ってみました。

 基本的なスペックは『NEX-5N』をベースとした中級機。有効画素1610万画素のAPS-Cセンサーを備えたEマウントモデルで、最高ISO感度は25600です。

 まず、外観からわかった特徴は上面のダイヤル部分。従来のボタン周辺のリングと同じようにシャッタースピードの切り替えや、再生時の選択などで使います。

IFA_NEX5R
↑海外発表と同時に大量展示された『NEX-5R』。 『NEX-5N』を空港で紛失した僕としてはすぐにでもほしい!
IFA_NEX5R
↑『NEX-5R』の背面。ダイヤルと“FN”キーが追加。

 従来機の“FN”の位置で押し間違えが多発していた“REC(動画撮影スタート)”ボタンが無くなったというのがうれしい改善点。動画派はFNボタンにREC機能を登録することも可能。

 最大の特徴は“ファストハイブリッドAF”の搭載で、従来のコントラストAFに位相差AFを追加して、やや遅めだったAFを高速化、動体追尾性能も向上させる代物。

 実際に製品を構えてテストしてみると、今ままで、ミラーレスのなかでも“遅いほう”言わざるを得なかったAF速度が大幅に改善! 従来のやや暗い環境下で1秒近くかかって“いったり来たり感”のあったAF速度が、0.5秒くらいになっています。

“ミラーレス最速”といえるかどううかは難しいところですが、AFを理由に文句を言うことはなくなっています。ただし、対応可能なレンズは当初は4本のみ。全レンズ対応はアップデート対応とのこと。

 また、ユーザーとしてうれしことにNEX-5Rには『NEXー7』に搭載されていた電子水準器を内蔵しています。地味な改善ですが、今までユーザーの希望として挙がっていた要素を改善したのは大きいです。タッチパネルとチルト対応の液晶を搭載した5Nにこそほしかった機能と、着実に進化しています。

IFA_NEX5R
↑180度近くチルトした液晶。電子水準器で傾きも確認可能。
IFA_NEX5R
↑液晶タッチによるシャッターも対応。タッチシャッターのオン/オフもタッチですぐに切り替えられる。

 カメラ用のアプリ『PlayMemories Camera Apps』と呼ばれるアプリも採用されました。この“アプリ”という考え方がユニークなもので、

●写真にエフェクトをかける『Picture Effect+』
●ブランケット撮影『Blancket Pro』
●連写合成でノイズリダクションを行なう『Multi Frame NR』
●ポートレート用のカットなど簡単な編集機能を搭載する『Photo Retouch』
●Wi-Fi経由で直接画像をアップする『Direct Upload』
が提供済み。

 このほかにも、開発中のアプリも含めて画面の一部だけが動く『Cinematic Photo』、時短撮影が可能な『Time-laspe』はビデオでのみ公開されていました。アプリは現在8種類が開発中で、Wi-Fi経由でダウンロード提供されるとのことです。

IFA_NEX5R
↑カメラ用アプリ『PlayMemories Camera Apps』を実装。ベースとなっているソフトのつくり自体は今までのモデルと共通。
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↑アプリは撮影機能であったり、編集、Wi-Fiでアップロードと、ジャンルはバラバラでスマホのアプリふう。
IFA_NEX5R
↑自動で複数の露出で撮影するオートブランケットもアプリ化。

 Wi-Fi経由でNEXとアプリが接続できる機能も登場。スマホ側のアプリに『PlayMemories Mobile』を使用し、Wi-FiダイレクトでNEXと接続。スマホをファインダー代わりにしたり、写真の転送もできます。

 まだ試作機の状態で、単純にライブファインダーとシャッターの機能のみの公開。スマホに転送した写真は200万画素相当にリサイズされ、あくまでもスマホでの閲覧用として転送。

 転送した写真はスマホ側でPlayMemoriesやTwitter、Picasaにアップと連動できます。

IFA_NEX5R
↑『PlayMemories Mobile』はWi-Fiダイレクトで接続。NEX-5Rの発売と同じ10月にiOS版も登場予定。

『NEX-5R』の発売は10月予定で価格は約750ユーロ(日本円換算で7万4000円前後)。最強の中級機種が大幅パワーアップしただけに、発売したらこれは即買いしたい!

●関連リンク
IFA2012

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