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【BUILDレポートDay3】これは超便利かも! USBメモリーから起動するWindows8

2011年09月16日 17時14分更新

 Windows8の新機能のひとつに『Windows to Go』がある。これは、USBメモリーからWindows8を起動する機能だ。現在のWindowsでもUSBメモリーに普通にインストールすれば、起動することは不可能ではない。しかし、Windows自体が特定のハードウェア用に設定されてしまうため、ほかのPCに接続してもそのまま起動は行なえず、デバイスドライバーなどの設定が必要になる。

『Windows to Go』の機能は、特別な設定なしにさまざまなマシンで起動が可能になり、しかも、相手マシンのハードディスクなどはまったく利用せず、環境を書き換えてしまうことがない。また、タッチパネルの有無など、起動するマシン自体の仕様が違っていても正しく動作できる。

 起動するマシンの条件は特にないようだが、USB3.0などがあり、BIOSやUEFIでUSBメモリーからの起動が設定できることが必須となる。なお、対象となるハードウェアの仕様の条件は、開発現時点のものであり、最終仕様ではない。

BUILD
↑1世代前のVAIO Zでは、見事に起動。インストールなしでWindows8が動くようになった。

 使い方としては、自分の環境を入れたUSBメモリーをつくっておき、共有のマシンなどを使ったり、社員が自宅のマシンで会社と同じ環境で利用するといったことを想定しているようだ。また、USBメモリー自体は、BitLockerで暗号化するため、USBメモリーを直接読み出しても、内部にアクセスすることはできないという。

 また、USBメモリーから起動したあと、60秒以内であれば、USBメモリーが抜けても大丈夫なようになっている。これまでのWindowsであれば、起動ドライブがなくなってしまうため、ここでブルースクリーンとなって停止してしまう。しかし、Windows to GOでは、抜けたところでシステムが一端停止して再度装着されるのを待つようになっている。そして60秒以上になると、PCの電源を切る。

 特殊なUSBメモリーは必要ないが、USB 3.0対応などの高速なものが望ましく、外付けのハードディスクでも起動は可能だ。また、インストール可能な最小容量は32ギガバイトだという。

 実際、筆者が持ってきた1世代前のVAIO Z(PCG-3111CG)では、特に問題なく起動が行なえた。自分のふだんの環境をそのまま持ち歩くことができ、インストール作業をすることなく、しかも相手のマシンには何の影響も与えないため、気軽に利用できる。

BUILD
↑Windows8を2つのパーティションに分けてインストールする。起動部では、最初にハードウェアを調査して、設定を行なったのちに起動を行なう。
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↑ちなみに2世代前のVAIO Z(PCG-611CN)では起動しませんでした。

●関連サイト
BUILD公式サイト

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