木材の加工でよく行うのは、切り分ける、表面を磨く、穴をあける、削るといったもの。この中から難易度が高い作業をあえて選ぶとすれば、「削る」という加工でしょうか。
カンナを使って表面を仕上げる、ノミやナイフで形を整える、半立体の装飾を彫る、といったものが主な内容ですが、どれも工具があるだけではキレイに仕上げるのは困難。基本的な使い方とコツを教えてもらい、何度も練習し、ようやくそれらしくなるというものでしょう。
中でも「彫る」というのは、力加減だけでなく、センスまで必要となりがち。彫刻刀を手に練習したくても、長時間の作業は手を痛めてしまいます。小学校の授業で作った木版画で手にマメを作った……なんて記憶がある人も少なくないハズです。
また、いくら腕が上がってキレイに仕上げられるようになっても、堅い木材だと彫りすすめるのは困難。さらにサイズが大きければ時間がかかり、「せめて楽に彫れる工具があれば」と考えずにはいられません。
そんな人に使ってもらいたいのが、電動彫刻刀。少ない力で彫りすすめることができるため、長時間の練習はもちろん、硬い木材の加工にもぴったりです。
今回、京セラインダストリアルツールズの「DC-501」を借りられたので、この電動彫刻刀の使い勝手をチェックしてみました。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう