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遊び心たっぷりのSFワールド『藤子・F・不二雄ミュージアム』が9月3日オープン

2011年08月23日 19時00分更新

文● 中山智  編集●KONOSU

 ドラえもんやパーマンなど、藤子・F・不二雄先生の作品を集めた『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』がいよいよ、2011年9月3日(土)にオープン。はじめて観た映画『ドラえもん のび太の恐竜』で号泣して以来、ドラえもんフリークの筆者は、プレオープンの噂を聞きつけ、いても立ってもいられず参加してきました!

 ミュージアムへの最寄り駅は神奈川県川崎市にある登戸(のぼりと)駅。無料のシャトルバスが用意されていて、ここから藤子・F・不二雄ワールドが始まります。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 出迎えてくれたのはパーマンがメインの車両。内装もパーマンに統一されていてテンションは上がるいっぽうです。バスはキテレツやQ太郎(『オバケのQ太郎』は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)両先生の共同作品です)など全部で4種類。バスのナンバーはすべて“2112”に統一されており、これはドラえもんの生まれた2112年にちなんでつけられているんだとか。バスは5分程度で到着。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

  外観はさながら美術館のよう。ドラえもんがたいへんなことになるので、ねずみは入館禁止。Q太郎がたいへんなことになるので、ペット(特に犬)も禁止ですよ。

 館内には、藤子・F・不二雄先生が残した原画約5万点を収蔵。ドラえもんやパーマンなどの第1話の原画や、デビュー前の秘蔵原稿、歴史小説を漫画化した未発表作を展示しています。実際に使用していた机や、愛用していたカメラなど、貴重な品々も公開されており、先生のファンにはたまらない内容となっています。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 実際に愛用していた机を使って、仕事部屋を再現。ごみ箱には先生が大好きな甘栗の袋も捨てられていました。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 8.5メートルにも積み上げられた蔵書の数々。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 先生が実際に愛用していた色鉛筆や絵の具、年季の入った電動鉛筆削りなども展示。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 先生のトレードマークであるパイプももちろん展示されています。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 展示パネルはドラえもんの身長(129.3センチ)を基準に展示してあるため、子供も見やすい高さに。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 生原稿だけでなく、内容にそったアイテムを引きだしの中に展示。ピー助のたまごや、神通鏡(キテレツのメガネ)、星野スミレちゃんのサインなど、子供のころの夢がぎゅっと詰め込まれた、憧れの引きだしがあちこちに。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 愛用していたペンタックスのカメラ(写真右)、ワープロ『Panasonic スララ U1-PRO FW-U1P93』(左)なども。ワープロには先生が書きのこした、思わず笑ってしまうテキストが。必見ですよ。

 3階には“いつもの空き地”を再現した、土管のある広場が広がっています。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 まるで先生の作品のなかに飛び込んだかのような“はらっぱ”。気持ちの良い芝生の上で、ドラえもんたちがお出迎え。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 のんびりくつろぐパーマン1号と2号。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 ピー助もいる! 僕ももしピー助が飼えるなら、目でピーナッツを噛んでみせます!

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
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 なんと林の奥にバウワンコ像を発見(写真左)(バウワンコの神にあうには3つの命がいるはず)! 黒べえと赤べえも隠れていました(写真右)。F先生のマンガが好きな人に悪い人はいない、これジャングルの常識。

 休憩スペースにもなっている外部庭園には、きれいなジャイアンが!(イソップ童話をモチーフにした秘密道具“きこりの泉”のエピソード。ジャイアンがあやまって井戸に落ちたことに由来している

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 手動ポンプを動かすと、泉からジャイアンがズッザーンと登場。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 大人の特権として確認できる、きれいなジャイアンのスタンバイ状態。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 ちょっと遠巻きに見るきれいなジャイアン。なんというシュールさ。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 そのほか、壁がクッションになっていて飛んだり跳ねたりと思いっきり遊べるキッズスペースや、自由に先生の作品が読める読書コーナーも。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 閲覧しながら、「あの話のオチ、なんだったっけー?」といったときにもささっと漫画を読んで確認できるのがいいですね。

 ミュージアムカフェには『フレンチトースト de アンキパン』や『ホワイトチョコムースのドラみみケーキ』、わくわくするメニューばかり。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 テイクアウトしてはらっぱのベンチで食べることもできますよ。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 キャラクターの顔イラストが描かれたラテ。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
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 ドラえもんのポケットふうのサンドイッチ(写真左)と、スネ夫のヘアーチョコクレープ(写真右)。

 それから、ミュージアム内で絶対に見ておきたいのが、あちこちにあるインフォメーションマーク。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアム
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 トイレのマークが、のび太としずかちゃんだったり、エレベーターのマークが漫画のひとこまだったりと、クスリと笑えるマークがちりばめられていて、まるで宝探し気分。天井や壁、森にとけ込んだ隠し展示なども含めたら、仕掛けは全部で100以上!

 ほかにもオリジナル短編を上映する“Fシアター”、約400点のグッズがそろうミュージアムショップもあります。みんなの広場にある、巨大なドラえもん型ガシャポンマシン(1回200円)を回して帰りまーす。

藤子・F・不二雄ミュージアム
(C)Fujiko-Pro

 子供目線でも大人目線でもどちらも楽しめるうえ、帰るころにはとてもあったかい気持ちになれる、川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム。入館料は大人・大学生1000円、高校・中学生700円、子供(4歳以上)500円。完全予約制なので、あらかじめインターネット、または電話でチケットの購入が必要。チケットの購入方法は公式サイトをチェック!!

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
http://fujiko-museum.com/pc.html

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