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映画『2ちゃんねるの呪い』舞台挨拶詳報、戦国時代を生き抜くアイドリング!!!を監督が絶賛!

2011年08月10日 17時34分更新

  ワーナー・マイカル・シネマズ板橋で8月12日まで公開中の映画『2ちゃんねるの呪い 劇場版』(永江二郎監督)。主演はこれが映画初出演となるアイドリング!!!26号の尾島知佳が務め、その妹役として同24号の野元愛も出演している。

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花束を持ってポーズ。決めポーズではさすがアイドルという笑顔を見せてくれた。

  今回は8月6日に開催された舞台挨拶のレポートを、ほぼ完全再録版にてお届け。2人の軽妙な掛け合いと、作品に掛ける意気込みを感じてほしい。ちなみに2人はこの日の時点でまだ作品を観ていなかったとのことだ。

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ワーナー・マイカル・シネマズ板橋の館内に置かれたサインボード。

 作品を初めて自分で観た感想は?

野元:叫びましたよね。みなさんにも声が聞こえていたかと思うんですけど、私よりも隣にいた母が、ずっと「ウギャー!」とか言って。

尾島:もうすっごいうるさいんですよ、野元家族(笑)。

野元:怖がりが2人そろっちゃったんでうるさかったと思うんですけど、撮影した時と全然違う感じで映っていたので、自分でも(ストーリーの)先がわからないというか、すごく怖かったですね。

尾島:自分が(出演者として)撮っていたからわかるじゃないですか、(シーンの)順番は。でも観たらメッチャ怖くて、まなと2人でくっつきながら「ワーッ!」って足を上げて驚いてました。みなさんにも楽しんでいただけたらなと思います。

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サインボードの下に飾られた手描きのボードはなんと、尾島のお母さんが作ったものだとか。

 お2人は映画初出演ですが、女優業はどうでしたか?

尾島:難しかったです。舞台はGirl<s> Actryでやらせていただいているんですが、カメラで撮るとなると何カットも撮るし、いろんな場所から撮ってみたのが初めてだったので、すごく難しくて、たくさんの方に迷惑をかけたと思うんですけど、いい作品ができてよかったです。

野元:私は『ドグーンV』という作品(ドラマ)に出させていただいたことはありますが、今回はホラーということで、コメディとは違うじゃないですか。ホラーってホントに入り込まないとできないなって思いました。演技が難しくて、ひとつひとつ考えて演技しないとならなかったので、すごく勉強になりましたし、学ばせていただいた作品でした。

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初上映の前の舞台挨拶で、自分たちも初めて観るので楽しみにしていると語る野元(右)。

ホラーということで撮影中に怪奇現象はありました?

野元:ありました! (出演シーン最後の撮影となる)オールアップの前のシーン、最後の最後のシーンで、私寝ているっていうか、放心状態?(会場笑) 昏睡状態? 昏睡状態のシーンで呪いに掛かったように寝ちゃって。

尾島:ただ寝てただけですから、普通に!

野元:知らないあいだに夢のあいだに寝てたので、呪いに掛かったのかなって。(会場笑)

尾島:呪いじゃないわ!

野元:起きたらもうオールアップされてたので(会場爆笑)、ホントにびっくりしちゃって……。

 

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初映画にして初主演の尾島は、17歳の高校2年生ながら、二十歳の大学生役を見事に演じてみせた。
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尾島の妹役で出演した野元。作品では意外にも表情豊かな演技力を見せた。

 それはホントに怪奇現象でしたね

野元:そうなんですよ! いまそのシーンを観て、「ここかー、こういう演技をしてたんや~」って、知佳の(演技)とかも観れたんで。

尾島:おかしいでしょー。寝てただけですからホントに、ふつうに。

野元:いや、違うんですよ。

尾島:違くないわ!

野元:私はやっぱりあそこが一番上手くできてたなあって(会場爆笑)、思います。

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昏睡状態のシーンで、寝てしまったと語る野元。迫真の演技(?)に会場は爆笑だ。
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野元の昏睡話で盛り上がる2人。本来はシリアスなシーンゆえ、尾島も驚いていたことだろう。

 劇場版ということでこれまでと違う手法などは?

永江監督:シリーズを見た方はご存知だと思うんですが、DVDのほうは1話が15分から20分の5話オムニバスで構成されています。それが今回はついに劇場版ということで、90分ホラーを作らなきゃいけない。監督としてはオムニバスを作るのと一本ものを作るのでは、演出が全然変わってきます。今回は90分もつ演出を心がけて、丁寧に演出させていただきました。

アイドリング!!!のマル秘エピソードを

永江:最初お2人に会ったときに、お芝居の経験がほとんどないということで、ボクとしてはアイドル映画にしたくないという思いがこの作品についてはすごくあったので、正直アイドルというよりも新人女優としてめちゃくちゃ厳しく、現場では怒鳴ったこともありました。

野元:少しどころじゃない……。

尾島:けっこう……。

永江:そんななかで、2人はすごく気が強くてですね、ボクが何を言っても跳ね返してくる努力と根性。これはさすが、いまアイドル戦国時代と言われているなかをアイドリング!!!として生き抜いている。怒りながらも感心して、すごい根性があるんだなあと思いながら、毎日厳しくしました。

尾島・野元:ありがとうございます!

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撮影陣からの「頭をくっつけて」とのリクエストに対し、司会者が「永江監督もですか?」と返し、一同爆笑。監督とキャストの信頼関係が見て取れた。

永江:最後のオールアップの日に尾島さんがひとこと言ったことがすごく思い出に残ってまして、ボクのイメージでいくとアイドルグループって仲が悪いのかなあって勝手に思っていたんですけど、最後、尾島さんが「まなのおかげですごく救われました」と言うのを聞いて、この2人は仲がいいんだなあと。アイドルグループでもこんな仲がいいということがあったので、ボクの常識を覆していただいたのが思い出に残っています。

尾島:アイドリング!!!、仲いいですからね、みなさん!(会場笑)

お2人にとっては初の舞台挨拶ですが、アイドリング!!!の先輩である遠藤舞さんと横山ルリカさんもここで舞台挨拶を行ないました

野元:いっしょの場所に立っているということですか? すごくうれしいですね。

尾島:1期生のまいぷるさんとルリカさんですよ! すごくないですか? 同じ地に立ったんですよ(会場笑)。アイドリング!!!でまたたくさん立てたらなあって思います。

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上映後の舞台挨拶に登壇した永江二郎監督、尾島知佳、野元愛(左から)。

 ※ここでサイン入り画面写真の抽選会が行なわれ、それに続いて映画館から3人に花束が贈呈された。

尾島:お母さんメッチャ花好きなんで、……知佳も好きですよ!(会場笑) 家に飾っていただきます。

野元:私も玄関に飾らせていただきたいと思います。あと、お花くださった方にちゃんと「アイドリング!!!観てください」って言っといたんで、宣伝効果もバッチリです。(会場笑)

最後にお3人からメッセージを

永江:Jホラーは日本が世界に誇るソフトだと思ってまして、この映画も『呪怨』や『リング』のようにハリウッドでリメイクや公開なんてできたらなあなんて壮大な夢を持っていますんで、もし今日観た映画が怖いとか面白いと思った方は、ぜひいろんな方に『2ちゃんねるの呪い 劇場版はすごいぞ』と広めていただければと心から思います。

野元:今回、初映画ということで不安と戦った毎日だったんですが、いいスタッフさんに恵まれていい作品ができたと思うので、これからも期待に応えられるよう、どんどん前に進んでいきたい思います。

尾島:初映画で初主演でわからないこともたくさんあって、監督さんにも共演者の方にもスタッフの方にもたくさんの方に迷惑をかけたと思うんですけど、こうやってできた作品を観ると、いい思い出になったし、これからもっと演技をがんばんなきゃいけないなと思わせられる作品になりました。

 自分にとって初めての作品で、すごい大切なものになったと思うので、これからももっともっとがんばりたいと思います。

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舞台挨拶終了後は握手でお見送り。ほとんどの観客が「よかったよ!」と口を揃えて作品を評価していた。

 週アスの勝手に映画評

 作品を拝見して感じたのは、意外(失礼!)にも演技が良かったこと。台詞が棒読みっぽい箇所もあったりはするが、尾島、野元ともに表情がよく、見ている観客が自然に作品に入り込めるのが良かった点だ。

 永江監督が「アイドル映画にしたくなかった」と語るだけあり、サービスカット的なシーンはほとんどない。スタイルのよさで人気の尾島が主演にも関わらず、胸の谷間さえ見せないのだが、ストーリーに徹した演出でむしろ気持ちがいい。

 それでいて、スクリーン全体のアップにも堪えうる尾島の美しさ、そして観る者を和ませる野元の笑顔には、さすがアイドルと感心してしまう。ホラーとしても良質で、助演の山崎潤の演技は圧巻! さらにアイドルファンも満足の作品と言えるだろう。いい意味で期待を裏切ってくれた一本だ。8月12日までの上映なので、迷っている人はぜひ!

2ちゃんねるの呪い 劇場版
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
尾島知佳公式ブログ『OJIさん』
野元愛公式ブログ『まなRevolution』

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