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牧野由依 欧州ツアーの裏側を大紹介!

2010年07月07日 19時39分更新

『ツバサ・クロニクル』のサクラ姫や『Angel Beats!』の遊佐といった当たり役で知られる声優の牧野由依が、6月19日にローマ、6月21日にパリでワンマンコンサートを開催した。

 その速報はニュースサイトでも紹介されているが、週刊アスキーでは同行したスタッフによる、欧州ツアーの裏側を含めたライブの模様をご紹介する。

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ローマでのライブを告知した現地ライブハウスの公式サイト。

 今回の欧州ツアーは、外務省管轄の独立行政法人、国際交流基金による“海外公演助成プログラム”において、数多くの申請案件の中から採択されたもの。日本のポップカルチャーを海外に積極的に輸出展開していくという日本政府の構想と、牧野由依の存在が合致した結果でもある。

 ちなみに牧野が声優として初出演したアニメ『ツバサ・クロニクル』は、海外15ヵ国で放送されている世界的な人気コンテンツ。それを背景に昨年、日本人声優として初参加した『JAPAN EXPO』のライブステージでは大勢の現地ファンに囲まれ、大成功を収めたという実績もある。

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昨年の『JAPAN EXPO』における牧野由依ライブ。衣裳はCLAMPから貸してもらったものだそうだ。

 今回の欧州ツアーはまず6月17日に成田を出発し、同日夜にローマに到着。時差ボケと疲労のためか、牧野はそのままホテルで撃沈。スタッフだけで食事に行った。

 翌18日はライブ会場を下見。その後、ちょっとだけ自由時間を得た牧野は、著名観光地のスペイン広場を訪れ、しばし観光客の気分に浸ったとか。

 本番の19日。ローマの昼は長く、日が暮れるのが遅いため、開演時間はあえて遅くに設定。そのおかげでリハーサルの時間をたっぷりとることができた。会場は滞在ホテルからクルマで1時間ほど離れたライブハウスの『Stazione Birra』(公式サイト)。

 ここはアース・ウインド&ファイアーなど多くの一流ミュージシャンがライブを行なったことがある有名な会場。場内にはたくさんのポスターが貼られており、そのなかに牧野由依の告知フライヤーも発見できた。

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ライブハウス内に貼り出されていた、告知のフライヤー。

 20時に会場がオープンすると、ぱらぱらとお客さんが入場。それを見たスタッフからは「動員、大丈夫かなあ」との声も。この日は終演後、牧野由依が声優デビューしたアニメ『ツバサ・クロニクル』のコスプレパーティーが行なわれる予定。そのためか、サクラ姫の格好をした女性もちらほら見られた。

 なお現地スタッフに言わせれば、イタリア人は開演時間どおりには会場に来ないらしい。そのため予定の21時30分開演を若干遅らせたいという。結局21時45分スタートに設定。飲食できるライブハウスとあって、開演前に仲間と飲み食べしながら、談笑する光景があちこちで見られた。

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テーブルもあるなど、日本のライブハウスとはかなり雰囲気の違う店内。

 さあ、ライブがスタート。本人の弾き語り『you are my love』で幕が開ける。2曲目からはヴァイオリニストとギタリスト2名のミュージシャンが参加。

 約80分間のステージでは13曲を歌い。3月にリリースした『ふわふわ♪』など新曲も5曲披露。会場からは割れんばかりの拍手が鳴りやまなかった。

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オレンジ色の華やかな雰囲気の衣装でライブに臨んだ牧野由依。

 ライブでは牧野がイタリア語で「キアマテミ ユッチ!」(ユッチと呼んで!)と呼びかけると、「ユッチ!」とのレスポンスも。初めてのローマながら、アニメ人気のおかげか牧野由依の存在が確実に知られていたことがわかり、うれしかった瞬間だ。

 15ユーロの有料ライブながら、最終的には600名の観客が集まってくれた。さらに終演後の即売会&サイン会にも多くの人、人、人。本人も実にうれしそうだ。

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サイン会には多くの人が集まり、スタッフが写真を撮るのもひと苦労だった。
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会場ではCDやDVDにサインを入れた。客層は日本と同様に男女さまざまだ。
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