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WAVファイルに映像や照明の情報を書き込める、ヤマハの新技術「GPAP」とは?

2024年02月04日 17時00分更新

Live Extremeと連動したライブ配信も

 そして、GPAPを活用することで生まれた大きなメリットは、コルグの「Live Extreme」と連動させることで、配信が可能となったということだ。Live Extremeではビットパーフェクトでデータの伝送ができるので、照明データを送れる。

 会場では、ギタリスト山中氏の生演奏をDistance Viewingで記録。さらにそれをLive Extremeで配信した。

生演奏

 仕組みを解説する。まず、Distance Viewingで記録したGPAPのWAVデータと映像をLive Extremeのエンコーダーに入力する。ここからはLive Extremeの領域となり、映像と音声データはLive Extremeを通じてPCのブラウザーで視聴できる。ポイントは音声データを送る際にマルチチャンネルのFLACにして、オーディオデータを入れないチャンネルに照明信号をエンコードしていることだ。結果、なんら手を加えずに、ブラウザーで音声を再生でき、ノイズなども生じない。必要な場合は、照明データを取り出して、家庭内のライトに連動させればいい。

演奏をDistance Viewingで記録し、Live Extremeで配信したもの

家庭にあるテレビとの連動

 このようにGPAPは、記録・再生・編集・配信のしやすさにメリットがある。面白いのは、これがライブの再現以外の、時間を決めて音声と照明が連動する用途で汎用的に使えるの点だ。例えば、10時にイルミネーションを動かすといったシステムに応用できる。ライブビューイングのみならず、ホームオーディオ機器との連携やVR分野など幅広い応用が期待できるシステムと言えるだろう。

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