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「つくり手」の想いを感じる見学ツアーにリニューアル

ビール3杯まで試飲できる!サントリー武蔵野工場の見学ツアーが新しくなったので行ってきた

2024年05月01日 18時45分更新

ビールが美味しい季節だから、工場見学へ

 今年も5月になりGW真っ最中。気候もすっかり暖かくなってきてビールが美味しい季節になってきた。飲んで楽しむのもいいが、さらにビールを深く楽しむために「ビールを知ってみる」というのはいかがだろうか。

 ビールをつくる工場を見学して、その工程を「見て知る」ことができる場所がある。「ザ・プレミアム・モルツ」や「パーフェクトサントリービール」をつくっているサントリーが、自社のビール工場で見学ツアーを開催している。4月にリニューアルしたというので参加してきた。

つくり手の想いを映像で観る

 今回参加してきたのは、東京都府中市にあるサントリーの「<天然水のビール工場>東京・武蔵野」で開催されている見学ツアーだ。

サントリー「<天然水のビール工場>東京・武蔵野」では、見学ツアーを常時開催中

 サントリーではこれまでもビール工場の見学ツアーを実施してきたが、この4月10日に内容をリニューアル。刷新したツアーのキーワードは「つくり手」となる。

 近年、ビール業界においてはクラフトビールに注目が集まっている。小規模のブルワリーが個性豊かなビールを醸造していることが魅力で、つくり手の個性がダイレクトに反映されることが多い。一方、大手ビールメーカーは大規模にビール製造を行なっているが、ただただ機械的につくっているわけではなく、「醸造家=つくり手」は当然存在する。サントリーとしても、この「つくり手」の想いを知ってもらおう、というリニューアルだ。

スタートで映像を視聴

 見学ツアーはこの「つくり手」をメインとした映像の視聴からスタートする。リニューアル前は無かったパートになるが、いきなり工場内を見学するよりも、先に「どのような想いでつくっているか」を映像で観てから進むことで、よりその後の工程が頭に入ってくる良い取組みだと感じた。

原料から貯酒まで製造工程を体験

 映像の視聴を終えて工場内の見学に進むわけだが、ガイドさんが全行程に帯同し、各パートにおいて説明をしてくれる。

 まずは原料の説明から。<天然水のビール工場>と冠するように、サントリーでは水を大切にしており、本見学ツアーでもビールに使う水の説明からスタート。その後、ビールの基本である麦芽とホップを実際に手に取って見ることができる。特に麦芽は試食もさせてくれ、ビールを構成する根本を目と手と舌で体感することができる。

天然水がどのように濾過されるかの説明

麦芽の実物

ホップは輸送の関係で加工されたものを使う

 ここからさらに醸造工程の見学へ進む。やはり圧巻なのが仕込釜だ。ツアーで立ち入りできる箇所は限られているが、それでも工程におけるいくつかの釜の中も覗くことができ、実際にどのようにつくられていくかを体感することができる。

釜の一つである濾過槽

 また仕込・発酵工程を見学した後は貯酒の工程に進むが、ここで以前貯酒に使われていたタンクを転用した通路を歩くことができる。通路の内部はとても神秘的で記者のオススメポイントだ。

タンクを活用した通路

VRで官能検査を疑似体験し「つくり手ロード」へ

 ビールづくりには「官能検査」と呼ばれる工程がある。実際に出来上がったビールを味見して、品質をチェックする工程だ。重要な工程のため一般公開はされないが、VRゴーグルを使ってこの「官能検査」を疑似的に体験することができるパートもリニューアルによって追加された。

VRゴーグルによる官能検査体験

 パッケージングの様子を映像で説明された後、試飲会場に向かう。そこに現れるのが「つくり手ロード」だ。

 今回のリニューアルでは「つくり手」がテーマだと前述したが、ここが最も印象的な場所だろう。通路の左右一面に飾られる「つくり手」の写真とそのメッセージ。「こういう人たちがつくっているんだ」と思うと、これから飲むつくりたての生ビールもより美味しくなること請け合いだ。

つくり手ロード。通路の左右につくり手の写真が飾られている

つくり手からのメッセージも

つくりたてのビールを試飲!

 見学ツアー最後の工程は待ちに待った試飲。本見学ツアーでは「ザ・プレミアム・モルツ」「同〈 ジャパニーズエール〉 香るエール」「同 MASTER‘S DREAM」と3種のプレモルを飲むことができる。この武蔵野工場で醸造されたつくりたてのプレモルだ。

 この試飲もリニューアルしたポイントのひとつ。新しく、泡の上にデザインを載せる「神泡アート」を描いてもらうことができ、自身で注ぐセルフサーブも体験することができる。

 試飲の時間はトータル30分間で、上限3杯まで飲むことが可能。3種のうちどの銘柄を飲んでもOKだ。

金のサーバーから注がれるつくりたてのビール

 記者は1杯目は通常のプレモルを、2・3杯目はMASTER‘S DREAMを飲んだ。つくりたてのビールはやはりフレッシュなのか、それともつくり手の想いを全身で感じた直後だからか、とても美味しく感じた。

MASTER‘S DREAM

ビールを真上から見ると、泡の上に描かれた「神泡アート」。4月からのリニューアルで新しく追加された

 記者はここ最近ビールをもっと知りたいと思うようになり、昨年「ビア検(日本ビール検定)」の3級を取得し、今年は2級にチャレンジしようと思っている。そこで感じたのは、ビールのことをよく知るとさらにビールは美味しく感じる、ということだ。

 サントリー「<天然水のビール工場>東京・武蔵野」の見学ツアーでは、原料や製造工程をパッケージングまで知ることができ、ビールをより知ることができる内容になっている。その直後につくりたてのビールを飲むことができ、お酒が好きな人はもちろん、ビールそのものに興味がある人にもオススメのツアーといえよう。

 現状では5月までの土・日・祝日は全て満員。6月の予約は5月1日から開始となるので、本記事を読んで気になった人はチェックしてみて欲しい。

また来ます!

<ザ・プレミアム・モルツ おいしさ発見ツアー>

■開催日  年末年始、工場休業日を除く毎日
■開催時間 10:00/10:50/11:40/13:20/14:10/15:00
■場所   サントリー 〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野
     (住所 東京都府中市矢崎町3-1)
■参加費  1000円(税込)
■予約   https://www.suntory.co.jp/factory/musashino/

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