2010年05月06日22時08分

文章の読みやすさは『iPad』以上!? SONY製電子書籍『Reader』はガチンコ読書マシン!

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  2010年は電子書籍戦国時代! アップル、アマゾンらがしのぎを削る中、この分野にいちはやく参戦していたソニーからも新たな端末が発売されている。今回は、そのソニーが激戦区の米国・欧州で発売している最上位機種『Reader Daily Edition』(日本未発売)を徹底チェック! 日本ではまだお目にかかれない気になる姿を、とくとご覧あれ!

パッケージと中身
↑ボックス内には本体と充電用のアダプター、接続用のUSBケーブル、マニュアルが収められている。

  カバーはマグネット固定式。これを開く動作は本の表紙をめくるのと同じなので“読書をするぞ”という気分を盛り上げてくれる。画面はモノクロだが視認性が高く、表面にテカリもないので長時間の使用でも目がつかれない。

 さらに、省電力に優れる電子ペーパーを採用したおかげで、1回の充電で約1万2000ページの閲覧が可能。これなら『ハリー・ポッターと賢者の石』が25回も読めてしまう! さらに、3G接続をオフにして、ページの切り替えなどの操作をしなければ、2週間半にも及ぶ連続表示が可能だ。

カバーを閉じた状態 カバーを開けた状態
↑画面を保護するカバーはレザーふうで高級感がある。デジタル機器というよりは、ビジネス手帳のような落ち着いたデザインだ。 ↑文字だけでなく、イラストや画像も表示可能。16階調のモノクロ画質は洋書のペーパーバックの挿絵と同じくらい、といったところ。

  サイズはカバーをかけて閉じた状態で縦20.5×12cmと『iPad』よりひと周り小さい。重量も『iPad』(Wi-Fiモデル)の680gに対して362gと、約半分。機能を絞り込んだぶんサイズダウンと軽量化に成功しており、片手でもって長時間文章を読む場合でも負担が少ない。

iPadとのサイズ比較 iPadとの厚さ比較
↑“いろいろできる”ことが売りの『iPad』に対して、ストイックに“読書をする”ことを突き詰めた『Reader』。設計思想の違いがスペックや外観に現われている。 ↑厚みに関しては、カバーも含めると『Reader』のほうがひと回り大きい。
片手もちで使用
↑片手もちでもしっかりホールドできるサイズと重量。実際に、通勤電車の中で30分ほど使用してみたが、ハードカバーの書籍と大差のない重量感だった。

  項目の選択やページをめくりなどの基本操作は付属のスタイラスペンで行なう。さらに、文字の拡大やメモなどの作業もコレひとつでできるので快適だ。ページを切り替えるときは“インクを並び替える”という電子ペーパーの動作によるモッサリ感があるものの、慣れてしまえば気にならないレベルだろう。

手描き入力 指入力
↑手描き入力にも対応しているので、簡単な図形やメモが書ける。素早い入力だと画面がワンテンポ遅れてついてくるが、不便さを感じるほどではない。 ↑スタイラスペン以外での入力も可能。指の腹や爪の先でも問題なく操作することができた。

 コンテンツの購入はソニーが運営するイー・ブックストアから。Google Booksとも提携しているので、総ラインナップ数は100万冊以上と豊富だ。

 さらに新聞の購読も可能で、ウォール・ストリート・ジャーナルやニューヨークポストは『Reader』使用者向けの特別版も用意している。同ストアにはソニーが通信料を負担するAT&Tの3Gネットワーク経由でもアクセスできるので、通信圏内であればどこからでもPCいらずで購入可能だ。

イー・ブックストア 日本語表示
↑あらゆるジャンルの小説や雑誌がそろうイー・ブックストア。村上春樹など、日本でおなじみの作家の作品も購入できるが、残念ながら日本語版はない。 ↑ファイル形式は電子書籍に幅広く利用されているEPUBを採用しており、WordやPDFにも対応。日本語も表示可能なので、手持ちの書類を外出先で読みたい時などに重宝しそうだ。

  画像ビューワーも搭載されており、SDカード/メモリースティックから直接画像を読み込める。解像度は600×1024ピクセルだがモノクロなので、写真を堪能するには物足りない。とは言え、視野角の広さや消費電力の低さを活かして簡易フォトスタンド的な使い方ができるなど、電子ペーパーならではの楽しみ方もある。

写真立てとして使用 視野角を確認
↑電子ペーパーは画像の切り替えをしなければバッテリーを消費しないので、スリープモードをオフにすれば1日中画面をつけっぱなしにしておける。読書に疲れたら、お気に入りお写真を表示して休憩しよう。 ↑写真のようにほぼ真横からでも文字が読める。また、画面は明るい場所でも読みやすく、"場所を選ばず文書を長時間読みたい"場合の使い勝手では液晶より電子ペーパーに軍配が上がりそうだ。

  以上、『Reader Daly Edition』の主だった機能をチェックしてみたが、なんといってもこの製品の魅力は“読書をたのしむ”ということにフォーカスした思い切りのよさだ。“リーダー”というその名のとおり、“読む”ことに特化しており、サイズや重量、画面などすべてがそこに向けて最適化されている。

 ここまで徹底すれば、最新のスレート端末などに比べて機能が少ないのも「余計なモノがあったら気が散るだろう」という配慮なのかと思えてくるほど。ともかく、電子リーダーで快適に、じっくりと文字を楽しみたいという目的にはぴったりの製品。日本で発売されれば、コアな活字ファンのハートをがっちり捕まえること間違いなしだ。

商品名:Reader Daily Edition
メーカー:ソニー
価格:399.99ドル(約36,800円)
発売日:日本での発売は未定(米国・欧州では発売中)
公式サイト

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