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『Sony Tablet』がiPadのように“特別扱い”のワケを石野純也氏が解説! ~ソニーとドコモどっちから買うのがお得?~

2011年09月01日 17時31分更新

  ドイツで開催中のIFAに合わせ、ソニーがアンドロイドを搭載した『Sony Tablet』を2機種発表した。9.4インチの『Sony Tablet S』は、WiFi版とWiFi+3G版の両方を展開。折りたたみ型の2画面端末『Sony Tablet P』は、WiFi+3G版のみとなる。この2機種に対して日本で通信回線を提供するのが、ドコモだ。回線だけでなく、両タブレットでは“spモードメール”や“ドコモマーケット”などのサービスも利用できる。

『Sony Tablet P』のSIMカードスロット
『Sony Tablet P』のSIMカードスロット
SIMカードスロットがある。SIMロック解除にも対応。
『PetaMap』
『PetaMap』
『Sony Tablet P』で利用可能な『PetaMap』。移動しながら使えるコンテンツは3Gの醍醐味。

 ドコモショップなどのドコモ取り扱い店とソニー直営店、ソニーのオンラインストアから購入できる。気になる予想実売価格は以下のとおりだ。

購入場所と予想実質負担金額

■ドコモ取り扱い店、ドコモオンラインショップ

『Sony Tablet S』、『Sony Tablet P』ともに
“月々サポート適用時” 1万円台後半
“月々サポートセット割” 約2500円

■ソニー直営店、ソニーストア(オンラインストア)

『Sony Tablet S』Wi-Fi+3G版 5万3000円
『Sony Tablet P』Wi-Fi+3G版 未定

  ドコモからの購入では、回線と端末をセットにした2年縛りの割り引き“月々サポート”が適用される。また、展示会場にいたソニーの説明員によると、Sony Tablet P用のカバーやSony Tablet S用のファブリックケースなどもドコモショップに置かれるそうだ。

 ソニーストアで購入する場合、月々サポートは適用されないため、2年間持ち続けた時の通信料金まで含めたトータルコストはドコモで買うよりも高くなる。ただ、縛りを気にせず回線契約なしで気楽に購入できる。3G通信が必要な場合は「ドコモショップに持ち込んでいただき、契約する形になる」(板倉氏)というが、月々サポートが適用されず、回線利用時の実質価格が上がる点には注意が必要だ。ソニーストア版にもSIMロックはかかっている。

 ドコモ プロダクト部 第一商品企画担当部長の板倉仁嗣氏によると、ドコモからの購入でもソニーからの購入でも、「ほかの端末と同様、SIMロックの解除もできる」という。通常、ドコモショップに持ち込んでのSIMロック解除は手数料3150円ですぐに行なえる。

ドコモ用の絵文字も
ドコモ用の絵文字も
spモードメールでは、ドコモ用の絵文字も利用可能。
spモードも使える
spモードも使える
ドコモマーケットにアクセスすることもでき、3G版にはプリインアプリとして内蔵されている。
“月々サポート”も適用
“月々サポート”も適用
月々サポートやパケ・ホーダイの利用も可能。
Sony Tablet P用のカバー
Sony Tablet P用のカバー
Sony Tablet S用のファブリックケース
Sony Tablet S用のファブリックケース

 Sony Tabletにはいわゆる“ドコモ型番”は付与されず、ソニーのブランドがそのまま使われる。ソフトバンクとiPhone、iPadに似た関係といえるだろう。ドコモでは、「自社ブランド製品を中心に販売する一方で、お客からのニーズが高いメーカー端末をスピーディーに提供することも重要」(広報部)と認識しており、今回のような販売方式を採用した。モバイルノートPC向けには通信モジュールとしてSIMカードを発行することもあったが、タブレットでは異例の取り組み。サービスまで含めて製品をつくりこみ、ブランド力も高いソニー製品だからこその好待遇だと考えられる。今後も、「モノとサービス、世界観次第」(板倉氏)では、このような展開を採用することもあるようだ。

『Reader Store』
『Reader Store』
『PlayStation Suite』
『PlayStation Suite』

 一方で、ソニーにとっても、約2400店舗と数の多いドコモショップに販路を広げられることはメリットといえるだろう。このような売り方が日本でどこまで受け入れられるのか、見守っていきたい。

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