2010年10月05日03時50分

本を買うとPDF版がDLできる! 新刊「3D世界規格を作れ!」をiPhone4で読む

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3D世界規格を作れ!

  ITジャーナリストの本田雅一氏(@rokuzouhonda)から届いた新刊本『インサイド・ドキュメント 3D世界規格を作れ!』(価格1680円)を読了。
 異例のスピードで進められたBlu-ray 3D規格策定や、いまだ記憶に残る“Blu-ray vs. HD DVDの次世代DVD戦争”の舞台裏を、数年にわたる地道な取材と当事者の実名・コメントを織り交ぜて、ギリギリの際どいラインで明らかにしている力作です。

 結果的に、当事者にとっては、あえて書き立ててはほしくないであろう事実も公平な目線で描かれているわけですが、率直に言ってよくここまで書くことができたなという内容です。これだけ直接的な言及となると、おそらくメーカー側も正誤チェックは当然しているでしょう。事実を事実として書くことは、時として非常に難しいものです。この出版を受け止めたメーカー側の度量も深い。

 それでいて、いわゆる暴露本の類とはまったく異なるのは、現場にいたエンジニアたちの熱い思いが伝わってくることです。自分たちの技術を信じ、無理難題を乗り越え、時に企業の垣根すらも超えて、力を合わせて最高の成果をつくりあげる。その過程を事実の積み重ねと著者の筆力によって感じることができます。

 同書は実験的な試みもしていて、50ページ程度のサンプルPDFに加え、書籍購入者全員に、全文のPDF版を無料配布しています。全文PDF版は、その本ごとのユニークナンバーとメールアドレス入力などを経て、ダウンロードできる仕組みとのこと。実は今回献本を頂いたのもPDF版です(あえて「PDF版をください」とお願いしました)。

 今回はPDF版を「どのデバイスで読むか」について試行錯誤してみました。これから手に取るという人の参考になれば幸いです。

 ●KindleDX、iPad、iPhone4、どれで読むか?

 さて、手元にはKindle、iPad、iPhone4の3つのデバイスがあります。iPadは通勤時に読むには重さがネックなので除外して、KindleとiPhone4で読みやすさを比較しましょう。

 まずはKindleから。最近のファームウェアではPDF対応が以前より改善されてますが、所有しているのが画面が大きなKindleDXということもあり、表示する大きさがいまひとつしっくりしません。

actual sizeモード fit-to-screenモード
3D世界規格を作れ! 3D世界規格を作れ!
↑画面の周囲が余白になる代わりに、実際の本に近い書体サイズで読める。 ↑画面全体に拡大するモード。書体はキレイに見えるが、文字が大きすぎて視線の移動量が多い。

  Kindleではfit-to-screenモードで画面いっぱいに拡大すると、文字が老眼対応レベルの大きさになるし、かといてactual sizeモード(実サイズモード)では、アンチエイリアスがうまく効かないのか、文字のボディーが細くなって視認性がやや低い。これは文字の拡大縮小ができないというPDFならではの問題ですね。

 DXのややコントラスト比低めのパネルに、ボディーの細い書体では視認性も少々辛い印象。発売中のNew Kindle(通称 黒キン)ではパネル性能や速度も向上しているそうですから、黒キンでは、評価が異なるかもしれません。

サイズ変更は文字サイズ調整キーから
3D世界規格を作れ!
↑スペースキーの右隣のキーでメニューが出現。PDF版なので”文字だけを太くする”などの指定ができないため、文字のサイズ調整は拡大・縮小でするしかない(正確には縮小機能はないが、今回のデータではactual sizeが一番小さくなる)

●iPhone4で読み進める

  一方iPhone4は、解像度は十分あるし、通勤の持ち運びはもちろん問題なし。ということで、こちらで読み進めることにしました。iPhone4にもいくつかPDFリーダーがありますが、今回使ったのは定番ソフトの『GoodReader』。そのまま読むと、本文周辺の余白が邪魔になりますが、設定をイジってるうちにクロッピング機能があることに気づきました。これ、便利ですね。

クロッピング機能 タッチ操作でクロッピング
3D世界規格を作れ! 3D世界規格を作れ!
↑画面下のメニューバー中央のアイコンをタップするとクロッピング機能に切り替わる。 ↑タッチ操作でPDFの余白部分ををカットするように囲い込む。この位置をGoodReaderが記憶し、次ページ以降も同じ位置を拡大表示する。
3D世界規格を作れ!
↑クロッピング指定さえしておけば、常にこんな具合にちょうど良く拡大した状態で読み進めることができる。

  こんなふうに、ページをめくっていっても設定した本文部分だけを表示してくれるので、専用の電子書籍データのように画面スクロールなしで読み進められます。もちろん拡大率も保持してくれます。
 さらに、iPhone4の全画面表示だと文字が小さくなりすぎる……という人には、テキスト変換機能も便利です。

PDFで表示した場合 テキスト変換すると・・・・・・
GoodReader 3D世界規格を作れ!
↑基本的に書籍のレイアウトそのままのPDFだが、書体が埋め込んであるので拡大してもキレイに読める。 ↑左のPDF縦書きパートと同じ箇所をテキスト変換してみた。一部行頭空白などが消えてしまったり、改行が増えたりしているが、横書きでもちゃんと読める。

  クロッピング機能の左隣のボタン一発で、右のように横書きテキストになります。段落の行頭空白などが無視されたりはしますが、ウェブページを読むような感覚でラクに読めるはず。スピード感ある文章構成でまとめられているので、だいたい丸一日あれば十分読み終えられると思います。

 本書は先週発売された直後から、いきなりAmazonにて完売欠品になっていますが、本日火曜日ごろから再入荷する見込みとのこと。気になった人はココからチェックしてみてください。もちろん、お近くの書店での購入もどうぞ。

インサイドドキュメント 3D世界規格を作れ!

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