2011年07月09日10時00分

新作ボカロ曲にダンスにMMD……アニメエキスポのミクイベントを総ざらい!

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■“Mirai no Neiro - The Sound of Future -”

 3日目の夕方に開かれた“みらいのねいろ”は、スクリーンで動画を流してボーカロイド曲を紹介するという公演。第1部では、英訳したボカロPのコメントとともに既存の曲を流し、第2部では新作をお披露目するいわゆる“ワールドプレミア”を実施していた。

 特に強烈だったのが、クリエイティブ集団の“ZANEEDS”。今回は音楽のざにおさん、イラストのCHAN×COさん、ディレクションのトリノスさんという3人が参加。ざにおさんが、「皆さん、リンちゃん(鏡音リン)は可愛いと思いませんか?  可愛ければ、何をやっても許される。これを英語で“Cuty is Justice”といいます。たとえ、熱き血のたぎる社会主義社だったとしても、許されるんです」と、社会主義をテーマにした『The Socialist』(邦題『社会主義★だーりんっ』)を披露して、会場を大爆笑の渦に巻き込んでいた。

初音ミクinアニメエキスポまとめ
ZANEEDSの『The Socialist』。音楽がおしゃれで、動画のイラストも可愛いのに、歌詞の方向性がおかしいという持ち味を存分に生かした(?)作品。
初音ミクinアニメエキスポまとめ
PENGUINS_PROJECTさんの新作『ガラパゴス』。“歌ってみた”で有名なリツカさんがイラストを、yama_koさんが動画を手掛ける。
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すんzりヴぇrPの新作『boring bowling』。映像は『逆さまレインボー』を手掛けたTOMさんが担当。今回のイベントが開催されるアメリカから、球技を連想してこの曲の完成に至ったという。

 イベントの最後には、シークレットゲストにボーカロイドの生みの親として知られるヤマハの剣持秀紀さんが登場し、ボーカロイドの現状と未来について語り、『ボーカロイド3』を今年の秋にリリースすることを発表すると会場は大いに盛り上がった。

 個人的にグッときたのは、「ボーカロイドは音楽のつくり方や楽しみ方を変えた」という話だ。「ボーカロイドでは、クリエイターが歌い手を介さず、直に気持ちを乗せてリスナーに伝えられる。ただ、そこにはシンボルが必要。クリエイターはシンボルに向けて音楽をつくり、リスナーはシンボルを歌手として認識する。彼や彼女は存在しないけど、存在している。シーケンサーやサンプラーが音楽を変えたように、ボーカロイドも音楽の歴史を塗り替える」と力強く語って、会場の大喝采を浴びていた。

初音ミクinアニメエキスポまとめ 初音ミクinアニメエキスポまとめ

ヤマハの剣持秀紀さんはボーカロイドにも“キャラクター”というシンボルが必要と語る。

■Miku Dance Competition with DANCEROID

 3日目の夜には、ダンス大会を実施。15組が出場し、ボカロ曲の『FirstKiss!』か『ルカルカ★ナイトフィーバー』のどちらかを踊ってもらうコンテンストだ。審査員は、クリプトン・フューチャーメディアの伊藤社長、週刊アスキーF岡総編集チョ、ボカロPの小林オニキスさん、ニコニコ動画の“踊ってみた”カテゴリーランキングの上位常連グループ“DANCERIOD”のいとくとらさんと愛川こずえさんという5人がつとめた。

初音ミクinアニメエキスポまとめ
最初に“DANCEROID”の2人が踊りを披露。キレのある動きに会場が盛り上がる!
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好きなキャラクターのコスプレをした15組が参加。出場者が全員女の子ということもあり、男性審査員のジャッジは激甘。

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優勝したエントリーナンバー2番の女の子には、アメリカにはまだひとつしかないという『ねんどろいど 雪ミク』が贈呈された。

■MikuMikuDance Workshop

  初音ミクを踊らせるためにつくられた3Dグラフィックソフト『MikuMikuDance(MMD)』。無料で使えるのが特徴で、ネット上でモデルや背景パーツ、ダンスモーションなどが共有されており、それらを並べるだけでも3DCG動画がつくれてしまう。ニコニコ動画でも人気の高いコンテンツで、MMD杯というコンテストまで開かれている。そんなMMDのクリエイターたちが参加して、アニメエキスポの初日にワークショップが開催されていた。

初音ミクinアニメエキスポまとめ
会場は満席で立ち見まで出る人気っぷりだった。

 ワークショップに参加したのはKAWARAさん、せっけんPさん、ブラザーPさんという3名のクリエイター。即興でモデルを加工したり、新作を披露したりして拍手を集めていた。最後のQ&Aコーナーでも「Macでは使えるのか?」といった質問が飛び交い、現地の関心の高さを感じた。

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■The Vocaloid Fan Phenomenon

 3日目の午後には、現地の方が日本におけるボーカロイド文化を解説するセミナーも開かれていた。ボーカロイドの種類、ニコニコ動画、二次創作での広がり、フィギュア、Project DIVA……など、今日までの“初音ミク現象”を振り返るという内容だ。正直、海外に居ながらよくここまで知ってるなと驚くことばかりだった。

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スピーカーはRussell Chouさん。ミクのイベントなのになぜか東方キャラのコスプレで登場。
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7月24日からサンフランシスコで開かれる“J-POP SUMMIT FESTIVAL”にも言及。ジャパンタウンとクリプトンが運営するコンテンツ投稿サイト“ピアプロ”がコラボして、バナーなどを募るコンテストを開催する。

 というわけで全7回に渡って、アニメエキスポ2011における初音ミクの活躍を見てきた。現地の盛り上がりはまさに本物で、どのセミナーでも関心の高さをビンビンと感じられた。この流れがどこまで続くのか。今後もボーカロイド界隈から目が離せないぞ!!

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