2011年09月14日22時00分

【カワイイ文化追っかけ日記02】モスクワで出会ったロリータたち

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モスクワで1年ぶりにロリータお茶会に参加

 この3年半あまり文化外交活動を続けてきたなかでも、とりわけグッときたイベントは、2009年11月にモスクワで開催した『ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバル』だった。

 読者のみなさんで、“ロシアの若者”と聞いてそのイメージがすぐに思い浮かぶ人はなかなかいないのではないだろうか。

 かくいう私もその通りだった。

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モスクワのロリータお茶会。その1。

 だが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の上映や、原宿ファッションショー、さらには私自身の講演でステージ上に立っていたとき、会場から強く感じたのは、まさに日本への「愛」そのもの。3000人のロシアの若者たちに文化外交を続けていく意義を改めて教えてもらった1日だった。

「必ず来年戻ってくるから」

 それは彼らと私の大きな約束だった。

 1年後の2010年11月、私は再びモスクワの地に立った。もちろんジャパン・ポップカルチャー・フェスティバルを開催するためである。

 関係者や協力者も増え、昨年からスケールアップしたジャパン・ポップカルチャー・フェスティバルは2日間の日程を無事に終了した。NHKなどのニュースでも報じられたので、ファッションショーなどの様子をご覧になったみなさんもいらっしゃるかと思う。

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3000人の入場者で大盛況だった2010年のジャパン・ポップカルチャー・フェスティバル。

 この1年でモスクワにもずいぶん友人が増えた。その中心は、カワイイ文化を愛してやまないモスクワっ子たちである。メールで、ツイッターで、彼女たちとのやりとりは日々続いている。

 ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバルの開催に合わせて、ロシアのロリータたちが2009年に引き続いてお茶会を開催してくれた。

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モスクワのロリータお茶会。その2。

 会場近くの喫茶店に集まったロリータたち。私から見れば、それはまさにロシア人形が集まったような光景なのだが、彼女たちの理想は日本のロリータブランドのカタログモデルたちだ。2009年にモスクワに一緒に行ったカワイイ大使の青木美沙子こそが、まさに彼女たちのアイドルなのである。

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モスクワのロリータお茶会。その3。 モスクワのロリータお茶会。その4。
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モスクワのロリータお茶会。その5。

 おもしろかったのは、1年前に青木美沙子を取材した雑誌記者が、自分自身がロリータになってお茶会に参加していたこと。彼女は青木美沙子やイベントに集まったロリータファッションのモスクワっ子を目の当たりにして、まさにロリータに恋に落ちたわけだ。

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昨年の取材者が今年はロリータになって取材される立場に。

  新しい場所にひとり文化外交で出かけ、日本とその国の文化の橋を架けていく作業も楽しい。いっぽうで、こんなふうに同じ場所を訪ねることで、自分たちがやってきたことの結果を見届け、橋をさらに頑丈なものにしていくことも大事な活動だと思っている。

 ようは、そのバランスなのだろう。カワイイ文化を追っかけながら新たな辺境を追いかける醍醐味と、仲間を増やしながらの旅。私のカワイイ文化追っかけは、そんなふうにしてこれからも続いていく。

 ところで、お茶会に参加した女子のひとりイリーナさんは2010年の年末、ビジュアル系ロックバンド『GazettE』の東京ドームライブを観るために来日した。

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ロシアのロリータたち。右端がイリーナさん。

 原宿竹下通りや渋谷109(イチマルキュー)でうれしそうに買物する海外の女子につきあう経験も、また素晴らしいカワイイ文化追っかけの時間なのだ。

ツイッターを通したロシア女子とのやりとり

 私と海外の若者たちのやりとりで、最強の武器になっているのがツイッターだ。ツイッターを始めるまでは、講演などを通じてまさに一期一会の関係だったのが、いまでは彼らが私をフォローしてメッセージをくれることで、友人になる機会が増えた。

 おもしろいのは、私自身がまだ行ったことがない国だったり、出会ったことがない若者とも関係が築けること。日本を愛してやまない彼らの情報収集意欲は強く、ツイッターで出会った若者が私の文化外交活動をサポートしてくれる機会も珍しくないのだ。

 モスクワの女子大生マリヤさん(18歳)もそんなひとり。日本のビジュアル系ロックを愛する彼女は、モスクワで開催したお茶会に、『アンティック-珈琲店-』(アンカフェ)を筆頭にした日本の音楽を愛する女子たちを集めてくれていた。

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日本のビジュアル系ロックを愛する女子大生のマリヤさん。

「変わった国だなあと以前から思っていました。民族性、文化、歴史、言葉。すべてがオリジナルで、だからこそ日本に惹かれたのだと思います。日本語の音の響きが好きです。うまく表現できませんが、優しい感じがします」(マリヤさん)

  モスクワ大学で心理学を学んでいるマリヤさんは、いま熱心に日本語を学んでいる。再会の日が楽しみだ。

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ニコヤカな笑顔でピースサインのマリヤさん。ファッションもビジュアル系風だ。

モスクワ市内で日本を見つける

  ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバルを無事に終えて帰国の日、夕刻モスクワを離れるまでの時間、モスクワのアキバのようなエリアを案内してもらった。

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マリヤさんがモスクワ視察にも同行してくれた。
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まるでクレムリン? こんな装飾を施したお店もあった。

 たくさんの音楽CDが売られていたが、興味深かったのはいわゆる洋楽アーティストの日本盤が多かったこと。店員によると日本製のCDは質がよく、歌詞カードも入っていることからよく売れるとのこと。日本人アーティストのCDで多かったのはやはりヴィジュアル系だった。

  このエリアでは日本のアニメ専門誌やファッション誌も見つけることができた。海外でこうした雑誌に出会うと、旧友と再会したような気分になる。

(了)

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日本のアニメ雑誌やファッション誌も売られていた。『電撃 G's Magazine』もある!
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ゴスロリ専門誌『ゴシック&ロリータ バイブル』まで置かれていた。

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