2011年01月15日12時00分

気にならないと言ったらうそになる!

【トゥギャッター通信】第11回 「パクリブログとソーシャルゲーム」

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 トゥギャッターのまとめの中から「これは!」という注目のトゥギャりを厳選してピックアップ。今週の見所は、有名ブログの記事を丸パクリしたブロガーへの可愛くてスマートな反撃やソーシャルゲームにハマる人々の心理についての考察と議論などなど、ツイッターでみんなが盛り上がった話題をまるっとチェック!

トゥギャッター通信:トゥギャッたん

 

無断転載に可愛く反撃

 ネットに上げた文章や画像は手軽にコピペできるため、無断流用されてしまうという事件が後を絶たない。中には、臆面もなく元記事を“丸パクリ”する不届きな輩も存在する。今週、Twitterでは、さまざまな有名ブログからエントリーを丸ごと転載していたブログが話題になった。パクられた元記事のブロガーが苦情を言ったものの、逆に開き直るという始末に(まとめはこちら)。 

 この件で興味深かったのは、パクられた方の仕返しだ。パクった側は、画像を自分のサーバーに置かずに、オリジナルのURLを引っ張ってきて記事に埋め込んでいた。そこでパクられた方は、画像をうんこのイラストが入ったものに差し替えるという手段に出る。ギャラリーの声に応えて、熊やキリンのかわいいイラストにうんこの絵が描かれた画像まで登場し、パクリブログのページがカオスな状態に陥った。

 現在、パクリブログは削除されたが、その状態はあるユーザーが保存しておいたWeb魚拓Twitpicにて確認できる。悪事にスマートに対抗するセンスは、さすがクリエイターというべきか。

【ニュース・時事】
Togetter:無断転載丸パクブログに対抗したWEBクリエイターズボックスの対抗策が可愛すぎる件

【トゥギャッター通信】第11回 「パクリブログとソーシャルゲーム」

 

タイガーマスクが生んだ議論

 ここ半月、マンガ『タイガーマスク』の主人公・伊達直人を名乗って児童相談所などにプレゼントを届けるというニュースが相次いだ。ニュースがさらに次のプレゼントを呼び、全国で寄付がブームになって“タイガーマスク運動”という言葉まで生まれている。

 ただ、この動き対して、違和感を感じる人も少なからずいるようだ。児童養護施設に入所していたというTwitterユーザーは、「(マスコミが)取り上げてから(寄付を)やりだす人の中には、俺は、自己満足のケがあるんじゃないかと思っている」とコメント。

 「基本的に『良いこと』なんで、そこに突っ込んでいくのもどうなんだろうと」としながらも、「本当に『児童養護施設の子のため』と思うなら、わざわざ目立ちたがりのようなことをしなくてもよいのよ。しかも現物とか、どうにもならないものじゃなくてさ。きちんと実名で寄付をすればいいじゃない」と、戸惑う気持ちをぶつけている。Togetterでは一連のツイートがまとめられており、コメント欄で議論が交わされている。ニュースでは語られない事件の側面を知る上でも、ぜひご一読を。

【ニュース・時事】
Togetter:「伊藤直人」に違和感を感じてしまった元入所者のpostまとめ

【トゥギャッター通信】第11回 「パクリブログとソーシャルゲーム」

 

壮大なデジタル“書き初め”

 年明けの恒例行事“書き初め”を大胆にアレンジした(?)のが“GPS地上絵”。あらかじめ想定しておいたコースをGPSを持って動き、記録されたルートをGoogleマップなどに表示して絵を描くという、ナスカの地上絵もびっくりなアートだ。日本では石川初さんがこの分野の第一人者で、過去に新聞やテレビでも紹介されたことがある。

 今年の1月7日には、このGPS地上絵で2010年の干支であるウサギを“書き初め”する様子がTwitterで実況された。企画したのは、ウェブサイト『住宅都市整理公団』の総裁として知られる大山顕さん(関連記事)。3チームに分かれて上野一帯を歩き回り、最後にウサギの絵が完成する一連の流れに、Togetterのまとめを読んでいるだけでもちょっと感動してしまう。

【テクノロジー・サイエンス】
Togetter:2011年1月8日「地上絵描き初め」

【トゥギャッター通信】第11回 「パクリブログとソーシャルゲーム」

 

その情報、本当にRTしてもいい?

 10日、同日の読売新聞朝刊に掲載された『日本の改新 識者に聞く 山崎正和氏』というインタビュー記事がネットで話題となった。発端となったのはネットに転載された以下の文章だ。

 もう一つ心配なのが、大衆社会がより悪くなることだ。ブログやツイッターの普及により、知的訓練を受けていない人が発信する楽しみを覚えた。これが新聞や本の軽視につながり、「責任を持って情報を選択する編集」が弱くなれば、国民の知的低下を招き、関心の範囲を狭くしてしまう。ネット時代にあっても、責任あるマスコミが権威を持つ社会にしていく必要がある。

 Twitterでも、この「責任あるマスコミが権威を持つ社会にしていく必要がある」という部分にカチンと来て、マスコミの傲慢さを批判する声が殺到。その様子はTogetterにまとめられている。

 ただ、元の全文を読むと状況は少し異なる。インタビューは「これからは米国と中国という原理の異なる2大勢力が世界を分けていく、と考えるべきだろう」という話で始まり、米国と中国の性質を文明論から解説することに大半を割く。

 さらに山崎氏はそうした勢力の中で日本が目指すべきは米国と同じ「知的基盤社会」と説き、「教育制度を改め、『知的社会のコア(中核)』となる人間を育てていくほかない」と、平等を追求するあまり歪んできた教育制度を批判する。ブログやTwitterの話はオマケで、下調べせずに右から左に情報を発信する行為だけ楽しんでいると、知的な関心の幅が狭まるという状況を憂いているような印象だ。

 もちろん一部のマスコミでも発言の一部を意図的に切り取って別の話として再構築することがある。それは批判されるべき行為だろうが、今回はTwitterの反応が山崎氏の指摘通りという皮肉になってしまったようだ。

【ニュース・時事】
Togetter:ネット時代にあっても、マスコミ権威が必要

【トゥギャッター通信】第11回 「パクリブログとソーシャルゲーム」

 

自分の価値は誰が決める?

 なぜGREEの無料ゲームで3000円の釣竿が売れるのか? それは高価な釣り竿を買ってゲームを有利に進められるようになると、仲間内で重宝される存在となる。それがユーザーの承認欲求を満たすので高額でも売れる──。そんなブログのエントリーを読んで、慶應義塾大学・DMC機構教授、岩渕潤子さんがつぶやいた内容が興味深い。

 岩渕さんは、元のブログを受けてソーシャルゲームを「お金でつながりを購入するしくみ」と評して、「当事者が自分の価値観で自分の居所、ひいては価値を決められない、決める自信が無い場合に、外部に手段を求めているということではないか」と語る。

 その上でソーシャルゲームが、女性の社会人学習を代替するものになっていると指摘。大学では努力すれば認められていた女性も、「一度社会に出ると明確な理由もないままに職務上の昇進が自分より劣っている男子に遅れたり、職務能力より容姿や『女としての価値』で判断」されてしまうため、「どこかで『自分の能力を正統に評価されたい』という願望が強く残って」しまう。

 そこで自分の価値を自分で決められない性格だった場合、評価される欲求を満たすために、学問の世界に戻ってくるというわけだ。この第三者評価を、アイテムにお金を払って手っ取り早く得られるのがソーシャルゲーム、という話だ。第2部も含めて、深い議論が交わされているのでぜひチェックしたい。

【社会・国際・経済】
Togetter:なぜ、人は『ソーシャルゲーム』にはまるのか?・・・自分の価値を『他人に』決めてもらいたがる人たち

【トゥギャッター通信】第11回 「パクリブログとソーシャルゲーム」

 

次点のトゥギャり

 そのほか、今回紹介しきれなかった興味深いトゥギャりをリンクでどうぞ。とぅぎゃつうが好きな人は、こちらも楽しめるかもしれません。

【コンピュータ・ネット】
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協力:Togetterトゥギャッたん

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