2010年12月22日12時00分

腕時計型Bluetoothデバイスがおもしろい!

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 最近話題の『LiveView』(ソニエリ製)ってご存知ですか? Androidスマートフォンと連携して使える小型のディスプレー型デバイスで、端末に着信があれば震えて教えてくれたり、すごいところではTwitterのタイムラインをそのまま表示してくれたりするんです。また、端末の音楽再生コントローラーにもなるなど、ワイヤレス接続できるBluetoothのメリットを十分に活かしたアクセサリーになっています。手のひらに乗る小型サイズですが、付属のアタッチメントを付けて腕時計風に装着することも可能です。どんなものか興味をもった方は、こちらのレビューをぜひ見てみてください。

・AndroidケータイのTwitter・SMS・RSSなどを確認できる腕時計『LiveView』実機動画レビュー!

『LiveView』にはクリップと腕時計スタイルのアタッチメントが付属
腕時計型Bluetoothデバイスがおもしろい!

 こんなにおもしろいアクセサリーを突然出してくるなんて、Sony Ericssonってスマホ以外にもいろんなことやってくれるんだなー、と思いますよね。でもこのLiveView、突然出てきたわけじゃなくて、実は前身とも言える製品があったんです。そもそもBluetoothって日本ではまだメジャーではありませんが、海外では結構古くから使われています。例えばBluetoothヘッドセットは香港あたりじゃ一般家電製品になっているくらい。それにBluetoothアクセサリーは海外では種類が豊富です。

『HBH-10』のスペシャルパッケージ。巨大な缶の箱にケースやアダプターなどが同梱されいてる
腕時計型Bluetoothデバイスがおもしろい!

 ところでコンシューマー向けとなる世界初のBluetoothヘッドセット、『HBH-10』を世の中に出したのはSony Ericssonの前身、Ericssonでした。発売された2001年当時は、Bluetoothも携帯電話に内蔵されていなく、アダプターを付けての対応。そのアダプターをセットにした限定品は、30cm四方の立派な缶に入れられた仰々しい製品で、しかもすんごい高かった。ヘッドセットもマイク部分がにょきっと伸びたサイバーなデザインで、これを着けて颯爽と歩くのがデキるビジネスパーソン、なんて時代もあったんですよ。

Sony Ericsson初のBluetoothウォッチ『MBW-100』
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 ということで、Bluetoothアクセサリーの製造に関してはEricsson、現Sony Ericssonですが、10年の歴史を持っているわけです。その歴史の中には様々なアクセサリーがあったのですが、最も特徴的な製品は2006年に発売されたBluetooth内蔵腕時計、『MBW-100』でしょう。MBW-100は重厚感ある金属製の腕時計で、時計部分には小型ディスプレーを備えており、Bluetoothで接続した端末の着信番号やSMSの内容を表示するといったことができました。LiveViewとくらべると機能は低いものの、近未来的なスタイルは携帯電話関連のアクセサリーとは思わせない存在感があります。

後継機の『MBW-150』はだいぶ腕時計らしいデザインに
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 こんなにすごいMBW-100なんですが、当初はソニエリの携帯電話としか連携できなかったことや、価格が3万円以上もしたことから、全然売れなかったようです。発売前後は海外でも大きなニュースとして取り上げられましたが、そのうち忘れられた存在に……。その後はデザインをより腕時計らしくした『MBW-150』、サイズを小型化した『MBW-200』と後継機を出したものの、そちらもあまりぱっとしませんでした。

 ですがこのMBW(=Mobile Bluetooth Watch)を、ほかの機種で利用できるアプリがあとから登場し、Nokia/SymbianやWindows Mobileでも利用できるようになったことから、少しずつ愛用者は増えていったようです。極めつけは2009年、海外某通販ショップがMBW-100を1万円以下の価格で大放出。話に聞いたところによると、「分刻みで世界中から注文が入り、数百台が数日で完売」というほどの大人気だったようで、日本でもそのときにMBW-100を買った人が結構いたようです。

 でも、MBW-100と同じころに日本から登場した『i:Virt』(シチズン製)も後継機種が出ていますが、どちらもあんまり一般的な製品にはなっていないですよね。やっぱりBluetooth腕時計ってのはキワモノ的なマイナー製品なのかなぁー。

まるでブランド品なデザインのPRADA Link
腕時計型Bluetoothデバイスがおもしろい!

 いや、やっぱりBluetooth腕時計は便利でかっこいいアクセサリーなんです。だって2008年にはあのブランド携帯電話、PRADA Phone Ⅱのアクセサリーとして、Bluetooth腕時計『PRADA Link』が登場したんですから。PRADA Phoneと言えば本格的なブランド携帯として世界中で大ヒット、日本でもNTTドコモからも発売されたことは記憶に新しいところ。その2代目となるPRADA Phone Ⅱは、スライドキーボードを備えた仕事にも使える大人の端末。それに組み合わせて使うPRADA Linkは、PRADAのデザインそのもの。知らない人が見たら、まさかBluetooth内蔵だなんて想像もできないでしょう。

中国製のコピー品まで登場するとは
腕時計型Bluetoothデバイスがおもしろい!

 また、最近になって中国製のコピー品まで登場。おそらく中身のユニットはソニエリ製品の中古で、外側だけを作って交換したものでしょう。中国恐るべし!

 これらのMBWシリーズやPRADA Linkは、Android用のアプリ『OpenWatch』を利用すれば、Galaxy SやXperiaなどでも利用できます。最近ではMBW-150が、やはり海外通販ショップで安売りセールされたこともありました。ちょっと古めの製品とはいえ今でも使えますから、海外の販売情報をマメにチェックしておくのもいいでしょう。

LiveViewはAndroidユーザーのみなさんにオススメしたい
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 てなことでBluetooth腕時計って海外じゃ今までに色々なものが出ていたわけですが、値段が高かったり大した機能が無かったために、そんなに売れる製品ではありませんでした。それを考えると1万円程度でSNS連携もできてしまうLiveViewって、結構お買い得な製品と思えませんか? しかもこのLiveView、背面を見るとさりげなく技適マークが入っています。つまり日本での利用も問題なし!?

 腕時計型のデバイスって、SFチックだし妙にワクワクしちゃうものなんですよね。MBWシリーズを買った人の多くは、今LiveViewにはまりつつあるようで、私もついつい買ってしまいました。また、LiveViewを買った人が逆にMBWシリーズを買ってしまうという、“先祖返り現象”も起きているようです。スマートフォンに搭載されているBluetooth機能を手軽に利用できる腕時計型のデバイス、これから注目アイテムになるかもしれませんよ。


山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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