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気になる人と急接近!? SNSを使ったマッチングサービス『Pitapat』がスゴい!

2012年06月22日 17時00分更新

世界に通じるサービスを学生たちの手でつくる!

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遠藤 じつは、30代までの独身女性のうち、半分以上が恋愛はなくてもいいと言っている調査結果があるんだとか。

合田 僕らの世代はとくに恋愛に関してアクティブに行動できる人が少なくて。「草食系男子」なんていわれますよね? 出会いはたくさんありますが、次の一歩がなかなか踏み出せない。

遠藤 その一歩を踏み出せるサービスを作っているそうですね。

合田 はい。フェイスブック上で異性の写真を見ながら、3段階で評価をしていくんです。

遠藤 1クリックで告白できちゃうんだ。

合田 いえ、誰が評価したかはわからなくて、相手にはこの中の誰かが自分を好きだ。というところまでです。

遠藤 ちょっとこれ、恋愛ゲームみたいで、かなり焦らされますね(笑)。でも具体的な人数をあえて言わず錯覚を作るのは、ネットビジネスの鉄則と言える。

合田 なるほど。僕らがずっと意識していたのは、楽しめるアプリをどうやってつくるかという部分です。ゲームのような要素を入れて、なるべく長く使ってもらうようにしたかった。

遠藤 このサービスでビジネスを立ち上げたとのことだけど、もともと起業志向は持っていたんですか?

合田 僕は世の中にどんなものが必要とされてるのかを考えることがとても好きで、“技術経営”を大学で学んでいました。いつかは自分で企画して、ものを作る仕事をしたいなって思っていたので。

遠藤 だったら起業しかないと。

合田 そうですね。でも日本では学生で起業する方が少ないのか、親や大学の教授を説得するのが大変でした。

遠藤 学生でなくても、周囲に起業を止められてしまう方はすごく多いと思うんですよ。失敗するかもしれない、ベンチャーって危ないみたいな。

合田 でも、ブレイクスルーキャンプで起業されている方々と接しているうちに、やるしかない!と思うようになりました。

遠藤 Pitapatは日本より海外で先に公開されたけれど、そうした考えもブレイクスルーキャンプで?

合田 はい。面倒を見ていただいた日本マイクロソフトの方から日々のミーティングのたびに発破をかけてくださって。大きな励みになりました。「いっしょに世界を目指そう」と言ってくださらなかったら僕たちはここまでやらなかったかもしれないです。まずは学生の僕らががんばってつくって、後輩たちにつなげたいという想いがあります。

合田武広
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株式会社Pitapat代表取締役。1988年生まれ。東京工業大学工学部卒。2011年9月のブレークスルーキャンプ優勝をきっかけに、同年11月起業した。
遠藤 諭
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アスキー総合研究所 所長。プログラマーや『月刊アスキー』編集長などを経て現職。著書に『計算機屋かく戦えり』『ソーシャルネイティブの時代』など。

Pitapatとはこんなサービス!

 『Pitapat』はフェイスブックでつながっている友達のなかから、好みの異性を登録しておくというもの。お互いが登録し合って両想いになると通知がくる、マッチングサービスだ。日本マイクロソフトがスポンサーの開発者向けイベント『ブレイクスルーキャンプ サマー2011』で審査員からの圧倒的な支持を得て優勝した。

 
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3つのボタンで友達を評価でき、押された相手には「この中の誰かからあなたは気に入られています」といったドキドキの通知が送られる。
 
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自分と相手が両想いになっても、すぐにはお互いの正体はわからず、何度かメッセージを交換すると相手が誰かがわかるしくみ。

株式会社Pitapatとは?

 ブレイクスルーキャンプ参加作品『Facematch』をきっかけに集まった学生たちによる企業。現在はフェイスブック関連サービスの『Pitapat』を中心に運営しており、人間の、ネットだけの関わりをいかにリアルへ導いていくかを考えながらサービスの充実を図っている。

 

■関連サイト
株式会社Pitapat
Pitapat
Microsoft BizSpark

 この記事は、Microsoft BizSparkの提供でお送りします。Microsoft BizSparkは、スタートアップ企業に毎月1500時間のクラウド環境、開発用ソフトウェア、技術サポート、マーケティング支援を提供。日本マイクロソフトが起業家を強力にサポートします!

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