NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は5月15日より、「LTE上空利用プラン」の利用範囲・適用対象を拡大する。
LTE上空利用プランは2021年7月からドローンなどの無人航空機向けに提供してきた日本初の上空でのLTE利用サービス。LTEの上空利用は、地上の電波への干渉を避けるため一定の条件を満たした場合にのみ可能と電波法で規定されているが、本プランではNTTドコモとNTT Comが連携して提供。
ドコモにて基地局に対して送信電力の制御を加えているため利用者は本プランを契約することで機体に開発を加えたり専用のモジュールを搭載することなく上空でのLTE利用が可能となる。具体的には、機体に本プラン対応のSIMカードを挿入もしくはSIMカードを挿入したLTE対応端末を機体に搭載することでLTEを上空で利用することが可能。
2023年4月より電波法が規制緩和され、高度150m以上の空域においても簡素化した手続きでモバイル通信が利用可能となった。本プランでは、高度150m未満を飛行するドローンなどの無人航空機のみ利用可能だったが、5月15日より高度150m以上の空域を飛行するヘリコプターなどでも利用可能となる。
本プランにより、日常的に利用しているモバイル端末がそのままヘリコプターなどでも利用可能になるため、機内からの音声・データ通信や、機体に搭載している機器の制御・監視などをより手軽かつ低コストで実現できるようになることが見込まれるとしている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります