2012年05月16日17時00分

Windows情報局ななふぉ出張所

CTIA2012から見えてくるWindows Phone最新動向

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 いよいよ新連載『Windows Phone情報局ななふぉ出張所』が始まります。第1回となる今回は、Windows Phoneの本場米国で開催されたワイヤレス関連の国際展示会『CTIA WIRELESS 2012』を振り返ってみたいと思います。

 CTIA WIRELESS 2012は、5月8日から10日まで米国のニューオーリンズで開催されました(関連記事)。米国向けの展示会とは言え、南米諸国の出展もあったようです(関連記事)。

 さて、Windows Phoneに関してはAT&Tから『Nokia Lumia 900』が発売されたばかり。さすがに大きな発表はないかと思いきや、実はありました!

 さっそくCTIAのタイミングで発表されたWindows Phoneネタを振り返ってみましょう。

■その名も『Focus 2』

 CTIAの開幕直前に発表されたのが、『Samsung Focus 2』です。これはサムスンのFocusシリーズとして3代目にあたります。

CTIA2012におけるWindows Phoneのまとめ
↑Focusシリーズの3代目となる『Samsung Focus 2』。

 Focusシリーズの歴史は、2010年11月に北米でWindows Phone 7がローンチした時点までさかのぼります。このとき発売された初代『Samsung Focus』は当時のヒーロー端末という位置付けで、特徴は鮮やかなSuper AMOLEDディスプレー。AT&TのCMにも頻繁に登場しました。言うなればWindows Phone 7の“顔”だったわけです。

 それから1年後、Windows Phone 7.5(Mango)世代として、『Samsung Focus S』が発売されます。Focus SはベストセラーAndroid端末『Samsung GALAXY S II』をベースにした端末で、4.3インチのSuper AMOLED Plusディスプレーを搭載し、Lumia 900にも劣らないフラッグシップ端末となりました。

 3代目となるSamsung Focus 2は、名前のとおり初代Focusの後継機として仕上がっています。基本的なフォルムを継承しつつも、より薄くなり、カラーは明かるいホワイトになりました。

 最大の特徴はAT&TのLTEネットワークに対応している点です。この端末は昨年末から"Mandel"というコードネームで噂になっており、CESで発表されるものと期待されていました。しかしCESに登場したのは2台のLTE端末、Nokia Lumia 900と『HTC TITAN II』でした。

 Focus 2は5月20日に発売予定で、2年契約時の価格は49.99ドル。これはAT&TのWindows PhoneとしてLumia 900を下回り、最安値の端末となる予定です。

■グローバル向けには『Omnia M』も投入

 CTIAとは直接関係ないものの、イベント終了後の5月11日、サムスンはFocus 2に続くWindows Phone端末『Samsung Omnia M』を発表しました。

CTIA2012におけるWindows Phoneのまとめ
↑ヨーロッパやアジア向けの『Samsung Omnia M』。

 北米向けのブランドであるFocusシリーズと異なり、Omniaシリーズはヨーロッパやアジアを含むサムスンのグローバル向けWindows Phone端末です。

 スクエアのフォルムが印象的だった初代『Samsung Omnia 7』、そして、やや丸みを帯びたデザインのMango世代『Samsung Omnia W』に続き、Omnia MはTango世代の端末となっています。

 そのスペックはローエンドを意識した仕様になっており、ライバルは『Nokia Lumia 610』になりそうです(関連記事)。しかしLumia 610が800MHzのプロセッサーと256MBのメモリーだったのに対し、Omnia Mは1GHzのプロセッサーと384MBのメモリーを搭載。微妙に上回るスペックになっています。おそらくこのあたりにサムスンならではのこだわりがあるのでしょう。

 しかも標準的なTFT液晶を搭載したLumia 610に比べ、Omnia Mはサムスンの誇るSuper AMOLEDディスプレーを搭載しており、店頭に並んだ際にはOmnia Mのほうが鮮やかな印象を与えることになりそうです。

 価格は発表されていませんが、スペックから察するにかなり手頃な価格に落ち着くものと思われます。

 スマートフォンユーザーとして気になるのは、そのストレージ容量かもしれません。Windows PhoneはマイクロSDカードによる拡張ができないため、デフォルトのストレージが最大容量となります。Omnia Mのストレージは4GBで、実際の空き容量は2.5GB程度と予想されることから、ある程度使い方を工夫する必要があるかもしれません。

 ストレージが4GBのWindows Phone端末は、ZTEの『Tania』と『Orbit』に続き、Omnia Mが3台目となります。

■Nokiaはアプリを充実させる方向に

 このようにサムスンが次々と新機種を発表するなか、Lumia 900や610を発売したばかりのノキアは、Lumia専用のWindows Phoneアプリを充実させる計画をCTIA期間中に発表しました。

CTIA2012におけるWindows Phoneのまとめ
↑Windows Phoneに移植されていない『Angry Birds Space』も。

 特に、Windows Phone以外の多くのプラットフォームに展開されているAngry Birdsの最新版『Angry Birds Space』の発表が注目を集めています。Rovioはノキアと同じくフィンランドの企業であるだけに、Windows Phone対応が期待されていました。今後、Angry Birds SpaceのWindows Phone版はノキアとの共同開発になるとのことです。

 では、ノキアの次のWindows Phone端末はどうなるのでしょうか。ひとつの可能性としては、アメリカでAT&Tに匹敵するメガキャリアであるVerizon Wireless向けの端末が考えられます。

 VerizonのWindows Phone端末は、2011年に発売された第1世代の『HTC Trophy』1機種のみとなっています。その後、AT&TやT-MobileがMango世代で複数の端末を発売したのに対し、VerizonはWindows Phone端末のリリースを見送ってきました。

 これはVerizonがLTE対応を急いでいるというのが理由のひとつと言われてきました。たしかに、2011年末に登場したMango世代のWindows Phone端末は、どれもLTEに対応していなかったのも事実です。

 しかしAT&Tが3台のLTE対応端末を投入するにいたって、AT&Tをライバル視するVerizonが黙って見ているとは思えません。さらにCTIAにおいて、ノキアUSAはVerizonとの調整を進めていると発言しており、具体的な端末発表も近いかもしれませんね。

■速報: ドコモが冬モデルでWindows Phoneを発売!?

 本日5月16日に開催されたNTTドコモの“2012 夏モデル 新商品・新サービス発表会”でWindows Phoneに関する新情報がありました。

CTIA2012から見えてくるWindows Phone最新動向

 NTTドコモの山田隆持社長は質疑応答において、Windows Phoneを「冬モデルで検討している」と回答しました。

 昨年7月の決算発表ではWindows Phoneを「来年夏以降で検討」との発言があり、2012年夏モデルとして期待されていましたが、本日発表された機種には含まれていません。しかし年末に向けて大きく期待が高まったと言えそうです。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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