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【レビュー】オシオキSweetie (裸足少女)

2006年05月22日 16時07分更新

あーーーーっもう! 母さんBLOGとか初めてだから、なにを書いていいのかぜんぜんわかんないわ!

こんちは。先日ギャルゲのレビューを投稿したところ、副編集長から「キミのエントリー、ほかのから浮きまくってるね」と言われたゴウです。そんなことわかってんだよ! せめてそういうコトはボクに聞こえないとこで言ってください! ヘコむから!
気を取り直して、今週もさくっと行ってみましょう。

『おしおきSweetie〜恋するお姉さんはウラハラです〜』(裸足少女:18禁ゲーム)

まだ付き合いの浅い女性に対して、夜明けのコーヒーを一緒に飲みたいという意思を伝えるのは、ウブなボーイズには困難なものです。

原初の時代には、出会い頭に気絶させてナニするというワイルド・アット・ハートなアプローチもあったようですが、現在の社会倫理に照らし合わせてみると完全にアウトと言えるでしょう。

かくいうボクも、英国においての決闘申し込みの作法をヒントに、意中の女性の顔に手袋よろしく避妊具を投げつけるアプローチを敢行してみたものの、残念ながらその意図が理解されなかったばかりか、声が出なくなるまで殴られ続けるという失態を演じたものです。もちろん嘘です。

上記のように、想いをストレートに伝えられない、というか想いを伝える過程すらダリぃと感じているジャイアニズムの善き後継者である貴方にオススメしたいのが本作。

ゲームをスタートすると、いきなり「貴方の恋人はどちらですか?」という、目を疑うような選択肢が出現。

恋愛ゲームにおいての、恋愛感情を育むシーンを完全にオミットするという潔すぎるシステム設計が、理想の恋愛模様を期待していた貴方の甘ったれた感性を全否定。その衝撃に打ち震える貴方に、黒髪魔乳大和撫子か金髪ツインテールツンデレ仕様かの二者択一を迫ります。

さて、肝心のゲームシステムですが、基本的に彼女にコスプレをしてもらってのムフフシーンの連続です。プレーヤーは、そのコスプレに準じた「なりきりH」と、そのコスプレに準じながら性的虐待される「おしおきH」の二択を続けていきます。
まあ、ぶっちゃけシナリオは中学生の妄想帳みたいな他愛無さですが、著名原画家INO氏によるアバンギャルドすぎる構図のムフフ画像がこのゲームのキモ。

よくある、女性の胸に男性のナニをアレするというシーンですらも、極端なアオリもしくは俯瞰パースと大げさすぎる巨乳表現を駆使して、ムフフ画像をダリの「内乱の予感」レベルの何が描いてあるか理解できないという現代芸術の領域まで昇華させています。

プレイ中のボクも、目の前でなにが展開されているか理解できず、5分ほどシゲシゲと画像を鑑賞してようやく理解>>衝撃のあまり絶叫というコンボを炸裂。芸術がパッションであることを体現したゲームは、21世紀初かもしれません。

うまくナニをアレしたりしてると、お約束のハーレムシーンも楽しめる本作。ギャルゲーだからシナリオではなく絵で語る——そんな当たり前のコトを忘れてしまっていた我々に鉄槌を下した裸足少女の心意気に、涙を流したのはボクだけではないでしょう。

ちなみに先日、本作のファンディスク『Sweets!』が発売されました。この機会に、プレイするのも一興ではないでしょうか。

ボクの評価(★★★★★★★☆☆☆)7点

コメント:ギャルゲの絵のチカラを忘れていた、シナリオ重視だったウブな貴方にオススメ(ゴウ)。

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