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さとるの自腹旅レポート 1泊、実質0円

10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた バスで国境を越えたらマレーシアの巻(4ヵ国目)

2024年01月31日 06時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

さて、今夜の宿のある
クアラルンプール国際空港へ行きますか

 お腹も膨れたので宿に移動……といきたいところですが、翌日6時台の飛行機で移動するため、空港へ向かいます。クアラルンプール国際空港は街の中心部から約43kmとちょっと離れています。

 そのためKLIAエクスプレスという鉄道でアクセスするのが一般的ですが、始発では6時台の飛行機に乗るのがちょっと厳しい。そうなると6時台の飛行機に乗るには、4時台に空港に着いている必要があり、そうなると3時頃には宿を出てタクシーなどで向かうことに。それでは宿をとっても4時間くらいしか寝られないし、タクシー代もかかってしまいます。

 というわけで、クアラルンプールでは宿を取らずに、空港で夜明かしすることにしました。まずはモノレールでKLセントラル駅まで移動(2.5リンギット/約77円)。そこからKLIAエクスプレス(55リンギット/1700円)でクアラルンプール国際空港の第2ターミナルへと向かいます。モノレールは現金で、KLIAエクスプレスはスマホのタッチ決済で支払いました。

 しかしクアラルンプールは初めてですが、いろいろな乗りものがあって楽しいですね。いずれゆっくりと都市交通乗りまくりの旅として再訪したいです。

モノレールでKLセントラル駅まで移動

KLIAエクスプレ車内。キレイですが、残念ながら充電設備は見当たらず

4日目(2023年12月23日)
空港のカプセルホテルに0円滞在

 クアラルンプール国際空港第2ターミナルに到着したのは23時40分頃。搭乗券はオンラインで発券しているので、もしかしたら出国手続きをして制限エリアに入れるかも……とチャレンジしてみましたが、やはり早すぎてダメ。

クアラルンプール国際空港第2ターミナル駅に到着

クアラルンプール国際空港第2ターミナルにも鼎泰豐(ディンタイフォン)がありました。あるとうれしい鼎泰豐情報です

この向こうが出国審査エリアですが、早すぎて入れてもらえませんでした……

 そこで空港内の施設を調べてみると、第2ターミナルの地下にCapsule Transitというカプセルホテルがあり、しかもプライオリティ・パスの会員は3時間まで無料で使えるとのこと。自分は楽天プレミアムカードの付帯サービスで、利用回数無制限のプライオリティ・パスを持っていたため、迷うことなく利用することにしました。

第2ターミナルの地下にあるカプセルホテル「Capsule Transit」

用語解説 プライオリティ・パス
世界各国の空港や空港ターミナルビルと提携して、ラウンジや飲食店が利用できるメンバーサービス。利用するためには年会費が必要な会員プランへ(回数無制限のプレステージは469ドル/年)の入会が必要だが、クレジットカードの付帯サービスとして無料で提供されているケースもある。

 バスタオルなどの貸し出しもあり、シャワーの利用も可能です。ただ、今日は朝から移動し続けてヘトヘトだったこともあり、無料で利用できる3時間ギリギリまで寝ることにしました。Capsule Transitは日本のキレイな最新カプセルホテルと同じ雰囲気。カプセル内にはコンセントもあり充電も可能です。

カプセルの入り口はロールカーテン式

室内はキレイで気持ちよく眠れました

充電用のコンセントもあるので安心

水もサービスでもらえました! 無料なのに! ありがとう!

 この楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスサービスは、2025年から年5回までと改悪されてしまうので、今後、こういった旅の時にはどうしようかな……そんなことを考えながら、3時間ほど就寝。目が醒めたら次の国へと向かいますが、今回はここまでです。

 以下は、ここまでかかった費用です。

■移動予算10万円(国境越えや長距離移動+宿代)
 国境越え急行バス(シンガポール→ジョホールバル):515円
 高速バス(ジョホールバル→クアラルンプール):1504円
 合計:2019円
 前回までの費用:3万9375円
 残金:5万8606円

※そのほか滞在費など(予算に含めず)
 -シンガポール-
 路線バス:194円
 地下鉄:194円
 -マレーシア-
 昼飯;370円
 缶コーヒー:212円
 トイレ:9円
 鉄道:95円
 晩飯:2910円
 モノレール:77円
 空港鉄道:1700円
 合計:5761円(累計:2万3959円)

訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2024年2月6日)

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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