2011年03月03日08時24分

iPad2が真価を発揮するのは少し先!? 鍵をにぎる新CPU“A5”の使い方

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アップルA5プロセッサー

  日本時間の深夜に発表されたiPad2。日本でも本日午前10時からプレスイベントが開催されますが、それに先だって気になる点を少し。

 まず外観で言えば、白ボディーが追加されたり、33パーセント薄くなってわずか8.8ミリになったボディー、重量601グラム、待望のカメラ機能の追加(ビデオチャット、720p動画撮影ができる!)など、なかなか魅力的な仕上がり。
 スクリーン部分だけを蓋のように覆ってしまうiPad SmartCoverも、どの程度の保護能力があるのか含め、実機でのチェックが待たれます。

 が、やはり今もっとも注目しておくべきは、新CPU『Apple A5』の性能でしょう。
 iPad2自体のパフォーマンスを直接大きく左右するうえ、今年5〜6月ごろのWWDC2011(アップルの世界開発者会議)で発表されると推測される“次期iPhone”(iPhone5? 4.5?)でも採用されるはずだからです。

iPad2

 ●デュアルコア化されたA5チップ。当初はメモリ増量が最大の恩恵?

 A5チップの詳細についてはまだあまり情報がありませんが、アップル公式サイトの情報によれば

・デュアルコア化(1GHz)
・グラフィック性能が9倍高速
・メモリー容量不明
 

 となっています。搭載メモリー容量は不明ですが、旧iPadがiPhone4に比べてメモリーが少ないことでデベロッパーを苦しませてきたことを思うと、最低でもiPhone4相当にはなっているはず。このメリットは、アプリの強制終了が減ったり等の形で、既存アプリを使う上でもすぐに体感できるでしょう。

 モバイルデバイスのデュアルコア化は、1月のCES2011、2月のMWC2011でも大きな話題で、今年の大きなトレンドのひとつです。
 アップルの発表以前から、NVIDIAのTegra2やクアルコムのデュアルコアSnapdragonなどが発表されていて、A5の仕様はこれらをきちんとなぞり、肩を並べるものと言えます。

 他社の場合、デュアルコア化された新CPU(SoC)による最大の恩恵の一つは、再生支援などによりFlashがノートPC並みに高速動作すること。ですが、アップルはFlashをサポートしません。そのため、“別のこと”に活かす方向になります。

  当初からできる“別のこと”とはすなわち、

1)新搭載HDカメラと組み合わせた動画編集
2)フルHDソースの動画再生
3)Safariの高速化(iOS4.3による最大2倍の高速化)
4)高いグラフィック性能と組み合わせたゲーミング
5)次期iOSでの積極的なバックグラウンド処理の活用

・・・・・・というあたりになるでしょう。つまり、Flashが削がれていることで、ユーザー側からの見た目は、当初少々地味な改善になります。

 1)は確かに大きいことは大きいですが、四六時中動画編集をしているわけではないので、やはり限定的なメリットになると思います。
 2)はiPhone4でも(パネル解像度は別にして)問題なく可能ですし、実は旧iPadでもできるのですが、当初非常に不安定で何か操作すると強制終了することが多かったものです(iOSのアップデートで現時点ではかなり改善されてます)。

 Flashがないことで3)のメリットが半減すると考えると、最大の焦点は4)と5)になりそうですが、4)はデベロッパーが9倍処理の重いゲームをリリースするまで体感できないので少し先の話です(といっても、日本発売までの3週間でスグにリリースされそうなのが最近のアプリ開発速度の恐ろしいところですが)。
 5)についてはもう少しややこしく、iOS側の積極的な対応が必要。となると、次期iOSのメジャーアップデートを待たねばなりません。

 こうやって考えると、どうやらデュアルコア&高速グラフィックを活かせるのは、3月のローンチ時点ではさほど多くないかもしれない・・・・・・という状況が見えてきます。

 とはいえ、新しいデザインと、その潜在能力の高さは大いに魅力的。こうやって書いてる僕自身も触ってみたくてしょうがないですし、編集部でも発売され次第、速攻で購入することになるでしょう。
 実機レポートは、本日午前10時からのプレスイベント中から、可能な限り早いタイミングで掲載します。お楽しみに!

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