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山根博士のグロスマレビュー

「Zenfone 11 Ultra」は大型化路線! それは多くのニーズを満たすスマホへの進化

2024年04月29日 12時00分更新

ジンバルと望遠で強力なカメラ構成に

 カメラは前述したように3つを搭載。メインカメラには6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー3.0を搭載しており、強力な手振れ補正に対応する。また、5000万画素の高画質を活かし画像クロップによる2倍のデジタル望遠も美しく仕上げてくれる。

ASUS

ジンバル機能も強化されている

 カメラのモードはスローモーション、タイムラプス、ポートレートビデオ、動画、写真、ポートレート、パノラマ、ライトトレイル、その他。その他の中にはPROモード、PROビデオ、夜景がある。Zenfone 10時代のアクションカメラ系のモードもあるのが特徴だ。

 写真は0.7倍、1倍、2倍、3倍の切り替えがワンタッチ、最大倍率は30倍となる。動画は4K 60fps、8K 24fpsまでに対応し、手振れ補正は2段階で切り替えできる。さらにカメラにもAI機能が加わり、ボケのある動画撮影や高倍率望遠時の画質劣化防止などが可能だ。

ASUS

カメラのUI。動画の設定画面。AI機能も加わる

 以下は作例だ。ピクセルビニングで標準カメラは1250万画素、望遠カメラは800万画素で撮影される。

ASUS

超広角

ASUS

標準広角

ASUS

3倍望遠

ASUS

デジタル30倍望遠

ASUS

ポートレート撮影ボケ最大

ASUS

最大接近距離は10cm程度

ASUS

夜景モードオフ

ASUS

夜景モードオン

【まとめ】全方位にスキがないフラッグシップに進化したが
無印の小型モデルを求めるのはぜいたく?

 ここ数年のZenfoneシリーズは、日本人の多くが好む小型サイズのモデルを展開していたが、一方では動画の視聴など大画面を求めるユーザーも増えており、ジンバルカメラを強化したももの、ややニッチ向けな製品でもあった。

 Zenfone 11 Ultraは本体サイズを大型化したうえでジンバルカメラを搭載し、他社の高性能カメラ搭載モデルにはない特徴を持った製品となった。日本市場への投入が期待されるが、「Ultra」の名前のない小型モデルも投入してほしいと考えるのはぜいたくだろうか。2024年のZenfoneには大きな期待をしたい。

ASUS「Zenfone 11 Ultra」の主なスペック
ディスプレー 6.78型有機EL 最大144Hz対応
画面解像度 FHD+
サイズ 約76.8×163.8×8.9mm
重量 約224g
CPU Snapdragon 8 Gen 3
内蔵メモリー 12/16GB
内蔵ストレージ 256/512GB
外部ストレージ ――
対応バンド 5G NR:n1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26/28
/38/40/41/48/66/77/78/79
LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19
/20/25/26/28/32/34/38/
39/40/41/42/43/48/66
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN Wi-Fi 7
カメラ画素数 約50メガ
+約13メガ(超広角)
+約32メガ(望遠)
イン:約32メガ
バッテリー容量 5500mAh(65W対応)
Qi
防水/防塵 ○/○(IP68)
生体認証 ○(画面内指紋)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ Misty Grey、Skyline Blue、Eternal Black、Desert Sand
 

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