2012年03月31日14時00分

あれ?いつの間にか発売へのカウントダウン開始!? ギガバイトとMSIがZ77搭載マザーを相次いで紹介

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 3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。それぞれの正確な価格や発売日は未定としながらも、新製品ラインアップの特徴を紹介した。

 先行したASUSTeKに続き、大手マザーボードメーカーである両者が次期インテル製チップセット搭載マザーボードの主力製品を発表したことで、いよいよインテル製次世代CPU登場に向けた準備が整いつつあると見ていいだろう。

 さて、今回両社から発表されたモデルは、ギガバイトが13機種、MSIが7機種と多い。そのため今回は、両社製品のうち、自作PC派にとっての注目機種を紹介したい。

■ギガバイト

ギガバイトの高級モデル『GA-Z77X-UD5H』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑今回は型番末尾に-UD7や-UD9が付くモデルがまだないため、『GA-Z77X-UD5H』が現状で最も高級なモデルとなる見込み。実売価格はWi-Fiカードなしモデルで、2万円台後半ではと筆者は予想。
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑バックパネルの端子配置は、ディスプレー出力を上側に寄せたものとなっている。IEEE1394やUSB/eSATA兼用端子も装備。

 ギガバイト製Z77マザーボードの主力となるモデルだ。同社ならではの高耐久設計技術“Ultra Durable 4”に対応。現行モデルに採用している“Ultra Durable 3”に比べて、湿度(結露)に対する対策と、USBの保護が強化されている。

 電源回路は8フェーズで、メモリーやアンコア部を含めたオールデジタル制御。オーバークロック時などの大電流時でも安定した出力を供給する。拡張スロットは、PCIエクスプレス×16が3基(うち2基は×8接続と×4接続)、PCIエクスプレス×1が3基、PCIが1基で、マルチGPUはAMDのCrossFire XとNVIDIAのSLIに対応する。

 なお、台湾本社のマーケティング部門副部長のティム・ハンドレー氏によれば、「従来機種を含めて、モデル名に“X”が付くモデルは、SLIとCrossFireの両対応を示すので、目安としてほしい」とのことだ。

 装着されるチップセットクーラーは、ヒートパイプを搭載した大型タイプ。ディスプレー出力端子はDisplayPortを含む4系統で、最近では珍しいIEEE1394も標準搭載するなど、インターフェースが充実している。

 注目のUSB3.0ポートは、背面に4基、内部ピンヘッダーとして6基と多い。また、隠れた特徴としてはチップセット内蔵コントローラーとUSB3.0ハブを使う構成(=オンボードのコントローラーチップを搭載しない)になっている点に注目だ。

 なお、同時発売されるWiFiカード搭載モデル『GA-Z77X-UD5H WiFi』では、PCIエクスプレス×1接続の300Mbps対応無線LANカードが付属する。

今回も定番となりそう? 『GA-Z77X-UD3H』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑現行シリーズと同じく、主力モデルのひとつとなりそうなのが『GA-Z77X-UD3H』。実売価格はWi-Fiカードなしモデルで2万円を切ると思われる。

 『GA-Z77X-UD5H』から需要の高い機能を残しつつ、低価格化を図ったモデルだ。高耐久設計は“Ultra Durable 4”に対応。電源回路は6フェーズのデジタル制御で、拡張スロット数は『GA-Z77X-UD5H』と同様の仕様で、AMDのCrossFire XとNVIDIAのSLIに両対応する。

 なお、WiFiカード搭載モデル『GA-Z77X-UD3H WiFi』も用意される。こちらはPCIエクスプレス×1接続の150Mbps対応無線LANカードが付属する。

価格が気になる『GA-Z77X-D3H』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑2オンス銅基板ではないものの、ほぼ『GA-Z77X-UD3H』と同機能を備える注目モデル。わざわざ設けたグレードだけにお手ごろな価格が期待できそう。筆者予想は1万5000円前後。
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑6基のUSB3.0が目立つバックパネル。DisplayPort端子はないものの、必要十分な装備を備えている。

 筆者がいちばん注目している、今回新しく設定されたグレードの製品だ。高耐久設計が“Ultra Durable 4”から2オンス銅配線層を省略した“Ultra Durable 4 Classic”となっている点を除き、電源回路や拡張スロットなどの基本仕様はほとんど『GA-Z77X-D3H』と変わらない。

 もちろん『GA-Z77X-D3H』との価格差次第だが、おそらくコストパフォーマンス重視の自作PC派の間では、いちばん人気となりそうな予感がする。

ゲーマー向けも世代交代『G1.Sniper 3』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑G1シリーズといえば銃型のチップセットクーラーが印象的だったが、今回はベーシックなデザインとなっている。これは冷却性を重視するためとのこと。
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑ディスプレー出力はDisplayPortを含む4種類。LANもデュアル仕様など、豪華装備だ。筆者予想は3万5000円前後。

 チップセットにZ77を搭載する、ゲーマー向けモデルの最新機種だ。今回は上位機種としての位置付けも兼ねるため装備は非常にぜいたく。

 高耐久設計はもちろん“Ultra Durable 4”に対応。電源回路は12フェーズのデジタル制御で、拡張スロットはPLX製のブリッジチップ搭載により、PCIエクスプレス×16が4基(うち2基は×8接続)、PCIエクスプレス×1が2基、PCIが1基という仕様。マルチGPUは4-wayのCrossFire XとSLI両対応だ。

 G1シリーズはサウンドと有線LANチップもゲーマー向けの仕様となっているのが特徴だが、本機もサウンドはCreativeのSound Core 3D、LANはBigfootのE2201とインテル製のデュアル仕様だ。ただし、多機能なぶん、フォームファクター(大きさ)は、ATX規格より横長のXL-ATX仕様となる。

 なお、G1.Sniperシリーズには、待望のマイクロATX版として『G1.Sniper M3』も加わる。チップセットはZ77で、電源部は6フェーズデジタル制御で、有線LANはインテル製のみと装備は簡略化されているが、マルチGPUは2-wayのSLIとCrossFire Xに対応し、サウンドチップはCreativeのSound Core 3Dを搭載する。

『G1.Sniper M3』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。 3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。

■MSIコンピューター

重装備ながらお買い得!? 『Z77A-GD65』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑最近のMSIらしく、コストパフォーマンスが優秀なのが魅力。他社製品では2万円を超えるクラスの機能を1万円台で購入できる。

 重装備ながら予価は1万8800円前後と、コストパフォーマンスに優れたモデル。発売時期は他モデル(4月中)よりもじゃっかん遅れる見込みという。

 チップセットはZ77を搭載し、拡張スロットはPCIエクスプレス×16が3基、同×1が4基。マルチGPU環境は、2-wayのSLIと、3-wayのCrossFire Xに対応する。高耐久性仕様“MILITARY CLASS III”は、すべての要素を盛り込んだ5つ星の対応だ。

MSIのZ77主力モデル『Z77A-GD55』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑予価1万5000円前後ながらSLIに対応するのが魅力。NVIDIA派のゲーマーにはうれしいモデルだ。

 予価が1万5500円前後と手ごろなため、主力となりそうなモデル。チップセットはZ77で、拡張スロットはPCIエクスプレス×16が3基、同×1が4基。マルチGPUは2-wayのSLIと3-wayのCrossFire Xに対応するなど、機能的な仕様は『Z77A-GD65』に近い。ただし、『Z77A-GD65』に付属する『Virtu MVP』(後述)が付属しないといった、細かな違いがある。

MSI入魂のZ77ベーシックモデル『Z77A-G45』
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑MSIのべーシックモデルとなる『Z77A-G45』もお買い得感が高い製品だ。

 『Z77A-GD55』をベースにしつつも機能をベーシックなものに絞り、予価1万3800円前後とお手ごろな価格を実現したモデル。『Z77A-GD55』との大きな違いは、電源回路に高効率・低発熱な変換チップ『DrMOS II』を搭載しない点と、SLIに対応しない点となる。ただし、CrossFire Xは3-wayにまで対応するため、RADEON派にとってはお買い得となりそうだ。

両社とも高耐久性仕様がポイントでmSSDやThunderboltへの対応が次のトレンド?

 両社の新製品に共通する特徴は、ここ数年推し進めてきた高耐久設計をバージョンアップし、より悪条件に強い製品に仕上げている点だ。

 ギガバイトは主力機種で、従来の高耐久設計に加えて、湿気や外部からの静電気への対策をより進めた“Ultra Durable 4”を搭載。一方のMSIも、X79チップセット搭載モデルで定められた“MILITARY CLASS III”を搭載。『Z77A-GD65』と『Z77A-GD55』はDrMOS IIを採用した5つ星(最高グレード)の装備となっている。また、ギガバイトと同じく、USBポートからのマザーボードに伝わる静電気防止部品を強化している点も注目したい。

 こうしたトレンドを見ていると、ASUSTeKを含めたZ77搭載マザーでは、従来以上に悪条件下での耐久性へのアプローチが重要になりそうだ。

 また、ギガバイトはZ68搭載モデルの一部で搭載していたmSATA SSD用のスロットをATX版モデルのすべてに搭載し、MSIは発売時期は未発表ながらThunderbolt端子を搭載した『Z77A-GD80』を公開するなど、これからのトレンドをつくろうとする動きも活発だ(なお、Thunderbird搭載マザーに関しては、ギガバイトも開発中とのこと)。

 こうした次のトレンドはインテル製次世代CPUの登場後に活発化しそうなので、そのあたりの動きも楽しみなところ。気が早いと言われそうだが、今年のインテルCPU用マザーボード市場はかなりの“当たり年”となりそうな予感がする。

ギガバイト説明会でのVirtu MVPデモ
3月の終わりにギガバイトとMSIコンピューターが、相次いでインテルの新チップセット『Intel 7シリーズ』を搭載したマザーボードの記者説明会を開催。
↑ギガバイトの発表会では、LucidLogixの『Virtu MVP』の性能デモも実施。同ソフトのハイパフォーマンスモードを使い、CPU内蔵GPUを並列動作させることで、RADEON HD6850のみでは2万スコアーほどだったストリートファイターIVベンチマークが4万スコアーに高速化し、さらに消費電力は20ワットほど下がるという点をアピールした。

■関連サイト
ギガバイト
MSIコンピューター

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