2011年05月10日00時30分

今度のナビはスカウター搭載!? サイバーナビがフルモデルチェンジ

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 ナビといえば『サイバーナビ』。1990年代からナビ界で長きにわたって頂点に君臨してきたカロッツェリアのフラグシップモデルだ。しかし、最近は安価な製品やポータブルタイプが売れ線で、サイバーナビのようないわゆるAVナビ系は、苦戦を強いられている状況だ。

カーナビの出荷台数 メモリーやポータブルは伸びている
新サイバーナビ 新サイバーナビ
ご覧の通り出荷台数は右肩上がりだが、HDDナビ(いわゆるAVナビ)は年々落ち込んできている。 メモリーやポータブルナビにかなり押されているのが明か。価格はもちろん新規提案商品が少ないのも影響とのこと。

 ナビ機能自体もルート探索の精度アップやネットに対応など、すでに出尽くした感はいなめない。性能のアップはもちろんだが、何か画期的な機能は出てこないのか……。
 カロッツェリアはやってくれました。もちろんフラグシップモデルであるサイバーナビだ。その名も『ARスカウターモード』。と聞いたら当然ドラゴンボールのあれを連想してしまうが、相手の攻撃力が表示されるわけではなく、フロントガラス越しの映像にナビ情報や車間距離などの各種情報を重ねて案内・表示するモードのこと。新開発の『クルーズスカウターユニット』を装着することで実現し、ルートや車線情報を前方の映像に重ね合わせることはもちろん、画像認識により前方のクルマとの車間距離や案内地点までの距離情報、高速道路走行時には車線をまたいだときの警告(音はでない)といったことが可能だ。

ARスカウターモード スカウターユニットのカメラ 実際の運転中の画面
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新規提案となるARスカウターモード。実際の映像に各種情報が重ね合わされて表示される。 カメラはバックミラーの裏がベスト。距離やクルマなどの認識はすべて画像認識を利用している。ちなみに、最初にこのカメラの設置した高さを正確に設定する必要がある。 ご覧のようにバックミラーの裏側に設置したカメラで映した映像がナビ画面に表示され、ルート案内される。

 前方車両が認識されると“ターゲットスコープ”により捕捉され、適正な車間距離を保つことをサポート。これが、なんか照準が自動的に捕捉するようなエフェクトと音なので、見ていると思わずゲーム感覚で「ミサイル発射」したくなる(笑)。さらに便利だと思ったのが、信号待ちしていると、自動的に信号を認識し、赤から青に変わると、画面上に“前方確認”と表示され発進の遅れを防いでくれること。ナビでちょっと確認しているときに役立つ。また前方に車両がいれば発進を検知して、同様に“前方確認”と表示されるから、信号がない渋滞時や信号を認識しないとき(矢印型の青信号)でも大丈夫だ。

信号を認識して発車を促す 青信号で音とメッセージ
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画面中央の赤い四角で囲まれた部分が信号。赤信号時は赤い四角で囲まれる。 青信号になると、四角い枠が水色になり“前方確認”のメッセージと音で知らせる。ただし矢印型は認識できない。
前方のクルマの移動でもお知らせ 案内地点まで距離表示
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前のクルマが動き出したら緑色の線で動きを表示。信号を認識していなくても知らせてくれる。 案内地点に近づくと、路面に線と距離を表示してくれる。地図上で見るよりわかりやすい。

 前方カメラを搭載し絶えず撮影し続けているので、メモリーカードを挿入すればドライブ中の風景を記録できる。専用のパソコン用ソフト『ナビスタジオ』の『スカウターマネージャー』で、記録した映像や情報を確認できる。ただ、ドライブレコーダーとは違い、衝撃があったら録画を止めるとか、クルマのバッテリーが切れたときに電池駆動するといった機能はないので、あくまでエンターテインメント的な利用方法にとどまる。

 なんか、この『ARスカウターモード』のインパクトが強いので、ほかの機能が薄らいでしまうが、着実に便利になっている。まず、地図にない道を走行するだけで、自動的に道を生成してくれる『ロードクリエイター』機能。地図更新を待たなくても、一度実際に通ってしまえば、次回以降ルート探索の対象にもなる。
 次に3年間無料のデータ通信モジュールを同梱(AVIC-VH09CS、AVIC-ZH09CS)すること。これまで、ネット対応とはいっても、携帯電話などを介してサーバーへアクセスしなければならないため、通信費がかさんで、利用したくとも利用しづらかった。それが今回NTTドコモのFOMA回線を利用して、契約せずに無料で3年間利用できるのだ。3年後は、年間1万円程度の料金設定で、1年契約で利用継続できる。
 もうひとつ、通信環境が整ったことで、新たに通信検索機能を装備。フリーワード検索により目的の最新情報がすぐに入手できる。またスマートループ渋滞情報もガシガシ使えるので、ルート探索精度がさらにアップする。もちろん、最大3年間無料で地図更新が可能。通信モジュール経由でも行なえ、常に最新の地図でドライブに出かけられる。

通信モジュールは3年間タダ フリーワード検索も充実
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契約する必要はなく、3年間は無料で利用できる通信モジュールがついている。FOMA回線を使用。 従来より目的に合った最新情報を引き出せる通信検索機能。テレビで紹介された店も探しやすいはず。

 1DINと2DIN、クルーズカウンターユニット、通信モジュールのありなしで4モデルが発売。発売は5月下旬の予定だ。買うならユニットとモジュール同梱モデルでしょ。ちなみに、搭載ドライブはDVDだ。ブルーレイにしなかった理由を尋ねたところ、現状車載に耐えられるドライブの制作が難しいことと、コストがかさんでしまうこと、市場の状況を鑑みてだそうだ。

AVIC-VH09CS AVIC-ZH09CS
新サイバーナビ 新サイバーナビ
1DINタイプのナビでクルーズカウンターユニット、通信モジュール同梱。予想実売価格30万円前後。 2DINタイプのナビでクルーズカウンターユニット、通信モジュール同梱。予想実売価格28万円前後。
AVIC-VH09 AVIC-ZH09
新サイバーナビ 新サイバーナビ
1DINタイプのナビでクルーズカウンターユニット、通信モジュールが別売り。予想実売価格25万円前後。 1DINタイプのナビでクルーズカウンターユニット、通信モジュールが別売り。予想実売価格23万円前後。

 実際に試乗してみて、今回の目玉機能の『ARスカウターモード』だが、イラストとか3D表示とかに比べて、圧倒的にわかりやすいし便利だ。希望的には、これらの情報をフロントガラスに表示してほしいとつくづく思った。どうも道交法に触れるらしいのだが、ナビ画面に目を移すより断然安全だし、直感的。近い将来そんなナビが登場することを夢みた一日だった。

■製品情報
カロッツェリア『サイバーナビ』

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