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iPhone 4Sはバッテリー節約テクで最大何時間戦えるか?

2011年11月03日 20時31分更新

 新機能と連続動作時間がトレードオフとなるのはデジタルガジェットの宿命で、大幅な機能拡張が施されたiOS 5搭載機であるiPhone 4Sもその宿命から逃れることはできませんでした。

 iPhone 4Sユーザーである私も心もとない連続動作時間に頭を悩ませているかというと、実はモバイルバッテリーを複数携帯するセカンドバッテリーマニアなので一向に問題ないのですが、シンプルスマホライフを追求するACCNが半泣きで見つめてきてかわいそうなので、iOS 5のバッテリー節約設定について調べてみました。

どれだけ節約できる?
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?

 効果が比較的高いとされているのが下記の設定です。

・通知センターをオフ
・緊急地震速報をオフ
・位置情報サービスをオフ
・iCloudをオフ
・iCloudバックアップをオフ
・メールをオフ
・WiFiをオフ
・Bluetoothをオフ
・Pingをオフ

 ……前の5項目がiOS 5全否定な内容ですが、それぞれの項目の採用不採用は改めて検討していただくとして、まずはそれぞれの設定についてご説明しますね。

通知センターをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→通知→通知センターで表示するApp

 画面上部からスライドすると表示される便利な通知センターですが、必ずしもすべての通知が必要なわけではありません。常時監視のためのバッテリー消費も大きいですが、通知が出た瞬間のディスプレー表示がなによりもったいないです。ここはザックザックとオフに設定してしまいましょう。

緊急地震速報をオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→通知→緊急地震速報

 緊急地震速報はスマホで受け取れる情報としては優先度がもっとも高いはずです。スマホ複数台持ちの私もすべての端末でオンにしていますが、今回はあくまでも実験目的でオフに設定しました。

位置情報サービスをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→位置情報サービス

 位置情報サービスは個人的には“マップ”以外はすべてオフでいいと思います。GPSとWiFi両方が使われる機能なので、バッテリー節約効果が大いに期待できます。

iCloudをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→iCloud

 iCloudのオフ設定は悩みどころです。というのも“メール”はともかく、ほかの項目はそれほどひんぱんに通信するわけではありません。“フォトストリーム”はデータ通信量が多いですが、そもそもWiFi環境限定ということで、電源を供給できる可能性が高いですし。iOS 5の目玉機能でもあり、なにより同期のオンオフを繰り返すと操作ミスでデータを失う恐れもあるので、iCloudはノータッチをオススメします。

iCloudバックアップをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→iCloud→ストレージとバックアップ→iCloudバックアップ

 iCloudバックアップは、PCとほぼ毎日同期するのであればオフに設定してもいいでしょう。ですが、家計簿のように頻繁にデータを更新するアプリを多く使っているのであれば、こちらもオンのままがいいでしょう。

メールをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→メール/連絡先/カレンダー

 複数のメールアカウントを登録できるのがスマートフォンの利点ですが、あまりにアカウントが多いとあっという間にバッテリーを消費します。私の場合は4つのメールアカウントをとりあえず登録していますが、会社メールアカウント以外はオフにしています。ただし、今回は限界を探るため、すべてのメールアカウントをオフに設定しました。

WiFiをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→Wi-Fi
Bluetoothをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→一般→Bluetooth

 WiFi、BluetoothをオフにするのはiOS 5に限らず、バッテリー節約設定の基本です。どうせあっという間にパケット定額上限にいってしまうので、動画鑑賞など必要なときだけオンにすればいいでしょう。

Pingをオフ
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?
設定→一般→機能制限→Ping

 PingはiTunesのサービスでお気に入りの楽曲を共有できるSNSなのですが、音楽CDからインポートするだけでiTunesから楽曲を購入しないのなら、オフにして差し支えないでしょう。

 さて、今回はあくまでも実験ということで上記すべての設定をオフにしましたが、設定前は8時間でバッテリーが12%減っていたところ、設定後は8時間で3%しか消費されませんでした。実に1/4の消費電力ですね。

 1時間あたりのバッテリー消費量が0.375%なので、これらの設定をすべて適用すれば単純計算で約266時間戦えるわけです! ……ってカタログスペックの連続待ち受け最大200時間を超えていますね。今回は8時間しか計測を行なわなかったので、あくまでも参考値ということでご了承のほどを。

バッテリージャケットもひとつの解決策
iPhone 4Sのバッテリー節約テクで最大何時間戦えるようになるか?

 個人的にはバッテリー消費が激しいのであればバッテリージャケットを装着してしまうような力技が好きなのですが、あくまでもiPhoneを素のまま使いたい方は上記の設定のいくつかを試してみてはいかがでしょう? iCloudのオンオフ以外は気軽に設定変更できるので、自分の使用スタイルに合わせて、ひとつずつ実際に試してみることをオススメいたします!

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