最近は日本でも国内外を結ぶLCC(ローコストキャリア)が増えています。海外旅行もわずか数千円で行ける時代がやってきました。そして数あるLCCのなかでも代表格とも言えるのがマレーシアのエアアジア。エアアジアを使って海外へ行くなんて人もこの夏は多いかもしれません。
クアラルンプールの顔、ペトロナスタワー |
てなことで今回はマレーシアの首都、クアラルンプールのスマートフォン&モバイル情報をお届けします。実は以前もクアラルンプール情報として“Plaza Low Yat(プラザ・ロウ・ヤット)”をご紹介しました。メーカーショップから怪しいお店まで集まる、なんでもありなビルなのですが、現地の滞在時間が短いときは立ち寄るヒマがないかもしれません。
一方、クアラルンプールの顔とも言えるのが“ペトロナスタワー”。452メートル、88階建ての2本のビルは観光地としても有名だけにここに立ち寄る人は多いのではないでしょうか? 現地の観光ツアーにも組み込まれているケースが多いようです。
タワー内部はショッピングモール |
ペトロナスタワーは2本の塔を結ぶ展望台へ上れることでも有名。でも朝早く行かないと入場券の入手が困難とか。ま、上まで上らなくとも外からその雄姿を眺めるだけでも十分観光した気分になれます。またタワーの下層部はショッピングモールになっているのでお土産などの買物もできます。
よく見るとアップルのお店だ! |
さてモール内のお店を眺めてみると、見慣れたロゴのストアがありますね。リンゴのマークのこのお店、アップルの正規代理店です。新しいiPadはもちろんのこと、iPhone 4SもSIMロックなし品が単品で買えます。ペトロナスタワーに立ち寄ったついでにiPhoneを買う、なんてのもいいかも。ちなみに各モールのお店はクレジットカードが使えます。
その奥にはノキアストアもあります |
お店の並びを歩いていくと、今度はノキアストア。Windows PhoneのメトロUIのデザインとノキアブルーがマッチした明かるいお店です。最新のノキア製品を買うならここに来るのもいいですね。お客さんも結構入っていました。
ノキアを狙うサムスン電子 |
お客さんで賑わうノキアストアを出ると、すぐ隣には工事中の店舗がありました。見てみるとそこには“SAMSUNG”の名前が! アップルやノキアの店が並ぶこのフロアにサムスン電子も出店するようなのです。なんとペトロナスタワーはスマートフォンを買うのに便利な場所になりそうです。
HTCのお店もありますよ |
ソニーの店も一角はXPERIAコーナー |
さて同じフロアをぐるっと回ってみると、HTCのお店も見つかりました。またソニーはTVやデジカメに加えXPERIAシリーズを集めた大型店舗を構えています。メジャーメーカーのお店が集まるペトロナスタワーは、スマートフォン好きはぜひ立ち寄るべきでしょう。
ところでマレーシアのSIMカードはどうしよう |
さてマレーシアで売られているスマートフォンはSIMロックフリー。プリペイドSIMカードも売っていますから、現地でSIMを買ってすぐに活用できます。ですがマレーシアはプリペイドSIMカードの購入に身分証明書の提示と登録が必要。
クアラルンプール国際空港(LCCターミナルではない、本空港のほう)にはイミグレーションの内外にキャリアのカウンターがあってSIMカード販売をしていますが、時間によっては混雑してなかなか購入できません。
見たこともないMVNOキャリアを発見 |
筆者も先日のクアラルンプール訪問時は、キャリアカウンターで30分待ってようやくプリペイドSIMカードを購入することができました。
そのあとはイミグレーションの長蛇の列に並んで荷物を受け取るまで1時間。ちょっとクタクタになりつつも入国し、さてロビーでジュースでも飲んで一服しようかなぁと思ったら、なにやら見慣れぬ文字が書かれた看板のお店を発見。そのなかに唯一ある英語を見ると“SIM”とあります。これってSIMカードを売っているってこと?
MVNOキャリアのSalamfone |
英語通じるのかなー、と思ってスタッフに近づくと「SIMカード売ってますよ」と英語で話しかけてくれました。しかもデータ通信も対応らしい。ならば予備回線用にいいかなと購入することにしました。とはいえここはマレーシア。登録作業とかにまた時間がかかるのかなぁと思っていたら、パスポート番号をノートに控えるだけで登録作業は終了。
40リンギット(約600円)を払って購入し、即座にSIMロックフリーのスマートフォンに装着するとすぐにアンテナマークが立ちました。大手キャリアのプリペイドSIMカードの場合、開通までに時間がかかることもあるのですが、即座に利用可能になるだなんてMVNOキャリアのプリペイドSIMカードのほうが便利なのかもしれません。
残高の確認も簡単 |
SIMカードを入れたスマートフォンから“*142#”に電話をかけると残高が表示されます。1回ホテルに電話をかけたので残高は29.8リンギットと表示されていますが、購入時は30リンギットが入っているようです。つまり支払った40リンギットのうち、10リンギットがSIMカード代となるわけです。
データ通信申請もコマンドで |
そしてデータ通信料金は100MB/24時間/5リンギットから2GB/30日/60リンギットまでの割引パッケージが全部6プラン。
申請はスマートフォンから“#124#”に電話し、あとはメニューが順次表示されるので、順番に“2:English”、“6:Services”、“3:Mobile Internet”とそれぞれの数字を押して進むと、プランの選択画面が出ます。
そこで希望の番号を押せば、データ料金が残高から引かれてデータ通信が割引パッケージで利用可能になるのです。このあたりは実際にやってみると結構簡単です。
テザリングもOKなので使いやすい |
そうそうAPNの設定は“sfwap”となります。あとはデータ通信をONにすればOK。テザリングも利用できるのでこのSIMカードを入れたスマートフォンをWiFiルーター代わりに使うことも可能です。
MVNOキャリアのSIMカードって音声通話が安いだけだったりデータ通信不可なものも多いのですが、このSalamfoneは結構使い勝手がよさそうです。LCCターミナルにお店があるかどうかは調べていないのですが、本ターミナルとLCCターミナル間はバスで移動できるので、LCC利用の際も本ターミナルまで移動するのがよいかもしれません。
トランジット時もぜひ1泊したいクアラルンプール |
便利なプリペイドSIMカードもあり、きちんとしたスマートフォンのお店が集まるペトロナスタワーや、そしてちょっと怪しいプラザ・ロウヤットのあるクアラルンプール。エアアジアでクアラルンプール経由で海外各地に行く予定のある人は、ぜひ乗り継ぎの際に1泊してお店巡りをしてみてください。
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