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位置情報とクラウドで世界の気持ちを理解する『気持ちボタン』って?

2012年06月21日 17時00分更新

好きなことをやるのがカッコいい!! 日本にもそんな時代がやってきた

BizSpark001

遠藤 若い人の間で、スマホやソーシャルアプリで起業を目指す人が増えているらしいですね。“実質目減り”の時代、あえて正社員の道を選ばない人も一定の割合でいるとか。

佐貫 コンサル時代の仲間にも30歳前後で会社を辞めて自由人になった人間が結構いますね。“ニー友”なんて呼んでますけど(笑)。

遠藤 時代を象徴してるなぁ。

佐貫 いまやっているのは“位置情報を使ったスマホのビジネス”ですが、実は私も、もともとは別の畑─社会学者を目指していたんです。

遠藤 社会学の道から、なぜ起業を思い立ったの?

佐貫 世の中を分析するだけじゃなく働きかけたい。未来を予測するのではなく、未来に対して何ができるか考えたいと思ったのです。最初のiPhoneアプリ『ロケジュール』を作ったのは、ベンチャー企業を辞め、起業するまでの半年間です。

遠藤 いまユーザー数は?

佐貫 1万弱ですね。Googleのデータベースから店舗情報を取得し、メール・カレンダー・Twitterなどに渡せるアプリです。3タップで、待ち合わせ場所を共有できます。

遠藤 1万とはかなりの数だね。いわゆるマッシュアップサービスだと思うけど、作るまでどのぐらいかかったのですか?

佐貫 2週間ぐらいかな……。

遠藤 えっ!? それって天才なんじゃないの!!

佐貫 起業に当たって日本マイクロソフトとMOVIDA JAPANが協業して始めた“スタートアップ・クラウド”の施策を知りました。気持ちボタンは、瞬間風速的にアクセスが跳ね得るサービスなので、クラウドが適しています。Windows Azureのクラウド環境を無料で使える点がすごくいいなあと思いました。

遠藤 2007年のiPhone以降、劇的に面白くなってきたITの世界にこのタイミングで入って来られるのはうらやましい。かつてはそれぞれの時代を象徴する消費行動があったけれども、今では“普段どう暮らしていくか”が問われています。“好きなことをやれる”人がカッコいい時代とも言えます。

佐貫 社会も市場も厳しい現在、自分でプランを立て、コードを書くことで、ビジネスをどこまで大きく伸ばせるかトコトンやってみたい。同時に継続していくことで、社会学者を目指すときに考えた問題─世界の人とつながるために何ができるかに近付けると考えています。

佐貫 僚
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株式会社Crisp代表取締役。社会学者、コンサル、外資系ベンチャーを経て2011年10月に同社設立。スマホを起点としたウェブサービスの企画開発に携わっている。
遠藤 諭
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アスキー総合研究所 所長。プログラマーや『月刊アスキー』編集長などを経て現職。著書に『計算機屋かく戦えり』『ソーシャルネイティブの時代』など。

気持ちボタンはこんなサービス!

 PCやスマホで“気持ちを伝え、共有する”がコンセプトのウェブサービス。位置情報と連動して、ユーザーの盛り上がりや、その感情がさまざまな地域へ伝播していく様子を確かめられる点が特徴だ。Googleマップ上で、応援・投票している人の数を分かりやすく知ることができる。

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錦織 圭選手の応援ボタンは日本国内だけでなく、アジアやヨーロッパ各国のユーザーからも反響があった。
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表現方法は画面の「ヒートマップ」のほか「アイコンマップ」「ナンバーマップ」「タイムライン」など多彩。

株式会社Crispとは?

 「ありそうでなかった情報を分かりやすく」をミッションに、位置情報系ウェブサービスを創造する会社。『気持ちボタン』のほか、3タップで待ち合わせに必要な情報を共有できるiPhoneアプリ『ロケジュール』も開発。デンソーの“NaviCon”と連携し、カーナビの目的地情報を簡便に登録できるようにした。

 

■関連サイト
株式会社Crisp
気持ちボタン
Microsoft BizSpark

 この記事は、Microsoft BizSparkの提供でお送りします。Microsoft BizSparkは、スタートアップ企業に毎月1500時間のクラウド環境、開発用ソフトウェア、技術サポート、マーケティング支援を提供。日本マイクロソフトが起業家を強力にサポートします!

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