ビット装着時でも全長約68mmほど
なにより真っ先に目に入るのが、丸っこくてかわいらしいミニスタ72のデザイン。グリップの直径が約43mm、全長はビットを装着しても約68mmとコンパクトで、手のひらにすっぽり収まります。
これだけ短ければ、通常のドライバーでは入らない狭い場所でもネジがまわせるのも納得です。それでいてグリップは太いので、かなり力強くネジをまわせるのがいいところ。
付属のビットは、プラス3サイズ、マイナス1サイズ、六角レンチ5サイズ、ヘクスローブ(トルクス)9サイズが用意されています。さらに、ナットをまわすのに使うボックス(ソケット)が10サイズあり、合計28サイズに対応しています。
ボックスは25〜30mmとそこまで短くないですが、他のビットは約19mmと超短仕様。手元にあった一般的なビットが25mm前後でしたから、だいぶ短く作られていました。
ミニスタ72は短くて太いため、本体や手がジャマになってネジの頭を確認しづらくなります。また、穴の奥のネジをまわしたいときには、ビットの先端がネジまで届きません。
こんなときは、付属のマグネットホルダーの出番です。このホルダーは82mmの長さがあるので、装着すれば通常のドライバーへと早変わり。用途が広がります。
一方向に回転するラチェットドライバーなので、回転方向の切り替えが可能です。根元の赤いスライドスイッチを左の「しめる」に動かすと、グリップを左にまわしたときに空まわり。右の「ゆるむ」に動かすと、右にまわすと空まわりするようになります。ちなみに、中央にすると空まわりせず、通常のドライバーと同じように固定で使えます。
うれしいのは、このラチェット機構に使われているギアの山数が72と多いことでしょう。36の場合は10度、18なら20度振らないとギアがズレてくれず、空まわりしてくれません。また、振り角が大きいと手首を大きくまわさなくてはならず、意外と負担が大きくなります。
これに対し、ギアの山数が72ならば、振り角はわずか5度。実際は遊びがあるのでもう少し広がりますが、それでも、10度ほど左右に振ればネジがまわせます。とくに、狭い場所は手や指の動きが制限されがちですから、わずかな動きでまわせるのは重宝することでしょう。
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