週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

4万2000円の激安タブレットでWindows 8が問題なく使えた

2012年07月06日 19時30分更新

 現在“Release Preview版”が無料配布中のWindows 8。ITライターとしては、Windows 8が正式に発売される前に、この新OSを使いこなしてマスターしておかなければお仕事の依頼が途絶えてしまいます。

 とはいえ、いままでのWindowsなら現在使っているPCの仮想環境や、テスト用にあまっているPCにインストールしてテストというのでオーケーでしたが、今回のWindows 8の目玉はメトロスタイルによるタッチ操作。タッチパネル対応のPCでないとテストする意味がない。

 そこで、タッチパネル対応のPCを探したところ、ほとんどが10万円を超える価格。さすがにテストのためだけに購入するのは厳しい。なんとか5万円以下でタッチパネル搭載のWindowsマシンはないものかと調べて、目をつけたのがタブレットです。

 Windows搭載のタブレットなら5万円前後で販売されているものが多く、予算にもピッタリ……なのですが、今度はRelease Preview版のシステム要件がネックに。

Windows 8 Release Preview版のシステム要件
CPU 1GHz以上
メモリー 1GB(32ビット)、2GB(64ビット)
ストレージの空き容量 16GB(32ビット)、32GB(64ビット)
グラフィック DirectX 9グラフィックスデバイス(WDDMドライバー付き)
ディスプレー 1024×768ドット以上(※スナップ機能は1366×768ドット以上)

 

 このシステム要件のなかで問題なのはディスプレー。Windowsタブレットの場合、縦の解像度が600ドットというスペックが多いのです。

 このシステム要件を満たしつつ、いちばん安いWindowsタブレットを探して見つけたのが、エイサーの『ICONIA TAB W500S』。価格.comなどでは、最安4万2000円前後で販売されています。ちなみに、CPUなどじゃっかんスペックの落ちる『ICONIA TAB W500』というモデルもありますが、価格差はほとんどないので、W500Sを選んだほうがいいでしょう。

4万2000円の激安タブレットでWindows 8を使う!
↑Release Preview版のシステム要件をクリアーしているWindowsタブレット『ICONIA TAB W500S』。
ICONIA TAB W500S SPEC
CPU C-60(1GHz)
メモリー 2GB
ストレージ 32GB
グラフィック Radeon HD 6290
ディスプレー 10.1インチ(1200×768ドット)以上

 

 というわけで、通販を利用してICONIA TAB W500Sを購入。手元に届いたところで、早速『Windows 8 Release Preview版』のインストールです。インストールに必要なモノは下記のとおり。

(1)Windows 8 Release Preview版(32ビット、ISO形式)
(2)USBキーボード
(3)USBメモリー(4GB以上)
(4)Windows 7 USB/DVD download tool

 (1)はマイクロソフトのサイトからダウンロード可能。W500SにインストールされているWindows 7が32ビット版なので、ドライバーなどの関係上32ビット版を使用します。

 (2)はインストール時にBIOS画面を呼び出すために必要。(3)はUSBメモリーからインストールを行なうため。

 (4)はダウンロードしたISO形式のRelease Preview版をUSBメモリーに書き込むために必要となります。これもマイクロソフトのサイトからダウンロード可能です。

4万2000円の激安タブレットでWindows 8を使う!
↑マイクロソフトのサイトから日本語32ビット版をダウンロード。プロダクトキーはインストール時に必要なのでメモしておこう。

 インストール手順は下記のとおり。

(1)Windows 7 USB/DVD download toolを起動させ、ダウンロードしたWindows 8 Release Preview版を書き込む。
(2)W500SにUSBキーボードを接続し、ウィンドウズキーを押しながら電源をオン。すかさずF2キーを連打して、BIOS画面を起動。
(3)BIOS画面が表示されたら、“boot”タブで起動ドライブを“USB HDD”に変更し、設定を保存。
(4)USBメモリーを挿して再起動すると、インストール作業がスタート。ウィザードにしたがって進めていく。

 自作PCなどでWindowsをインストールしたことのあるユーザーなら、特に迷うことなくインストールできるはずです。

4万2000円の激安タブレットでWindows 8を使う!
↑Windows 8のインストール完了! 問題なくメトロスタイルが利用できます。

 Windows 7と比べても起動が速く、タッチ操作もキビキビ。ソフトウェアキーボードもWindows 7より断然タイプしやすいのでオススメ。

 ただし、W500Sは横の解像度が1200ドットしかないので、メトロスタイルで画面を分割して操作する“スナップ”には非対応なので注意。それ以外は問題なく動作するので、Windows 8が発売されたあとも、引き続き利用できそうですよ。

中山智さんのサイト
幽玄会社中山商店

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう